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葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話2025/11/12 07:00

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葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話

 テレ東系では、駒木根葵汰新原泰佑がダブル主演を務める連続ドラマ「25時、赤坂で Season2」(水曜深夜1:00)を放送中。11月5日放送の第6話「経験と記憶と感情」では、舞台と映画という異なる現場でそれぞれの試練に直面する羽山麻水(駒木根)と白崎由岐(新原)の2人が、夜のささやかな時間に互いを癒やし合う姿が描かれた。

 本作は、on BLUEで連載中の夏野寛子さんによる人気同名漫画が原作。芸能界を舞台に俳優同士が紡ぐ甘く切ないラブストーリーの続編だ。今作で描かれるのは、秘めた思いを通わせ、晴れて恋人同士となった羽山と白崎のその後。2人の関係に再び波紋を呼ぶ出来事が起き、俳優として、そして恋人としての進化が問われていく。

 「第6話」では、念願の舞台「雨と懺悔」の稽古初日を迎えた白崎。しかし演出家・青山慶一郎(中村まこと)の厳しい指導の中で、共演者たちが次々と高評価を得る一方、自分だけが思うように演じられず、何度も駄目出しを受けてしまう。青山が「出来が悪ければ配役を替える」と聞いていたこともあり、白崎の心は次第に追い詰められていく。

葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話

 特に、共演者の黒木蛍太(夏生大湖)が白崎の代わりに役を演じ、青山から称賛される場面は胸が締めつけられるほど痛い。焦りと悔しさ、そして「このまま役を奪われてしまうのでは」という不安が、白崎の瞳ににじんでいた。

 一方、羽山は主演映画の撮影準備に挑む。監督の今井玄(諏訪珠理)から「羽山さん自身の感情をぶつけてほしい」「台本に書かれていないことを想像して演じて」と求められ、これまでとは違うアプローチを迫られる。役者としての本音をどう演技に乗せるのか。羽山もまた、見えない壁と向き合っていた。

 そんな中、「昼のゆめ」の宣伝を終えて帰宅した2人。ソファで眠る羽山に、白崎がそっとキスを落とした瞬間、羽山が目を開けて「まさか寝込みを襲われるとは」とつぶやく。ふざけ合いながらくすぐり合う2人。その笑顔は、張り詰めた毎日の中で唯一、心をほどく時間のようだった。

葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話

 別の日、稽古で心が折れかけた白崎を、羽山は膝枕でそっと抱きしめた。「優しくさせてよ」。その一言には、“強がらなくていい、少しは僕に甘えて”という思いが静かに込められていた。おなかをすかせた白崎に「何でも作るよ」と声を掛ける羽山。白崎は「何でも?」と問い返しながら、羽山の唇にそっと口紅を塗る。その距離の近さに、思わず息をのむ。キスをしようとした羽山を、「相手しなくていいから」と制した白崎。けれど心の中では、「甘やかされたい。本当はこのまま麻水さんに触られて、『大丈夫だよ』って言われたい」とつぶやき、自己嫌悪に陥る。その本心を察したように、羽山はそっと白崎の頭をなでるのだった。

 今回は、本当に苦しい回だった。白崎が稽古で追い詰められていく姿には、見ているこちらの心まで痛む。特に「下手な芝居をわざとする」という俳優として極めて難しい挑戦に、リアリティーをもって挑む新原の演技は圧巻だった。わざと精彩を欠いた芝居を見せた直後に、心の奥にある焦燥と情熱をにじませる。その演じ分けに、目を奪われる。

葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話

 そして何より心をつかまれたのは、羽山の「優しくさせてよ」という言葉。羽山も映画で重圧を抱えているのに、恋人の弱さを受け止めようとする姿が本当に優しい。白崎は「甘えたいけれど、頼ってばかりではいけない」と思い詰めている。だからこそ、その一言が胸にしみる。ソファで寄り添い笑い合うシーンと、稽古場での緊迫したシーン。その対比が鮮烈で、俳優としての苦悩と、恋人としての温もりが交互に描かれる構成も秀逸だった。お互いが唯一の支えであり、救いでもあることが、言葉よりも静かなまなざしで伝わってくる。

 次回、白崎はこの壁を越えられるのか。羽山は彼を見守りながら、自分自身の「演じる意味」とどう向き合うのか。それぞれの現場で、彼らが見せる新たな一歩を、見届けずにはいられない。

第7話あらすじ(11月12日放送)

葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話

 舞台の稽古中、スランプに陥っていた白崎は、共演者の黒木に主役の座を奪われてしまうのではないかという恐怖にさいなまれていた。ある日、演出家の青山からも調子の悪さを指摘され、ついに稽古を外されてしまう。状況を打開するために白崎が恋人の羽山にあるリクエストをする。一方、羽山の元には長らく疎遠にしてきた母・はるか(雛形あきこ)から連絡が入る。

葛藤する白崎(新原泰佑)と寄り添う羽山(駒木根葵汰)「25時、赤坂で Season2」第6話

【番組情報】
水ドラ25「25時、赤坂で Season2」

テレ東系
水曜 深夜1:00~1:30

文/斉藤和美

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