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“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」2026/01/16 17:00

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“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」

 1月16日よりスタートするドラマ9「元科捜研の主婦」(金曜午後9:00、初回は15分拡大)は、テレビ東京と講談社が共同開発したオリジナルストーリー。かつて“科捜研のエース”と呼ばれた専業主婦・吉岡詩織が、捜査一課の新米刑事として奮闘する夫・道彦からとある殺人事件の相談をされたことで、物語は思わぬ展開に。科学と家族の力で事件を解き明かす本格ミステリーであり、現代の夫婦や家族の在り方も描くホームドラマとのハイブリッドドラマだ。

 そんな本作で詩織を演じる松本まりかさん、道彦役の横山裕SUPER EIGHT)さんは約20年ぶりのドラマ共演だが、その雰囲気は穏やかで和気あいあい。本作のオファーを受けた際の心境や撮影裏話、息子・亮介役の佐藤大空さん、八嶋智人遠藤憲一さんをはじめとする共演キャスト陣とのエピソードを聞いた。さらには、互いの印象や見どころなども。

――まず、本作の出演決定時のお気持ちを教えてください。

松本 「私は、チーフプロデューサーの濱谷(晃一)さんから心を打たれる熱いお手紙をいただきました。お手紙には、ご自身の家族のお話を描きたいということ、結婚して仕事をセーブし、家庭優先の働き方にしてくれた奥さまに 対する贖罪(しょくざい)のお気持ち、奥さまに対する“これを見て温かい気持ちになってくれたら”という思いなどが書かれており、濱谷さんの優しさからこの作品が生まれたのだなと感じて。きっと、見てくださる皆さんにもその思いが届くのではないかなと思います。“また、“○○さんは本当に温かい方です。お芝居のこともすごく見てくださいます”というように、監督陣をはじめ、スタッフの皆さん一人一人のことも書かれていたんです。人を大切に、そしていいところを見ることのできる方なのだなと。なので、“最高の布陣でこのドラマを作ります”というお言葉にも信頼感があって、“この人たちとやりたい!”と思いました」

横山 「もう今、僕の分まで言っていただきました(笑)。僕も同じように濱谷さんからお手紙をいただいて、“横山さんが僕役で申し訳ないのですが……”と(笑)。奥さん孝行といいますか、奥さんへの思いが伝わってくる、本当に温かいお手紙でした。そして、まりかちゃんが言っていたように、スタッフの皆さんのことも書かれていて、物づくりに対して真摯(しんし)に向き合っている皆さんとご一緒できるなんて光栄やなと思い、お話をお受けしました。ただ、オファーをいただいた時は、正直“俺、働くな~”と(笑)。マネジャーさんからも『忙しいですけど大丈夫ですか?』と言ってもらったのですが、こんなお手紙をいただいて、断る理由がなかったです」

“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」

――本作はミステリー×ホームドラマという斬新な題材です。さまざまな側面を持つ作品ですが、当初どのような印象を受けましたか?

松本 「科捜研の専門用語も多く、セリフが大変そうだなと思いました。あと私、これまで幸せな家庭で暮らす役をあまりやってこなかったんです(笑)。なので、幸せな家庭の妻と元科捜研のエース、このキャラクターをどうやるかイメージがつかなかったです」

横山 「僕は家庭のシーンもそうですが、(捜査)現場のシーンにも個性の強い俳優さんがたくさん出てらっしゃるので、皆さんにのまれないようにしなくてはと思いました。現場のシーンはいい意味で毎回ハチャメチャな感じですが(笑)、すごく面白いですね。一方で、まりかちゃんと大空との家族のシーンはいつも温かい空気が流れていて。家族ならではの空気感をどう表現するか、というのを監督陣とお話ししながら作っていて、ぜいたくな時間を過ごしているなと感じています」

“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」

――息子役の佐藤さんからは何と呼ばれているのでしょうか? また、普段どのようなお話をされているのかも教えてください。

松本 「私は『お母さん』と呼ばれています」

横山 「僕、なんて呼ばれてんねやろ……(笑)。まだあんまり呼ばれたことがないかも。でも、僕が出ていた『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系)というドラマを続編まで全部見てくれていたみたいで、うれしかったですね。その作品で川原瑛斗くんという子と共演していたのですが、大空も彼と仲がいいみたいで、そういう話をしたりしました。でも、感慨深いといいますか、当時の瑛斗が今の大空くらいの年齢だったので、“この子(大空)も大きくなんねやろな”と思って。大空はいい意味で子どもっぽくて、カメラが回っていない時はずっとふざけているのですが、お母さんの姿を見るとキチンとして、それがかわいいんですよ(笑)。なんだかいろいろと思い出しました」

松本 「大空くん、もう少しで誕生日なんです。(※取材時は12月)なので、横山くんと2人で何かあげようと話していて、本人にも聞き取り調査をしたのですが、それから2人になった時にコソコソと『何くれるの? 何買ったの?』と聞いてくるのがすごくかわいくて。あと、基本的にはいつも笑っているのですが、心が痛くなるようなシーンの時は、カメラが回っていない時でも役に入っているんです。 大空くんのお母さんにお聞きしたら、そういうシーンの時はきちんと気持ちを作ってみたいで。さらには他の人のセリフまで全部覚えていて、3人で話している時、私たちがセリフに詰まると教えてくれたりして、すごいなと思います」

“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」

――詩織の元同僚に遠藤憲一さんら、道彦が所属する捜査一課の面々には八嶋智人さんら、個性豊かなキャスト陣が顔をそろえているのも見どころの一つです。

横山 「八嶋さんとは共演が多いのですが、すごい方ですね。ただ、基本的にはずっとおしゃべりしていて、『お前、すかすなよ』とよく言われるのですが、『あなたがうるさいだけですよ』と思っています(笑)。でも、八嶋さんのおかげで現場が盛り上がりますし、お芝居をしやすい空気感を作ってくださるので、本当にありがたくて。ほかにも遠藤さんや小手(伸也)さんなど、豪華な役者さん方がそろっているので、完成した映像を見るのが楽しみです」

松本 「私も、すてきなおじさまたちがここまでそろったか、と(笑)。でも、私は横山くんが出てくれたのもまずうれしくて。こんなに素晴らしい皆さんと共演できる、ご褒美のような作品だと思いますし、本当に毎日楽しくて幸せです。昨日も撮影をしていたのですが、仲がいいんだか悪いんだか分からない所長(遠藤)と副所長(小手)のシーンが、もうたまらない面白さで(笑)。でも、刑事パートもすごいことになっているよね?」

横山 「うん。すごいことになってる(笑)。現場でのシーンは、もはや違うドラマを撮っている感じがします。重たいシーンもあるのですが、八嶋さんや入江(甚儀)くんのお芝居で面白くもなっていて、そこもこの作品の魅力やなと。『踊る大捜査線』みたいなことになっているシーンもあります(笑)」

松本 「確かに、オマージュを楽しめる作品でもあるよね。でも、あくまでリスペクトを持った上でのオマージュで。すごく遊び心がありますし、ここまでできるのはテレ東さんならではだと思います」

横山 「ちなみに、先日まで共演していた沢口靖子さんには、『こういうドラマをやるんです』と伝えさせていただきました(笑)」

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――今回、お二人は約20年ぶりのドラマ共演ということですが、撮影を経て、当時から印象の変化はありましたか?

横山 「まりかちゃんはそんなにイメージが変わらないですね。もうこのまま、裏表もないですし。でも、いざ撮影が始まると“役に憑依するってこういうことなんやな”と思わされて、すごい女優さんになられたなと。僕らの番組に来てくれたり、ほかの番組に出ている姿を見てはいましたが、お互い20年以上芸能界にいるのだなと思うと感慨深いですし、ここでまた共演できるというのは縁を感じます」

松本 「横山くんはビジュアルも中身も変わらないですね(笑)。ただ、当時はまだデビューしていなくて、そこからどんどんスターになっていって、今では俳優さんとしても活躍されていて。しかも、いろいろなことを乗り越えてきたからこその柔らかい優しさ、はかなさや繊細さがあって。今回夫婦役としてご一緒できるのがうれしいです」

――当時はどのような間柄を演じていたのでしょうか?

松本 「私が演じる女の子が横山くんに片思いしていて、ちょっと変な子だったんですけど、ロングラブレターを書いて読み上げた記憶があります」

横山 「覚えてない……(笑)」

松本 「でも、恋は成就しなかったかな。何かほかのものを探していて、それどころじゃなかった感じ。なので、今回夫婦として結ばれて良かったなと思います(笑)」

――それぞれが詩織と道彦を演じる上で、大切にされていることを教えてください。

松本 「科捜研の専門用語など、難しいセリフが多いのですが、カッコつけずに演じるようにしています。お子さんがドラマを見た時にも、興味を持ってもらえるように話すことを大切にしています。あとは、きちんとやりとりをすること。お芝居のキャッチボールを丁寧にして、ワンカットワンカットを皆さんと楽しみたいです」

横山 「僕は“家族が一番大事”というのを念頭に置いてやっています。そこがぶれてしまったら、このドラマが崩壊してしまうと思うので。例えば、劇中で詩織が現場に来て道彦にアドバイスをするシーンがあるのですが、そこで『何してんねん』となるのではなく、道彦は詩織のことが大切で尊敬しているので、純粋に『ありがとう』と思えるんです。そういう気持ちを大切に演じています」

“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」

――詩織は仕事を辞めて家庭に入る選択をしましたが、実際にどちらを選ぼうかと悩んでいる方がたくさんいらっしゃると思います。この選択についてお二人はどのように感じますか?

松本 「詩織は子どもができたから仕方なく辞めたのではなく、科学よりも大切だと思える存在に出会ったから家庭に入ったのだと思います。それに、家庭でも科学を楽しんでいますしね。もちろん科捜研も大好きだったけれど、今の生活も幸せで満足していて。キャリアを犠牲にした上に家庭があるのではなく、また別の幸せなところを選んだ感覚です。そういうふうに思えたらすてきですよね」

横山 「現実はいろんな状況で簡単に選択できないところもあると思いますが、どちらにせよ、やってみないと分からないんじゃないかな。家庭に入って見えるもの、お仕事を続けて見えるものがそれぞれあると思いますし、難しいテーマですよね。何かを決断しても、その後にいろいろズレが生じたりもしますし、まずやってみないと始まらないと思います」

――最後に、この作品の魅力や見どころを挙げていただくと?

松本 「まずはタイトルからは想像がつかないような、温かいホームドラマであることです。加えて名作のオマージュシーンがあったり、俳優さんも含めて本当に色とりどりで、“全部詰めのお弁当箱”のような(笑)。“面白い”や“ほっこり”、サスペンスや刑事ドラマなど全部が詰まっていて、見ていて飽きないですし、見たことのないドラマになっていると思います。ただ、皆さんが想像している科捜研ドラマとは全然違うものになってるかも……(笑) 」

横山 「詩織もかっこいいよ。犯人を科学の知識で論破したりして」

松本 「ありがとう。実は、今回の謎解きはある意味破天荒なやり方をしていて、おそらく監督もプロデューサーさんも、“こんな感じでやるとは思っていなかった”という方向に行ったんです。私としてはもちろん、どうやって面白く見せようかといろいろ考えながらやっているのですが、横山くんが何も言わなくて。きっと“変だな”と思っているのだろうなと……(笑)」

横山 「いやいや(笑)、すごいなと思っているよ。皆さんがどのようにこの作品を色づけされるのか、それが本当に楽しみです。いろんな要素がもりもりで、エンタメってこういうことやなって思いますし、見ていてスカっとする、純粋に楽しめる作品ができたなと。時間がない中でも、皆さんすごく丁寧に作り上げてくださっていて、その姿が作品に対する自信にもつながっています」

“夫婦”松本まりか&横山裕が語る「元科捜研の主婦」の魅力「全部詰めのお弁当箱のよう」

【プロフィール】
松本まりか(まつもと まりか)

1984年9月12日生まれ。東京都出身。B型。近作はドラマ「夫の家庭を壊すまで」(テレ東系)、「ミス・ターゲット」(テレビ朝日系/いずれも24年)「奪い愛、真夏」(テレビ朝日系/25年)など。

横山 裕(よこやま ゆう)
1981年5月09日生まれ。大阪府出身。A型。SUPER EIGHTのメンバー。近作はドラマ「約束 〜16年目の真実〜」(日本テレビ系/24年)、「私の夫と結婚して」(Amazon Prime Video)「スキャンダルイブ」(ABEMA/いずれも25年)など。

【番組情報】
ドラマ9「元科捜研の主婦」

テレ東系
2026年1月16日スタート ※初回は15分拡大(~午後10:09)
金曜 午後 9:00~9:54

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