井上祐貴「べらぼう」で松平定信の新たな一面! 耕書堂訪問に「ちょっとツッコみたくなる温度感」2025/12/07 20:45

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)。12月7日放送分では、耕書堂を訪ねた松平定信(井上祐貴)が蔦屋重三郎(横浜流星)と2人きりで対話するシーンが描かれる。定信を演じる井上からコメントが届いた。
横浜が主演を務める「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として、時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語。脚本は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17年)、ドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子さんが担当している。
井上が演じる松平定信は、田沼意次失脚後、“寛政の改革”を行う老中首座。財政難と風紀の乱れに直面する幕府の再建を託され、十一代将軍・徳川家斉(城桧吏)の下で老中首座に就任。田沼意次(渡辺謙)の華やかな商業重視政策とは対照的に、倹約の徹底、農村復興、風紀の粛正、朱子学の奨励など「寛政の改革」を断行。町人文化にも厳しく、洒落本や黄表紙の出版統制を強化し、蔦重(横浜)の出版活動にも大きな影響を及ぼす人物だ。

――耕書堂を訪れた定信をどのように演じましたか?
「『耕書堂は神々の集う神殿(やしろ)であった』と、定信は心の底からそう思っていると思いますし、今やっと来ることができたことのうれしさや感動がうまく表現できていたらいいなと思って収録しました。そのうれしさをどれぐらい出すのか、演出の大原さんともすごく話し合いました。(蔦屋耕書堂へ入った)最初の一歩目、蔦重は後ろにいるので、定信の顔は見えていない。もちろん定信としても後ろの蔦重に表情を見られていないというのも分かっている。『え、やばい出ちゃってるよ定信!』って視聴者の方が、ちょっとツッコみたくなるぐらいの温度感を目指して作らせていただきました。こういう距離感で、この場所で蔦重と話すっていうのはきっと定信も想像もしていなかったことだと思うので、その感慨深さを感じながら、でも自分のプライドも保ちながら、ちょっとした駆け引きみたいなものが行われながら、ちょっとほほ笑ましいシーンになっていればいいなと思いますね。また改めて見てほしいです」

――定信役とどのように向き合いましたか?
「あれ、これ自分にできるのかなって本当に何回か思ったんですよ。今までそんな感情になったことがなくて、初めてそういう追い込まれるというか、自分の新たな新境地に出会えたというか、確実に新たな経験がたくさんできたので、それを自信に変えてっていう、そういう感覚にさせてもらえましたね」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「僕が定信を演じさせていただくことによって、『べらぼう』において特別な人物になっていればいいなと、それが皆さんに伝わっていれば、僕はそれが一番何よりうれしいので、ぜひ何でもいいので感想をください(笑)」

第47回「饅頭こわい」では、松平定信(井上)や長谷川平蔵(中村隼人)たちの仇(かたき)討ち計画は、一橋治済(生田斗真)に気付かれる。治済は毒まんじゅうで大崎(映美くらら)を死に追いやり、定信や蔦重(横浜)たちも追いつめられる。一時的に店を閉めた蔦重だったが、定信のもとを訪ね、将軍・家斉(城)を巻き込んだ驚きの策を提言する。仇討ち計画は再び動き出し、定信は、体調を崩していた、清水重好(落合モトキ)の元を訪ねる…。
【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
NHK総合
日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム4K
日曜 午後0:15~1:00ほか
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
日曜 午後6:00~6:45
文/TVガイドWeb編集部
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