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同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話2026/03/16 18:00

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同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話

 吉澤要人さん(原因は自分にある。)と雨宮翔さん(GENIC)がダブル主演を務める読売テレビのドラマDiVE「親友の『同棲して』に『うん』て言うまで」(月曜深夜1:29、3月16日放送は深夜1:39〜)。3月9日放送の第9話「君が必要ってわかるまで」では、2週間のすれ違いを経て、湊(吉澤)と航(雨宮)が同じ思いにたどり着く。捨てた花、現像された写真、祖父の言葉。離れていた時間の中で、それぞれの気持ちがゆっくりと動いていく回だった。

 「会ったら好きだって思うの止められないから」。湊がそう告げてから2週間。航は連絡すら取れずにいた。そんな折、友人の汐入(中山翔貴)がふと口にする。「この前、病院で湊に会ってさ。お見舞いに来てるって言ってた」。祖父・毅(ベンガル)の入院を、航はここで初めて知った。

同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話

 祖父の家を訪れた湊に、幼い頃のみかんゼリーの記憶がよみがえる。じいちゃんが毎日撮り続けたばあちゃんの写真。「もっときれいな格好の時に撮ってって言ってるのに」「そんなかしこまったの撮ったってつまんないだろ」。何十年もこんなやりとりを繰り返してきたのだろう。「いつもかわいいなって思いながら撮ってるんだよ。ばあちゃんに内緒だぞ」。その一言に、長年連れ添ってきた夫婦の空気がまるごと詰まっている。

 祖父母の姿をじっと見つめながら、湊がつぶやく。「じいちゃんはずっとばあちゃんを一番近くで見てきた。ばあちゃんの毎日を撮ってきた。いいな。俺だって航が過ごす毎日を撮りたい」。そして、「一番近くで航の人生を見ていたい」。親友でいると決めたはずの湊が、祖父母の在り方に触れ、封じ込めていた望みをそっと認め始めていた。

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 一方、航には追い打ちが続く。汐入に続き、母親の口からも湊の祖父が入院した話を聞いたのだ。「なんで湊にとって大事な話を人づてに聞いてるんだろう」。友達でいたいと言ったのは自分だ。だから自分から連絡するのは違う。分かってはいる。でも、「これから知らないこと増えてくのかな。知らないうちに誰かと付き合ったりするの? 湊に何かあっても連絡してもらえないとかあるの?」。嫉妬というより、不安だった。これまで当たり前のように知っていた湊の毎日が、自分の知らない場所で積み重なっていくかもしれない。雨宮は、そんな航の恐怖を、視線の揺れと声のトーンで丁寧に見せる。

 湊も「航は友達」と何度も自分に言い聞かせていた。「もう好きじゃない」。繰り返すほどに言葉は空しく響く。気付けば、お互いのことを考えている湊と航。別々の場所で、それぞれが「思い出すな」と胸の中で繰り返していた。湊は航に渡せなかったトルコキキョウをゴミ箱に捨てた。2人が「結婚してください」と贈り合った、思い出の花。手放すその瞬間、感情を押し殺しているはずなのに、目だけがすべてを語っている。

同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話

 けれど湊の本音は、もっと別のところにある。「最後にちゃんと言えばよかった。俺は航と一緒に、一緒に生きていきたいんだって」。言葉にしてしまえば関係が変わってしまうかもしれない。それでも、本当はずっと伝えたかった。

 航の気持ちもまた、仕事の中で動く。暗室でフィルムを現像すると、最後の一枚に浮かび上がったのは、後ろ手にトルコキキョウを抱えた湊の姿。「大事にしたい」と言い合ったあの瞬間に切ったシャッターが、湊の隠していた花を、そして隠しきれなかった想いを写し取っていた。口では「親友」を選んだ湊の本音を、カメラだけが捉えていたことになる。写真はうそをつけない。カメラでつながってきた2人だからこそ、このシーンには特別な重みがあった。

同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話

 頼人(古屋呂敏)の息子・学道(寿昌磨)が幼稚園の先生に振られて落ち込むくだりも、さりげなく効いている。「大事な時間がなくなっちゃう」と泣く学道に、航は「今まで大事にしてた時間はなくならないよ。全部アニキの一部のままだよ」と声を掛けた。けれど、慰めたその言葉にいちばん揺さぶられているのは航自身だ。

 「ずっと自分のことばっか考えてたな」。湊に「同棲して」と言われた日から、湊の気持ちではなく、失うことへの恐怖ばかりを見ていた。これまでの湊との時間を思い返す航。「湊はあんなに……」。楽しかった日々、まっすぐぶつけてくれた言葉、自分のために親友を選んでくれたこと。ここへきてようやく、恐怖の手前にあったはずの感情に航が追いつく。

 そして湊もまた、航との歴史を振り返りながら涙をこぼす。ここまで抑制した芝居を重ねてきた吉澤だからこそ、その涙はいっそう強く航への思いを伝えていた。

 「会いたい」。同じ瞬間に、同じ言葉を送り合った2人。思い合っているのに、ずっとすれ違っていた。それでも思いは確かに同じ方向を向いている。そう信じたくなるラストだった。

同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話

 本日・3月16日放送の第10話では、同時に「会いたい」とメッセージを送り合った湊と航。必死に走る航がたどり着いたのは、いつも2人で訪れた海辺だった。突然「目閉じて」と言う湊に困惑する航だが、それは湊なりに「これからも一緒にいたい」と伝えるための手段だった。不安で一歩踏み出せない航に、湊は真っすぐ思いをぶつける。そして、湊がもう一度口にする。「俺と同棲して」。航の答えは――?

同じ瞬間に「会いたい」湊(吉澤要人)と航(雨宮翔)、すれ違いの先に重なる思い「同棲まで」第9話

【番組情報】
ドラマDiVE「親友の『同棲して』に『うん』て言うまで」

読売テレビ
月曜 深夜1:29~1:59
※3月16日は深夜1:39~2:09

文/斉藤和美

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