髙石あかりのトキに思わず胸キュン! トミー・バストウが語る「ばけばけ」撮影エピソード2026/01/21 08:15

NHK総合で放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜午前8:00ほか)は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻・セツをモデルにした物語。明治の松江を舞台に、外国人教師・ヘブン(トミー・バストウ)と、没落士族の娘・トキ(髙石あかり)が言葉や文化の壁を越えて愛と絆を育んでいく姿を描いている。
物語もいよいよ後半戦に突入。トキとヘブンの結婚生活や新天地・熊本での暮らしなど、今後も目が離せないエピソードが目白押しだ。
そこで今回はヘブン役のトミー・バストウにインタビュー。役作りのこだわりから髙石や松野家キャストとのエピソード、今後の見どころなどをたっぷり語ってもらった。トミーが選ぶ一番印象に残ったシーンとは?

――「ばけばけ」が放送されて4か月ほどたちますが、周囲からの反応はいかがですか?
「昨年の11月頃から、周囲の反応が変わってきたように感じます。撮影直後はあまり変わらなかったのですが、放送が始まってから番組を愛し、見続けてくださる視聴者がいることにすごく感動しました。『毎日ばけばけを見ている』と声を掛けていただくこともあり、言葉が出ないほどありがたいです。子どもの頃から日本が大好きで10年以上日本語を勉強してきた自分にとって、日本のテレビ番組、しかも朝ドラに出演できるなんて夢がかなった感じです」
――かつて「マッサン」でヒロインを演じたイライザ役のシャーロット・ケイト・フォックスさんのように、再び朝ドラに出演したい気持ちはありますか。
「もちろん。今後もずっと日本で仕事をしたいです」
――昨年末にはヒロイン・トキを演じる髙石さんとともに紅白歌合戦に参加されました。
「ハンバート ハンバートさんの主題歌はライブで3~4回聞きました。いつも聞くたびに僕たちの関係がもっと深くなる気がします。すごくいい曲です。ハーモニーが最高で。放送してから曲を聞き流していると知らないうちに感動して泣くこともあります。この曲が僕の人生につながるなんて、ありがたいです」
――心なしかハンバート ハンバートのお二人の歌声がトキとヘブンの声に重なって聞こえる気もします。
「似ていると思います。僕のレンジ(音域)も合うと思いますし。2026年の年末に(所属する)バンドのライブを行うのですがこの曲をカバーしようと思っています。あかりさんともデュエットしたいけれど、誘ったら『行けたら行く』って返事が来るかも(笑)」

――第14週ではついにトキとヘブンが夫婦になりました。ヘブンさんが結婚を考えるに至った心境の変化をどう分析しますか。
「結婚に至った理由は二つです。最初はヘブンが病気になった時、トキさんのおかげで元気になったこと。その時『いい嫁さんになるだろう』と思ったはずです。そしてあかりさんの芝居のおかげですね。“大寒波”を説明してもらったときに、ヘブンとしてはもちろん、トミーとしてもキュンとしました。ジェスチャーとか表情がめっちゃかわいいです。多分、僕が恋に落ちたかな(笑)」
――トキとヘブン、二人の関係性が変わったことで演じ方は変わりましたか?
「あまり変わらない気がします。ヘブンもトキも子どもの頃から苦労しているので、いたわり合っていて、もう一回子どもの頃を楽しむような関係性があります。ただ、あかりさんの芝居がちょっと変わった気がします。もっと落ち着いて大人っぽくなった。そのおかげで僕の芝居も自然に変わっていったかなと思っています」
――第15週からはヘブンが松野家の皆さんとの暮らしが始まりました。松野家との撮影エピソードがあれば教えてください。
「松野家は毎日のように面白いことが起こります。例えば、岡部(たかし)さんが梅干しを差し入れてくれたのですが、僕はおいしそうなふりもできなかった(笑)。みんながそれに爆笑していたのが印象的です。基本的に家族はすごく優しいです。家族の初めてのシーンでは僕以外みんな日本人だから、たまに会話についていけないときもありますが、みんな僕が理解できるまで何回も簡単な日本語を使ってくれてありがたいです」

――今回島根県の出雲大社もロケ地になっていますが、何を願われたのでしょうか? また実際に出雲大社で撮影してみていかがでしたか?
「視聴率が右肩に上がりになることを祈りました。冗談です(笑)。いつも通り健康とか『ばけばけ』を見ている人が楽しめるようにと祈っていました。出雲大社での撮影はハーンさんにもっと近づいた気持ちでした。実は出雲大社の一般の方が入れない奥の方に初めて入った外国人がハーンさんだったんです。そして今回外国人の役者として、出雲大社ではじめて撮影させていただいたのが私だったということで、ハーンさんにもっと近づけたという感覚になりました」
――そのほかにも小泉八雲さんゆかりの地・島根を巡られたとのことですが。
「ドラマのキャストを発表する2年前の11月、制作統括や監督、あかりさんと、ハーンさんが住んでいた旧居や旅館などを聖地巡礼しました。いろんなところを訪ねて、島根の方々と話した経験は撮影でとても役に立ちました。演技をもっと深く分かるようになったと思います。また、ハーンさんの子孫・小泉凡さんにお会いしたのも良かったです。本当に小泉八雲という人物がいたんだとリアルに捉えることができました。また、凡さんの笑顔の中にハーンさんの笑顔が垣間見えるところがあったので凡さんにお会いしたことはとても有意義でした」
――今は小泉八雲になれていると思いますか?
「今でこそ役に入り込みやすくなっていますが、撮影前は緊張しました。ハーンさんはすごくいい人で偉い人なので責任感を感じていたんです。しかし、面白いことに、僕がハーンさんの墓場を訪ねた際、ちょっと酔っ払っていたおかげで、ハーンさんが“偉人”としてではなく、一人の人間として近くに感じられるようになりました。ハーンさんは僕と同じで、知らない国で全身全霊で頑張っている人。彼は僕と同じで劣等感を感じるはずだ、彼も僕もただの人間なんだと思うと、とても好感が持てました」

――演じる中で日本ならではの動きだと感じたところや見せ方として頑張っているところはありますか?
「多分僕はヘブンより日本語を話せたり、箸を使ったりできます。だからこそあえて僕は使えないふりをしています。例えば、『ばけばけ』を見れば分かるのですが、お箸の持ち方は持つ場所が下からどんどん上に上がっているんです。初めて日本に来た時のハーンさんから最後のハーンさんまでの成長や日本語に慣れてくる中で、今はどの段階なのか考えながら自分で演技をしています。たまにうまくなり過ぎちゃっているんですけど(笑)。そこを調節しながら役に取り組んでいます。でも正座はいまだに無理です(笑)」
――日本語上級者のトミーさんからするとヘブンさんのカタコトの日本語は難しそうですね。
「セリフの単語の順番があっちゃこっちゃいっているので、暗記するのがすごく難しいです。でも正直『SHOGUN 将軍』の時の方が大変でした。日本人より日本語がうまい役でしたから。5年前に『SHOGUN 将軍』のオーディションを受けた時、僕は日本語がペラペラだと言いましたが、全然ペラペラではありませんでした(笑)。今回はセリフに難しいところもありますが、どうにかできています。演じる際に参考にしているのはイギリス人の友達。彼は日本語がとても上手なのですが発音が変わらなくて。だからイギリス人の彼のような日本語を使って話しているんです。友達がこの記事を読まないことを願っています(笑)」
――これまでも数々の名シーンが誕生している「ばけばけ」ですが、トミーさんが選ぶ名場面はどこですか?
「今までだと第66回で放送されたプロポーズのシーン。それ以外だとネタバレになるので言えません(笑)。でも視聴者の皆さんなら見れば分かると思います。あかりさんと演技している時間はいつも有意義です。僕の芝居はあかりさんのおかげと言ってもいいぐらい。この作品のように感情的なシーンが自然に引き出されるのは珍しいことだと思います」

――最後に『ばけばけ』のこれからの見どころを教えてください。
「これから舞台が熊本に移りますが、熊本編では若い人がたくさん出てくるのでエネルギーアップします。また、夫婦生活の中で初めてのチャレンジもあります。あとはヘブンが一家の大黒柱になってトキさんといろんなことに取り組まないといけないという部分が本当に面白いのでぜひ見てほしいです」
【プロフィール】
トミー・バストウ(とみー ばすとう)
1991年8月26日生まれ。イギリス・サリー州エプソム出身。俳優、ミュージシャンとして活動。バンド「FranKo」のリードボーカルも務める。主な出演作は映画「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」(2008年)、ドラマ「SHOGUN 将軍」(2024年)など。
【番組情報】
連続テレビ小説「ばけばけ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45
取材・文/TVガイドWeb編集部
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