「ながたんと青と -いちかの料理帖-2」周役の作間龍斗、仲間たちとの“食事”で物語に共感2026/02/18 18:00

門脇麦が主演を務め、作間龍斗(ACEes)が共演した連続ドラマの続編となる「ながたんと青と -いちかの料理帖-2」(金曜午後11:00)が、2月20日にWOWOWにて放送・配信スタート。戦後間もない京都を舞台に、料理人・桑乃木いち日(門脇)が経営難の実家の料亭「桑乃木」存続のため、大阪の老舗ホテル経営者の三男・山口周(作間)と政略結婚したことから始まるグルメラブストーリーだ。
第2期では、“本物の夫婦”となった2人の元に“新たな家族”岡部道哉(眞野陸)がやって来ることに。さらに、山口家の次男で周の兄である栄(小林虎之介)の登場を機に、経営難から脱却し始めた「桑乃木」に再び試練が訪れる。
周役の作間も待望だったという第2期。撮影の日々をどのように過ごしていたのか、門脇をはじめ、共演キャスト陣とのエピソードやお気に入りのシーンなどを聞いた。さらに、芝居への思いや最近の自身の“食事”にまつわる思い出なども。
――作間さんご本人も、そして視聴者も待望の第2期です。約3年ぶりに現場に帰った時のお気持ちはいかがでしたか?
「いい意味で変わらなかったです。スタッフさんもほぼ一緒で、衣装部に僕のおばあちゃんと同い年ぐらいの方がいらっしゃるのですが、お仕事をオフにしようとしていたのに、『ながたんやるから』と戻って来てくださったそうで。そのエピソードだけでも、また楽しい現場ができるんだなと思いましたし、実際に皆さんすごく温かかったです」
――再会したスタッフの方とはどのような言葉を交わしたのでしょう。
「『変わらないね。若いわ~』と(笑)。でも、『ちょっと大人っぽくなった』みたいなことも言ってくれて、息子のように、孫のようにかわいがっていただきました」
――再び周を演じるにあたって、松本壮史監督からは何かあらためてリクエストなどはあったのでしょうか?
「松本監督とは前作の撮影が終わってからもコミュニケーションを取っていたのですが、今回いざ現場に入って、『どうしていくか』みたいな話はしなかったです。僕は『何かあったら言ってください』というスタンスで、部分的に『ここはこっちの方がいいかも』『こういうふうに持っていきたいです』という話はしたのですが……。いい意味で“前作の周のままで大丈夫”というメッセージだったのかなと捉えています」
――今回演じる中で、作間さんご自身が意識されていたことはありますか?
「1~2話くらいまでは前作と大きな変化がないように、という部分は気を付けていました。ただ、その後は多少変わっても問題ないかなと思って。新しい登場人物が増え、そこに対する周の反応というのは新しいキャラクターになるので、それをどう演じようかなと考えることはしました」
――第2期の撮影を経てあらためて感じる、いち日役・門脇さんの俳優としての魅力とは?
「前作もそうですが、周が標準語なのに対して、いち日は京都弁を話すので、僕とは全然カロリーが違うんです。以前はセリフに加えて京都弁というのが大変そうだなと思って見ていたのですが、今回はもうきっと“入っていた”んでしょうね。全然そんな感じがなくて驚きました。今回は周も関西弁のセリフがあって、僕は毎日皆さんと『やばい、やばい!』と苦戦していたのに、門脇さんは何ともない顔でこなされていて。その飲み込みの早さもそうですし、多分ホテルに帰って毎日練習をされていたと思うのですが、そういう苦労を表に出さない感じがすてきだなと思いました」
――第2期では道哉が養子として桑乃木家にやって来る、という展開が大きなトピックになるかと思います。新たな家族を迎えての撮影はいかがでしたか?
「撮影前までは、門脇さんと『どうしようか』みたいな話をしていたんです。というのも、前作はずっと2人の世界観でやってきたので、道哉に限らず新しいキャラクターが登場した時にどう空気が変わるのだろうと。でも、眞野くんはすごく真面目で、各シーン頑張って準備してきたことも感じられて安心できましたし、すぐになじんでくれて。現場では弟のような存在でした」
――それでは、眞野さんとはすぐに仲良くなれたのですね。
「はい。初日から一緒にゲームをしました(笑)。あと、カメラを持っていっていたので、写真を撮ったりもして。子どもは好きですし、事務所の後輩たちと年代も近いので、彼らと接している時と近い感覚がありました」
――劇中では、道哉の父として、父性あふれるシーンも見どころの一つに感じます。
「本当ですか? でも普段から『大人っぽく見える』と言われることが多くて、そういうじじくささが生かされたのかもしれません(笑)。“もっと若くいたいのに”と思うこともあるのですが、今回は得しましたね」
――初めて父役を演じるにあたって、意識したことなどはあるのでしょうか。
「特にないんです。いつもそうなのですが、台本が全部描いてくれているので、それを成立させられるように……という感じですね。父役を演じるにあたって、特別何かをするということはなかったです。でも、道哉の抱える過去、彼を迎え入れるいち日の感情を想像して、それをお芝居に載せるということはしていました」
――今回、周の兄で山口家の次男・栄も新キャラクターとして登場します。演じる小林さんとの撮影はいかがでしたか?
「はじめの頃はお互い人見知りが最高の状態に達していて。最初に虎之介くんと撮影したのが(栄と)チェスをするシーンだったのですが、もう地獄みたいな感じでした(笑)。今となっては『あの時、マジでヤバかったよね』みたいな話をできるぐらい打ち解けているのですが、本当にどうしていいか分からなかったです(笑)。すごく濃い時間でした」

――今回、前作から約3年の時を経ての続編ということで、この作品が多くの方に愛されている理由はどのような部分にあると捉えていますか?
「今回のおはらいの時に、WOWOWのプロデューサーさんが『この作品はWOWOWの朝ドラだ』とおっしゃっていたのを覚えているんです。物語や時代設定をはじめ、京都の空気感やおいしそうな料理など、トーンの柔らかさが見やすさにつながっているのかなと。気負わず、幅広い年齢層の方が楽しめるというのが、多くの方に愛していただけた理由の一つなのかなと考えています」
――作間さんご自身は、このシリーズのどのような部分に魅力を感じていますか?
「(いち日と周の)年の差の政略結婚という設定もそうですが、今の時代では考えられないことも多く、一見共通点がないように思うのですが、実は意外と現代にもつながることが多くて。見ている中で、皆さんもきっと誰かしらに共感できる瞬間があると思います」
――それでは、あらためて思う周のいとおしい部分とは?
「不器用ながら、自分でなんとかしようともがくところがすごくいいなと。家族のことも、仕事のこともひたむきに取り組む姿がすてきだなと思います」
――第2期の中で、お気に入りのシーンを一つ挙げていただくと?
「僕、本編はもちろんエンドロールも好きなんです。毎回長回しで撮っていて、音は使わないので門脇さんも標準語でしゃべっていたりして、ギリギリOKな素なのかなと。特に僕、1話はめちゃくちゃ素が出てしまっていて……。立ち方や動きの数が作間過ぎて、もう少しきちんと考えれば良かったなと後悔もしたのですが、きっと許していただけるはず(笑)。いろいろなキャラクターの組み合わせが登場するので、エンドロールも毎回楽しんでいただけると思います」
――本作の情報解禁時、作間さんは「『また京都に行けるんだ!』と、人生の夏休みが来た感じですごくうれしかった」とコメントを出されていました。実際に京都で楽しい思い出はできましたか?
「小学生みたいなことを言うのですが……当時、劇場版『鬼滅の刃』の公開時期だったんです。東京でお仕事をしていたら、公開してすぐ見に行くのは難しかったと思うのですが、撮影がありがたいことに早く終わって、驚きのスピード感で見に行くことができて(笑)。しかも、僕が行った(京都の)映画館はあまり混雑していなくて、最高の環境で見られました!」
――映画館以外にも、京都の街に出かけたりしたのですか?
「天橋立なども行きました。本読みの前日が休みだったのですが、マネジャーさんとメンバーの深田(竜生)を連れて、1日旅行して。その後3人でホテルに泊まって、僕は本読みに行く、ということをやりました(笑)」
――京都の撮影所“ならでは”のエピソードがありましたら教えてください。
「撮影所では他の作品の撮影もやっているのですが、衣装場やメーク場が同じなので、大御所の俳優さんが不意にいらっしゃることがあって。しかも、大御所の方って皆さんおそらく気配を消せるんですよ。何げなく衣装室で着替えていたら、突然真後ろにいらっしゃったりするんです。本当に肝が冷えるので、いつもできるだけ早く退出するようにしていました(笑)」
――前作に続き、第2期でも毎回おいしそうな料理が登場します。作間さんの中で、特に「おいしかったな」と印象に残っている料理を挙げていただくと?
「たくさんあるのですが、やはりいち日さんが作ってくれたお弁当の卵焼きでしょうか。これを食べるシーンが一番最初の撮影だったのですが、本当においしくて。僕もたまに料理をするからこそ分かるのですが、卵焼きって難しいじゃないですか。なので、なんであんなに分厚くきれいにまとまるんだろうとか、このおいしさの元はだしなのかな、とかいろいろ考えて……。“うまい!”という感覚に陥らせてくれるものって、すごいですよね。あと、栗の揚げ菓子も、珍しくお菓子が登場したので記憶に残っています。栗を揚げたものに、きな粉や青のりがまぶしてあるんです。現場の裏にたくさん置いてあって、1日中それをつまんでいました(笑)。めちゃくちゃおいしかったです」
――やはり、食事をするシーンは何度も撮るのでしょうか?
「何回も撮りました。うどんとか、一発ものは結構緊張しますね。箸上げや、オムレツを箸で割ってパカッと開く……みたいなものも。失敗して、また作っていただくとなると時間がかかってしまいますし、現場の空気が一変するタイミングでもあるんです。『いけるか!? 厳しいところいくぞ』みたいな(笑)。でも、みんなで小さくなって、テーブルを囲んでじーっと見ている感じが面白かったです。そして、道哉(眞野)がそれを普通にこなしているのもすごいなと思いました」

――作間さんはアイドルとしてACEesで活動する中、俳優としても着々とキャリアを積んでいますが、演じることは楽しいですか?
「楽しいです。物語も役柄もしかり、楽しいシーンは楽しく、悲しいシーンは悲しく、嫌なシーンは嫌なのですが(笑)。時代もそうですが、今の自分ではできないことを経験できるところに一つ面白みを感じます。もちろん実際とは違う部分もありますが、“職業体験”的な感覚もあって。今回で言えば、例えば僕が突然関西弁を話し出したら、おそらく“エセ関西弁”を話すイタい人に思われますが(笑)、お芝居であればそれができる。お芝居にもいろいろジャンルがありますし、楽しみでいうとキリがないですね」
――お芝居に楽しさを感じるきっかけになった作品はあるのでしょうか。
「『ひらいて』(2021年)という映画でしょうか。この作品が初めての映画だったのですが、当時の僕が出演するには少しシリアスな作風で、でもそれが面白いなと思いました。それこそ地方に泊まり込みで撮影したのですが、一つのものを何人もの大人たちと制作していく過程に“すごいことをしているんだな”と思いましたし、関心もあったので楽しかったです」
――「ひらいて」撮影時、作間さんはお休みの日でも現場に来ていたと首藤凜監督がおっしゃっていました。基本的には現場に行かれることが多いのでしょうか?
「はい。ガジェットが好きなので、単純にカメラや照明などにも興味があって。しかも地方での撮影となると、結局ホテルに帰っても1人なので、現場にいた方が何か得があるんじゃないかという。なるべく現場の空気感を感じていたいというのもあって、『ひらいて』の時は勉強も兼ねて現場にいさせてもらっていました。前作の『ながたんと青と』の時もそうで、現場でご飯を食べたり、昼寝をして過ごしていましたね(笑)」
――本作は人の心に寄り添う料理、家族や大切な人と囲む食卓の素晴らしさなどが描かれます。作間さんの中で、最近思い出に残っている“食事”は?
「あり過ぎて思い出せないのですが、メンバーとご飯に行くことが多くて。先日も全員で仕事をした後に時間が空いて、カフェに行ったんです。その時に、テラス席で茶をしばく会みたいなことをやったのですが、浮所(飛貴)が疎くて、『わざわざ家から出てきて、なんでみんなこういうところで茶をしばくの?』みたいなことを言うんです(笑)。なので、『ご飯もおいしいし、こういう時間を過ごすことがいいんじゃないの?』みたいな話をして。僕らって、関係性を深める時には大体ご飯があるんですよね。焼肉に行ったり、ライブ中にはケータリングを囲んだり。この作品でも描かれますが、おいしいものを一緒に食べることで深まるものってあると思うんです。この取材が近かったのもあって、みんなで茶をしばきながら“こういうことなんだろうな”と物語に共感していました」
――最後に、第2期ならではの見どころを教えてください。
「いろんな家族の話がひもとかれていくので、温かいシーンだけでなく、厳しい、苦しいシーンも登場します。でも、それがあるからこそいち日とのシーンをより温かく感じられたり、食事のシーンもすごく安心できるものになっているのではないかなと。前作よりコントラストが濃く、展開のテンポの良さなども楽しんでいただけると思います」
【プロフィール】
作間龍斗(さくま りゅうと)
2002年9月30日生まれ。神奈川県出身。O型。ACEesのメンバー。近年の出演作は大河ドラマ「どうする家康」(23年)、映画「うちの弟どもがすみません」(24年)、「山田くんとLv999の恋をする」(25年)など。
【番組情報】
連続ドラマW-30「ながたんと青と -いちかの料理帖-2」
WOWOWプライム・WOWOWオンデマンド
2026年2月20日 放送・配信スタート(全10話)
金曜 午後11:00~11:30
取材・文/TVガイドWeb編集部
関連リンク
この記事をシェアする














