Feature 特集

蓮佛美沙子「ばけばけ」でトキ(髙石あかり)の友人役に「ファンが現場見学に行くような気持ち」2026/03/05

U-NEXT
蓮佛美沙子「ばけばけ」でトキ(髙石あかり)の友人役に「ファンが現場見学に行くような気持ち」

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜午前8:00ほか)で、ランを演じている蓮佛美沙子。ヘブン(トミー・バストウ)の同僚英語教師・ロバートの妻で、外国人の日本人妻として、トキ(髙石あかり)の手本となり、なんでも相談できるよき友人となっていく人物だ。

 髙石が主演を務める「連続テレビ小説」第113作の同作は、ふじきみつ彦さんが小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻・セツをモデルに描く物語。明治という西洋化で急速に時代が移り変わるなかで、松江の没落士族の娘・トキと、縁あって松江で英語を教えることになった英語教師のレフカダ・ヘブンが出会い、文化や言葉の壁を越えて愛を育む。「怪談」を愛し、何げない日常を歩んでいく夫婦の姿を通して、埋もれていった人々の声をすくい上げる愛の物語だ。

 トキの先輩として、外国人と結婚した日本人妻の姿を演じる蓮佛に、役への思いや撮影の感想について語ってもらった。

蓮佛美沙子「ばけばけ」でトキ(髙石あかり)の友人役に「ファンが現場見学に行くような気持ち」

――出演が決まった時の気持ちを教えてください。

「『ばけばけ』には昨年の夜ドラ『バニラな毎日』でお世話になったスタッフさんも多く関わっているので、オンエア前から楽しみにしていました。放送が始まってからも、純粋に視聴者として作品を大好きになっていたので、まさか呼んでいただけるとは! スタッフの皆さんとこんなに早く再会できたのもうれしかったですし、作品も大好きなので、ファンが現場見学に行くような気持ちでした(笑)」

――ふじきさんの脚本の印象をお聞かせください。

「実際に出演することになり、文字だけで役柄の体温や鼓動を感じられるようなふじきさんの脚本に改めて感動しました。ただそこに生活があり、人の温もりとそれぞれが抱えている思いがあって……という原始的な営みの豊かさが本当にいとおしく描かれていて、脚本を読んでとても幸せな気持ちになりました」

――ランという役柄をどう捉えていますか?

「カラッと明るくてユーモアもあり、英語も話すことができる、とても聡明な人です。でも心の奥底では、いつ夫がアメリカに帰ってしまうのかと、覚悟しつつも不安を感じている、けなげな女性だと感じました。クランクインする前までは、トキが憧れるような雰囲気が出せるか少し不安だったのですが、衣装や美術がとにかくすてきで、支度をしてセットに足を踏み入れた瞬間に『大丈夫だ』と思えました。そういった環境にたくさん助けられて、堂々とお芝居できた気がしています」

――英語での演技で苦労した部分はありますか?

「英語で演じるうえで一番難しいのは、相手のセリフをどう聞くか、な気がしています。ロバートにセリフを畳みかけられるシーンなどは、本番までに相手のセリフを必死に耳になじませて、本番ではその瞬間を生きるために全部忘れて、という作業をする必要があり、それがとても大変でした」

蓮佛美沙子「ばけばけ」でトキ(髙石あかり)の友人役に「ファンが現場見学に行くような気持ち」

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

「BK(大阪放送局)の朝ドラは久しぶりですが、BK特有のホーム感のある空気は変わっていませんでした。また今回、出演者やスタッフの皆さんがリラックスして過ごされている様子が特に印象的で、私もとても居心地よく過ごせました。あかりちゃんは、本当に自然体で、かわいい!! 常に気負わず、そこにいる感じがとてもすてきでした。トミーさんとジョーさんとは実は同い年で、いろいろとお話できました。ある時にトミーさんがジョーさんに『日本では下手な役者のことを大根役者って言うんだよ』と教えていて、私もそれに混ざって『英語ではhamって言うんだよ』と教えてもらいました。お二人ともチャーミングでとてもすてきな方でした」

――撮影で印象的だったシーンを挙げるなら?

「第109回(3月5日放送)の、『旦那の生きたい道を、選んでほしいと思います』とヘブンさんに伝えるシーンが印象的です。心の中では『アメリカに帰ってほしくない』と思っていますが、相手を思って、また明治の女性として”そうあるべき”と信じて、真逆のことを伝える。そこから本心をどれだけのぞかせるか、もしくは隠すのか、そのさじ加減が本当に難しかったです」

蓮佛美沙子「ばけばけ」でトキ(髙石あかり)の友人役に「ファンが現場見学に行くような気持ち」

――ランの心情をどのように理解していますか?

「トキとは違い、ランは自分と同じ外国人と結婚した日本人妻の行く末をたくさん見てきました。『みんな最後は旦那が1人で母国に帰る』『だから籍も入れてない、帰るなら別れる』と言えるランだけど、ずっと心は『嫌だ』と叫んでいて、いつ自分の夫が帰国するか心の底ではおびえていたのだろうと思います」

――最後に、視聴者の方へのメッセージをお願いします。

「『ばけばけ』は、生きていくというシンプルな行為そのものの美しさや豊かさを丁寧に、そして心地よいユーモアを持って創られている作品だなと思います。物理的にぜいたく過ぎる今の時代に、そぎ落とされた精神的な富を、トキたちの生活を通してそっと手渡してくれる。その愛情深さやユーモアのバランスが本当に大好きです。後半にさしかかった『ばけばけ』を、私もいち視聴者としてとても楽しみにしています」

【番組情報】
連続テレビ小説「ばけばけ」

NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45

文/TVガイドWeb編集部

U-NEXT

この記事をシェアする

U-NEXT

Copyright © TV Guide. All rights reserved.