ロケは驚異の10時間超え! ヤーレンズが語る90分冠特番の愉快で過酷な裏側とは…?2025/12/19 18:00

12月26日に、矢継ぎ早にボケる楢原と軽快にツッコむ出井のコンビ・ヤーレンズ(楢原真樹、出井隼之介)の90分冠特番「エンドレス ヤーレンズ~人生で一番ボケてツッコんだ、とある日の記録~」(午後10:40)がCS放送・チャンネルNECOで放送される。今回は、特番の収録を終えたばかりの2人にインタビューを敢行。10時間超えのロケを終えてもなおボケとツッコミ繰り返す、生粋の芸人・ヤーレンズは何を語るのだろうか?

――「エンドレス ヤーレンズ~人生で一番ボケてツッコんだ、とある日の記録~」の収録お疲れさまでした。今日は10時間を超えるロケに挑まれたわけですが、率直なお気持ちをお聞かせください。
出井 「いやあ、疲れましたね」
楢原 「疲れました。後半のほうは自分で何を言っているのかも覚えていません……」
――今回の企画の趣旨は、ラストにお二人に明かされたとのこと。“エンドレス”にボケ続けるというコンセプトを聞いたときは、どのような感情が芽生えましたか?
出井 「そういうコンセプトなら、早く言って欲しかったですよ(笑)。最初は、江東区の魅力を発信する番組だと聞いていたので、ロケ中は不完全燃焼というか。魅力を伝えきれてないなと思いつつ、ボケてツッコんでを繰り返していたので……。『ちゃんとPRしなきゃ』とか、『この味を伝えなきゃ』と思っていたけど、ハナからその必要はなかったんかい! と思いましたね。最初から趣旨が分かっていれば、もっと数を出せたかも……」
楢原 「でも、ロケ中は要所要所でおかしなところはありましたよね?」
出井 「あった(笑)。江東区のPRなのに、何で保育園に行くんだろうとかね? 絶対に区役所とかに行ったほうがいいもんね」
楢原 「違和感はずっとあったんですよ。『これは江東区の番組。なぜそれをチャンネルNECOで……?』みたいな(笑)。江東区のケーブルテレビでやるなら理解はできるんですが、ふたを開けてみたらそういう番組かと(笑)」

――そんな中でどんどん限界状態に近づいていくわけじゃないですか。その状況下で相方の新たな一面を垣間見る瞬間はありましたか?
出井 「それこそ保育園に行った時、相方が4歳〜5歳の子どもたちから爆笑をかっさらっているんですよ! その時に『楢原って、子どもウケもいいんだ』と(笑)。これはかなり新発見でしたね。子どもたちから『なんでそんなに面白いの?』って聞かれていましたから(笑)」
楢原 「そんなシーンもありましたね(笑)」
――楢原さんは出井さんの新しい一面を見つけられましたか?
楢原 「魚屋さんの前を通った時に、急に相方がサンマを口にくわえて走り出したんですよ! その時、『ああ、猫の一面もあるんだな』って」
出井 「……そんなシーンはありませんでしたよ?」
楢原 「あとは、顔一個分くらいしか入らない細い道があったんですけど、相方がそこに顔をツッコんでニュルンと入っていって……猫じゃん、って」
出井 「アホの北村匠海か!」
楢原 「(笑)。『猫になったんだよな君は』、と思いました」
出井 「なっていませんし、そんなシーンもありませんから! やめてください」
楢原 「幻覚を見ていたようです。すみません……」
――(笑)。ちなみにヤーレンズ以外でこの企画を成立させられる芸人さんがいたとしたら、どなたを思い浮かべますか?
出井 「誰ができるかな……。みんなできなさそうだけどね?」
楢原 「できなさそうなコンビは、トム・ブラウンかな。すぐケンカしちゃうから」
出井 「10時間も一緒にいたら絶対ケンカになるね(笑)。あと令和ロマンは一見得意そうに見えるけど、(髙比良)くるまの体力がないから、無理でしょうね。3時間くらいで寝ちゃいそう」
楢原 「そもそもロケは非効率だからやらないでしょう。『10時間も回す意味ありますか?』と詰めてくると思う」
出井 「確かに(笑)」
――では、ヤーレンズ以外には不向きな企画だと。なぜお二人はできるのでしょうか。
出井 「なぜでしょうね? 仕込んだボケとかをあまりしないからかな?」
楢原 「仕込んでいたら弾切れを起こしますしね」
出井 「そうだね。ただしゃべっているだけというか」
楢原 「あと、今回はギャラがよかったのでね……」
出井 「え、そうなんですか? 聞いていませんよ?」
楢原 「この番組は、1人200です」
出井 「それは絶対ないでしょ!」
楢原 「200万ですよ? ウォンではなく円です。あなたはなんと聞いていたんですか?」
出井 「僕は、薄皮あんぱん3個と聞いてましたよ?」
楢原 「よく引き受けましたね。ロケで一つ食べていませんでした?」
出井 「はい。だからあと二つです……」
楢原 「よく引き受けましたね(笑)」

――こんな感じで、10時間ボケてツッコんでを繰り返されていたわけですね(笑)。ボケとツッコミ以外で、日常生活で10時間続けられることはありますか?
出井 「10時間か〜。最近は睡眠も10時間はキツいもんね?」
楢原 「確かにね。昔は、睡眠8時間、インターネット8時間、カラオケ8時間というのをやっていたんですけども……。これはもうキツいですね」
出井 「休みの日は漫画喫茶の24時間パックを利用されていましたよね。もう無理ですか?」
楢原 「無理ですね。(突然)千代の富士、体力の限界! だから無理じゃないですか、10時間何かをすることって」
出井 「そうかあ……。僕は、ゴロゴロすることしかできないかもな。まあ、しいて言うなら“妻との会話”としておきますか」
――すてきです!
出井 「本当に話し出すと長いんですよ、奥さんと」
楢原 「そんなのは妥協ですよ。妥協の答えです」
出井 「あはは(笑)。ご飯屋さんに行くと閉店までしゃべっちゃうのでね」
楢原 「迷惑な客ですね〜」
――それでは、最後に視聴者が「エンドレス ヤーレンズ~人生で一番ボケてツッコんだ、とある日の記録~」を見たくなるようなメッセージをお願いします。
出井 「一応の確認なんですけど、今回のTVガイドは僕らが表紙ということでいいですか?」
楢原 「(机に置いてある本誌の表紙を見ながら)timeleszのあとはヤーレンズが務めますよ」
――すみません(笑)。その予定は現状ございません……。
楢原 「ああ、残念! じゃあ裏表紙かな!?」
出井 「そうですね(笑)。誌面ではどこのページに載るのかな」(「週刊TVガイド12月19日号」に掲載)
楢原 「楽しみですね! じゃあ、番組を見たくなるようなメッセージをお願いしますよ」
出井 「言葉が合ってるかどうか分からないですけど、致死量のボケとツッコミが入っているので、何も考えたくない時に見ていただきたいですよね」
楢原 「致死量もあまりいい言葉ではないし、そんな時に見たら逆に疲れるんじゃない?」
出井 「そっか。じゃあ、心して見ていただきたいですね(笑)」
楢原 「ずっと笑っていたい人に見ていただきたいですね。つまらない時間は少ないと思いますよ。なぜなら、ずっとボケているから!」
――ありがとうございました! そしてお疲れさまでした!

【プロフィール】
ヤーレンズ
2011年に結成された、楢原真樹(1986年11月17日生まれ。大阪府出身。O型)と出井隼之介(1987年3月2日生まれ。神奈川県出身。B型)からなるお笑いコンビ。「M-1グランプリ2023・2024・2025」ファイナリスト、第5回ビートたけし杯「お笑い日本一」優勝。真空ジェシカとの冠番組「真空レンズ」(テレビ東京)などに出演中。
【番組情報】
「エンドレス ヤーレンズ~人生で一番ボケてツッコんだ、とある日の記録~」
CS放送・チャンネルNECO
12月26日 金曜 午後10:40~深夜0:10
お笑いコンビ・ヤーレンズの新たな可能性を追求する90分の冠番組。東京の下町・江東区で街ブラロケを行うヤーレンズだが、ロケはいつまでも終わらず、気付けば撮影時間は10時間を超え…。果たして2人はエンドレスにボケてツッコまなければならない状況を、乗り越えることができるのか。
Photo=Marco Perboni Interview=笹谷淳介
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