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「竹内涼真さんはずっと面白い(笑)」。楽駆「じゃあつく」サーヤ&夏帆らとの現場を語る2025/11/04 11:00

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「竹内涼真さんはずっと面白い(笑)」。楽駆「じゃあつく」サーヤ&夏帆らとの現場を語る

 TBS系で放送中の連続ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(火曜午後10:00)で、吉井太平を演じている楽駆。渚(サーヤ/ラランド)の夫で音楽系バーを営み、天真爛漫(らんまん)で自由な渚を大きな心で包み込む仏のような存在。勝男(竹内涼真)と別れて渚のもとに突然押しかけた鮎美(夏帆)のことも、居候として快く迎え入れる。職業柄、店に出入りする人たちのあらゆる秘密に精通している人物だ。

 本作は、第26回手塚治虫文化賞・新生賞の受賞歴を持つ谷口菜津子さんによる同名漫画(ぶんか社)を原作にした、男女二人の再生ロマンスコメディー。献身的で料理上手な鮎美(夏帆)と、「料理は女が作って当たり前!」という亭主関白思考な勝男(竹内)が、「料理を作る」というきっかけを通じて“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく姿を描く。

 鮎美を温かく見守る太平を演じる楽駆に、作品への思いや撮影でのエピソードについて聞いた。

――原作や脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか?

「まず、いいタイトルだなと思いました。内容を読んで思ったのは、昭和からこれまでの間に、男女の価値観がすごく変化してきているなということ。それを“人それぞれ”という言葉で片付けることが多くあって、それは全く悪いことではないけれど、『自分はどうなんだろう?』『相手はどうなんだろう?』という対話が少なくなっていると感じました。その中で他者と生きていくためにどうしたらいいのかが、この作品には説教くさくなく描かれていると思います。自分を見つめ直す作品でもあります」

「竹内涼真さんはずっと面白い(笑)」。楽駆「じゃあつく」サーヤ&夏帆らとの現場を語る

――演じている太平をどんな人物だと捉えていますか?

「バーを経営しているので視野が広くて、誰に対しても平等に接しながら、みんなを俯瞰(ふかん)して見ているのかなと思います。太平みたいにあまり欲がなく毎日を生きているのはすごくうらやましいです。演じる上では渚との関係性を一番大事にしながら、渚と鮎美と太平の3人の関係性も大事だなと思うので、そこは撮影現場で話し合いながら、空気を合わせながらやっています。ビジュアルの部分では、ひげを伸ばしました(笑)」

――「欲がなく毎日を生きる」のがうらやましいというのは?

「生きていると、いろいろな情報に左右されて悩んでしまうじゃないですか。そうじゃなくて、波のようになすがまま、なるようになるという感じがうらやましいです」

――サーヤさんが楽駆さんについて「落ち着いていてドシッと構えているけど、出る時は出るタイプで太平に近い人なのかな」と話されていました。

「太平と似ている部分…あるんですかね。自分で言うのも変ですけど、僕も割とフラットかなと。でも自分のことを太平ほどいいやつだとは思わないですね(笑)」

――監督から役に対してのリクエストなどはありましたか?

「監督には初日に、『鮎美は太平より年上だけど、関係性としては太平がドシッと大人っぽく構えていてほしい』と言われたので、そこは意識しました。アクションを起こし過ぎると軽く見えてしまうことがあるので、抑えてやっている感じです。いつもだったらもう少し何か付け足そうかなと思うところを、今回は付け足さずにやっています」

「竹内涼真さんはずっと面白い(笑)」。楽駆「じゃあつく」サーヤ&夏帆らとの現場を語る

――夫婦役のサーヤさんの印象を教えてください。

「何をやっても対応してくださるのでお芝居をしていてすごく楽しいですし、学ぶところがたくさんあります。サーヤさんは、言葉も動きもナチュラルなんですよ。セリフを言おうとするのではなく、本当に心からその言葉が出ている感じがして。渚としてただそこにいるというのが一番難しいと思うんですけど、本当に自然なたたずまいですてきだなと思います」

――夏帆さんや竹内さんとの演技はいかがですか?

「皆さんから学ぶところばかりです。夏帆さんは、本当に綿密に考えられていて、その一つ一つを丁寧にやりながら、相手を尊重するというか。竹内さんは1カット1カット違うものをやって、常に面白いものを求め続けている感じがします。サーヤさんも含め、お三方ともすごいなと思います」

――共演者との撮影中のエピソードを教えてください。

「僕とサーヤさんと夏帆さんでテキーラを飲むシーンがあるんですけど、何回もテキーラを飲んでライムを口に含むというのをやったので、全員がトイレに行くタイミングが同じになった日がありました(笑)。僕はサーヤさんと(撮影日が)一緒になることが多いんですけど、サーヤさんは話にツッコんでくれるので、みんなが話しやすい雰囲気になりますね。やっぱり芸人さんだけに面白いです」

――ムードメーカーは誰でしょう?

「竹内さんはずっと面白いです。現場を盛り上げまくっています(笑)。僕は竹内さんとのシーンはそんなに多くはないんですけど、一緒の時はいつもそう思います」

「竹内涼真さんはずっと面白い(笑)」。楽駆「じゃあつく」サーヤ&夏帆らとの現場を語る

――本作は当たり前を覆していく物語ですが、楽駆さんご自身が最近当たり前ではないと知って驚いたことは?

「最近知って驚いたことだと、飲食店とかに盛り塩って置いてあるじゃないですか。あれは形や置く場所によって意味が変わるらしいんですよ。たまたまYouTubeを見ていたら盛り塩の動画が出てきたんですけど、円錐形なのか八角錐形なのかで意味が違うとか、なぜ飲食店によく置いてあるのかを解説していたんです。あれは驚きました。自分のことでいうと、1万7000歩以上歩くと足が痛くなるということが最近分かりました(笑)。足が疲れたなと思ったら大体それくらいなので、それが僕の限界値なのかなと思っています。距離でいうと多分10kmくらいです」

――習慣的に歩いているんですか?

「そうですね。習慣的に散歩しています。夏は暑かったので難しかったですが、今の時期は最高です。そういえば、このドラマは秋設定から始まるのに、太平はずっと半袖なんですよ(笑)。秋でも変わらずに半袖を着ている太平の衣装にも注目してください」

――本作には背中を押してくれるキャラクターが多く登場しますが、もし楽駆さんが行き詰まってしまったら、どのキャラクターに背中を押してもらいたいですか?

「うわ~、勝男ではないなぁ(笑)。多分、柏倉椿(中条あやみ)か渚になってくると思うんですけど、椿はどこか抜けていますし…。やっぱり一番は渚じゃないですか? 一番相手のことを思いやって背中を押してくれそうな感じがします」

――11月4日放送・第5話以降のみどころを教えてください。

「鮎美が僕らと出会うことで変わって、ミナト(青木柚)と出会って、付き合って。その新しい生活に対して満たされる部分も不満もある中で、第5話からまた大きく変わっていく様子を楽しんでいただけたらと思います。太平が鮎美の背中を押す場面もあります。勝男もまた変わっていきますし、展開は割と速いけれど、軸はしっかりしていると思います。人が生きていく上で『じゃあ、あんたがやってみろよ』って思う瞬間ってたくさんあると思っていて。そんな時に、相手に寄り添うことや許すことの大切さが優しく描かれているドラマです。僕自身もハッとさせられながら、腑(ふ)に落ちることがたくさんありますし、気付きも多いなと思います。身構えることなく見ていただいても楽しめますし、発見もあると思うので、ぜひ気軽に見ていただきたいです」

「竹内涼真さんはずっと面白い(笑)」。楽駆「じゃあつく」サーヤ&夏帆らとの現場を語る

【番組情報】
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」

TBS系
火曜 午後10:00~10:57

文/TVガイドWeb編集部

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