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「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了2026/03/09 12:00

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

 笑福亭鶴瓶さんと八木亜希子さんがゲストと語らい、名曲に隠された秘話やプライベートまで“歌”と“人生”を深掘りする大人のトーク&歌謡番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」(BS11 毎週木曜午後8:00)の3月12日放送のゲスト・小林旭さん回の見どころ、聴きどころをたっぷりご紹介します。

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

 昭和30~40年代の日本映画黄金時代に石原裕次郎さんと日活映画をけん引、歌手としても数多くのヒット曲を世に放ってきた戦後日本を代表するスーパースター、“マイトガイ”小林旭さんが来店。80代後半を迎えた現在も、高音で魅せる“アキラ節”は健在。衰え知らずの歌声に鶴瓶さんも八木さんも感嘆が止まりません。また、スタジオトークでは裕次郎さんをはじめ、勝新太郎さんら銀幕のスターたちとの思い出も披露します。ひと言ひと言が戦後エンタメ界の貴重な証言ともいえるトークも必見です。

トークここが見どころ1
ジャッキー・チェンのアイドルは“マイトガイ”だった!

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

 子ども時代から柔道、空手、柔術に親しみ、身体を鍛えてきた小林さん。昭和30年代初めに自分の代わりのスタントマンが撮影でけがをしたことをきっかけに、「人の痛みは分からないから」とアクションシーンも自らこなすようになりました。ジャッキー・チェンはノースタントで有名ですが、幼い頃から小林さん主演の映画を見ていた影響なのだそう。香港で初めて会った際に「オー! マイ・アイドル♡」とジャッキーから声を掛けられたというエピソードも。

トークここが見どころ2
大部屋から始まった役者人生

 小林さんは1955(昭和30)年の日活ニューフェイスとなり、俳優人生を歩み始めましたが、駆け出しの約3年間は大部屋俳優だったと聞いて、MCの2人も驚き。牢名主(ろうなぬし)さながらの古参俳優たちが大勢いて、衣装を捨てられるなどの理不尽な目に遭ったことも日常茶飯事だったと振り返ります。

 やがて「幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)」などで知られる名匠・川島雄三監督らに見いだされ、少しずつ役がついていくようになったとか。「この年になって今、小林旭さんと(直接)しゃべっているのが、信じられへん。あの時代の話をしてもらっているのは、ホンマにうれしいわ。映画館に見に行ってたんですから」と鶴瓶さんもしみじみ。

トークここが見どころ3
「南国土佐を後にして」の奇跡のワンシェイク

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

 トークは1959(昭和34)年の主演映画「南国土佐を後にして」の話題にも転がっていきます。テーブルに並べた五つのダイス(サイコロ)をダイスカップのワンシェイク(一振り)で真っすぐに積み上げるシーンでは、監督ら周囲のスタッフは成功するまで長丁場の撮影を覚悟していたようですが、わずか3回で成功。西村晃さんら共演者が演技を忘れるほど、びっくりしたといいます。映画公開後はワンシェイクが夜の盛り場で大流行したそうです。

トークここが見どころ4
遊びぶりも豪快だった銀幕のスターたち

 大物スターたちとの交遊録も満載。勝新太郎さん一行とたまたまお店で出くわし、総勢70人でブランデーをなみなみ注ぎ入れたアイスペールを回し飲みしたという豪快極まりない大宴会の話には、八木さんもあっけにとられます。また、夜を徹してのドライブで東京から京都へ2人で遊びに行った石原裕次郎さん、撮影所で小林さんを呼び止めてコーヒーを入れてくれるものの、寡黙で一向に話しかけてこようとしない高倉健さん、ほかにも萬屋錦之介さん、三船敏郎さんら昭和のビッグスターたちの“らしい”秘話が語られていきます。

 スターは話のスケールもでっかい!

SET LIST

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

「昔の名前で出ています」1975年
作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
 じわじわと人気に火がつき大ヒットした、カラオケブームの嚆矢(こうし)となった作品。この曲で1977年の「紅白歌合戦」に初出場。鶴瓶さんも目をつむり、聴きほれていました。
○「カラオケブームを作った曲。歌い出しの“京都にいるときゃ”は、トーンを変えていろいろ歌っていたところ、“京都にいるとキャッ”とちょっとふざけた感じで歌っているのが、そのままレコードになった」(小林さん)
○「ええ歌やで。“しのぶ”“なぎさ”もええ名前やんか」(鶴瓶さん)
○「亜希子じゃはまらないですね(笑)」(八木さん)

「熱き心に」1985年
作詞:阿久悠 作曲:大瀧詠一
 小林さんのファンだった大瀧詠一さんが楽曲を提供。80年代以降の代表曲に。
○「俺はその時、大瀧さんのことを知らなかったけど、娘に言ったら『すごい!』と喜んだ。デモ音源ではぶっきらぼうな曲だと思ったが、レコーディングでイントロのメロディーを聴いたら、大好きな映画『大いなる西部』のテーマ曲を思い出してね。でけぇスケールの曲だと楽しんで歌った」(小林さん)
○「(生歌を聴き終わって)終わらんといてほしい。気持ちええ」(鶴瓶さん)

「自動車ショー歌」1964年
作詞:星野哲郎 作曲:叶弦大
 語呂合わせで自動車の車種が歌われるヒット曲。発表から60年過ぎ、歌詞に登場する車がなくなった現在も変わらぬ人気を誇る。鶴瓶さん、八木さんも声をそろえて「楽しい!」。
○「ヒットしたけど、当時のNHKでは歌えなかった。歌っていて楽しいけど、間違えそうになる」(小林さん)

「北帰行」1961年
作詞・作曲:宇田博
 鶴瓶さんのリクエスト曲。旧制旅順高等学校(旅高)の愛唱歌が原曲。
○「新宿の歌声喫茶にボニージャックスが歌っているのを聴きにいった。あの歌い方は俺にはできないと言ったら、好きに歌えと言われた。毎年3~4月になると、皆さんに歌われるようになる曲」(小林さん)
○「ええ歌だけど、難しい歌やで」(鶴瓶さん)

「ダイナマイトが百五十屯」1958年
作詞:関沢新一 作曲:船村徹
 デビューから2作目のシングルで、歌手としての小林旭を確立したヒット曲となった。
○「船村徹さんが作ってくれた曲で、船村さんの心に沿っているものがある。“マイトガイ”という呼び名の由来になった曲」(小林さん)

After Talk 小林旭

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

――本日の収録を終えて率直なご感想をお願いします。

「だいぶゆっくりおしゃべりさせてもらいましたね」

――素晴らしい歌声を披露されましたが、今でも声を保ち続ける秘訣(ひけつ)などはあるのでしょうか?

「人からよくボイストレーニングしているのか聞かれるけど、一切気にしたことはないな。ただ、家の中で歌いたい時に歌っている。風呂の中で鼻歌とかね。近所迷惑かもしれないけれど、でっかい声を出したいなって思ったら、庭に出て(大きな声で)『うぉー! 福は内、鬼は外~』って(笑)」

――素晴らしい声量ですね。とても80代後半と思えません。

「今年の11月で米寿だから、チャンスがあれば88曲を歌うショーをやりたいと思ったけど、長すぎて本人はよくても聴いている人はつまらなかろうから。さすがにあきらめました」

――鶴瓶さんと久々にお会いになって、どのようなことを感じられましたか?

「彼は変わらないね。素晴らしい人だと思います。僕の好めるタイプの人です。人間性が好きですよ。僕自身が自分をひけらかすのが大嫌いだから。黙ってやればいいからね。小林旭の芝居を見たい、歌を聴きたいという方のために、それができるように普段から努力する。あとは黙って、飯食って寝てさ、人生を謳歌(おうか)すりゃいい」

――番組をご覧になる視聴者にメッセージをお願いします。

「健康で元気で、頑張ってください。呼吸している意識がある限りはね。誰しも人間として生きることの必要性があって、いられるんだろうだから、そのあいだは皆さん頑張ってくださいと言いたいですね」

After Talk 笑福亭鶴瓶&八木亜希子

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

――今回、とくに心に響いた“ええ歌”は、どの曲だったでしょう。

鶴瓶 「どれもええ歌やけど、『熱き心に』やな、僕は。大瀧詠一さんとも仲良かったんですけど、実は大瀧さんの歌やとは知らなくて、余計にええ歌やなと思いました」

八木 「一緒に歌える曲がいっぱいあるんだと再発見しました。なかでも『ダイナマイトが百五十屯』は、今の小林旭さんにもぴったりだと思いましたね。声の響き方も力強くて」

――実際に生歌を聴かれて、直接お話された小林旭さんはどのような方でした?

「鶴瓶のええ歌やなぁ」にレジェンド・小林旭が降臨! 変わらぬ“アキラ節”で魅了

八木 「小林旭さんの映画をリアルタイムで見ていなかったので、これまでは歌手としての印象が強かったんです。今回の収録にあたり、主演映画を何作品か拝見したんですが、鶴瓶さんが『スターや。緊張する』というのがよく分かりました。あのスターがこんなにお話してくださって、もっといろんなことを伺いたいなと思いました」

鶴瓶 「銀幕のスターがしゃべってんねんで。収録中にも言ったけど、『あの小林旭やで』と思って。そばで歌ってくれてはるっていうのも、生で感じて、なんかほんまに生きていてよかったと思うたし。小林さんも生きてはってよかった、お互いにね。生歌であんなに声出るの、すごいよ。87歳で僕より一回り以上も上やで。たくましいよね。元気でおられるのは、本当によかったなと思います」

鶴瓶のええ歌やなぁ
BS11 毎週木曜 午後8:00~8:57
※小林旭ゲスト回は、3月12日放送

撮影/尾崎篤志 取材・文/さくら編集工房

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