Feature 特集

小関裕太×松岡広大×太田将熙×溝口琢矢×本島純政「君キス」座談会① 本島“頭突キッス!?”秘話2025/10/25 08:00

海外ドラマバナー
「君としたキスはいつまでも」座談会/初回は本島純政を中心に展開

 廃校になった小学校をリノベーションした湖畔のホテルを舞台に、再会と出逢いから始まるさまざまな人間模様を描くオムニバスドラマ「君としたキスはいつまでも」(テレビ朝日=土曜深夜2:30/ABCテレビ=日曜深夜0:10)。友情、恋、後悔、そして赦し──そのすべてが「キス」という行為を通して静かに交錯していく。

 テレビ朝日・ABCテレビのドラマL枠で放送中の本作は、「チーム・ハンサム!」のメンバーが出演するオムニバス・ラブストーリー。TVガイドWebでは、本作に出演する小関裕太松岡広大太田将熙溝口琢矢本島純政の5人にインタビューを実施。それぞれの視点から、作品に込めた思いや撮影の裏側を語ってもらった。全3回にわたり、その模様をたっぷりと紹介する。

本島純政と川津明日香出演シーン①/ドラマ「君としたキスはいつまでも」より

 第1回では、10月25日放送(ABCテレビでは26日放送)の第2話「ごめんね。さようなら」に出演する本島を中心に、物語の舞台となるホテルで繰り広げられる“真っすぐすぎる恋”を通して描かれる“恋の正義”をひもとく。

 新人スタッフ・仁野司(本島)と教育係・仙崎渚(川津明日香)の誠実な関係性について語る本島に加え、同作に出演する小関、松岡、太田、溝口の4人も、それぞれの視点から作品全体への思いを明かした。

──まず、このドラマの企画を聞いて、どんな印象を受けましたか?

小関 「この年末に行われる『ハンサムライブ』が20周年を迎えるということで、そのプロジェクトの一環として企画されたんです。これまでのハンサムライブでは、たとえば福田雄一さんや鈴木おさむさんが関わってくださったような『短編ムービー+お芝居』のような形での取り組みはあったのですが、今回は地上波で放送される本格的なドラマということで、『そんなことができるようになったんだ!』という驚きがありました」

松岡 「お話をいただいた時は『面白そう!』という気持ちと同時に、共演者があまりにも身内ということで(笑)、どんな気持ちで臨もうかなと少し考えたんです。でも、それも杞憂に終わって、実際の現場はとても楽しかったです。お芝居も、言葉遣いも『劇的なセリフ』というより、日常の口語を大切にした現場で。全体的に柔らかく、穏やかな空気の中で面白い撮影になりました」

本島純政が語る仁野司の魅力、“令和の頭突キッス!?”誕生の裏側も!

ドラマ「君としたキスはいつまでも」より本島純政出演シーン①

──第2話で本島さんが演じた新人スタッフ・仁野は、どんな人物として捉えていましたか?

本島 「すごく“真っすぐな人”なんです。仕事にも恋にも真っすぐで、思ったことをそのまま行動に移してしまうタイプ。でも、その真っすぐさが時に空回りしてしまうというか、周りが見えなくなるような“抜けている部分”もあって。そうした“後輩らしい不器用さ”が自然に出せたらいいなと思いながら演じていました」

溝口 「真っすぐというか……もう勢いがすごいんですよね(笑)。猪突猛進というか、本当に“突進してくる”感じ。実際、とあるシーンで頭突きしたっていう話が出るくらいで(笑)」

ドラマ「君としたキスはいつまでも」より本島純政と川津明日香の共演シーン

本島 「あれは……勢い余りましたね(笑)。第5話でのキスシーンでことなので、楽しみにしていてください」

太田 「“令和の頭突きキス”として新ジャンル誕生(笑)。そんなキスもあるんだって、話題になったら面白いですよね。キスのドラマですし」

溝口 「でも壁ドンとか腕まくりって、やられてうれしいからはやったものじゃない?」

太田 「でもこれは“愛がゆえの頭突き”。純政だからこそできた、真っすぐな“頭突キッス”(ズツキッス)ですよ」

本島 「そうですね(笑)。そのNGシーンは世には出ないと思いますが、ドラマの中ではきちんと美しく撮っていただいているので、“真っすぐ過ぎる彼の気持ち”として伝わると思います。勢いは残しつつ、気持ちは丁寧に。そこは大事にしました」

ドラマ「君としたキスはいつまでも」より本島純政出演シーン②

──そんな熱量のある撮影の中で、現場の雰囲気はどんな空気感だったのでしょうか?

太田 「芝居の中で直接絡むシーンはほとんどなかったんです。同じ空間にはいるけれど、彼はホテルの従業員として動いている役だったので、会話のやりとりというよりは、“場を共有している関係性”でしたね。でも現場ではずっと一緒にいて、すごく楽しく過ごさせていただきました」

ロケ地は山梨の“アミューズ・ヴィレッジ”! 穏やかな空気がドラマと共鳴

──撮影はアミューズ・ヴィレッジ(山梨県)で行われたそうですね。

溝口 「実は僕の母校も廃校になっていて、それを思い出しました。だから最初に台本を読んだ時、『自分の母校もこんなふうにホテルとして生まれ変わったらいいのにな』って思ったんです。ただの“キラキラした青春群像”というだけじゃなくて、しっかりとしたストーリー性があって。設定自体がすごくすてきで、『いいなぁ』とうらやましくなるような脚本でした」

太田 「『アミューズ・ヴィレッジ』は自然豊かな場所にあって、宿泊施設としても利用できるんです。リアルに“現実と作品の世界がリンクしている”ような感覚がありました。僕自身、ほかの仕事でもよく訪れているので、今回は”ホーム“に戻ってきたような安心感もありました」

本島 「僕も最初に『どこで撮るんだろう?』と思っていたんですけど、ロケ地がヴィレッジだと聞いて驚きました。『え、事務所の施設でドラマ撮るの!?』って(笑)。実際に行ってみたら本当に気持ちのいい場所で、山梨というロケーションの持つ穏やかな空気が、このヒューマンドラマの雰囲気にすごく合っているなと感じました」

憧れの俳優・細田佳央太と初共演! 勇気を出して“連絡先ゲット”

──本島さんは、佐々木役の細田佳央太さんとのシーンもありましたね。印象に残っていることはありますか?

本島 「はい! 僕、細田さんが本当に大好きで!『ドラゴン桜』(TBS系/21年)で拝見していて、演技もたたずまいもすごくすてきだなと思ってたんです。実は昨年のハンサムライブ“WE AHHHHH!”の時に、お手紙をくださったこともあって、そこからますます尊敬が深まりました。ただ、もう尊敬しすぎていてずっと連絡先を聞けずにいたんですよ。でも今回共演できると聞いて、『これはもう今日しかない!』と覚悟を決めて、メイクルームで勇気を出して連絡先を交換させていただきました」

溝口 「おめでとう!(笑) じゃあ次は“細田さん”じゃなくて、“佳央太くん”って呼べるようにならないとね」

本島 「ほんとそれです(笑)。実は『今度ご飯行きましょう』とお約束もしたんですけど、お忙しくてまだ実現できていなくて……。でも、いつか本当に行きたいです」

ドラマ「君としたキスはいつまでも」より本島純政出演シーン①

──細田さんとのシーン、やはり緊張されましたか?

本島 「もう緊張しすぎて、軽くパニック状態でした(笑)。廊下ですれ違うだけのシーンだったんですけど、僕のクランクインの日で、スタッフさんもたくさんいらっしゃってて。その時、廊下の端にずらっと並んでいたスタッフさんを、全員エキストラの方だと勘違いしてしまって……すれ違いの動きを確認するたびに、一人一人に深々とお辞儀しながら歩いたんです(笑)。最後に細田さんにお辞儀をしたら、『緊張しすぎじゃない?』って突っ込まれました」

溝口 「まだカメラ位置も決まってない段階でね(笑)。俳優たちだけで動きの確認をする時点で、一人一人にお辞儀をしていて、スタッフさんが『違う違う違う!』って慌てて止めてました」

──そんな和やかな雰囲気の中で撮影が進んだ本作。どこか“懐かしさ”を感じさせる空気も漂っていました。「かつて子どもだった大人たちが思い出の場所に集う」というテーマにちなみ、皆さんにとっての“思い出の場所”といえば──やはりハンサムライブ。初出演時のことは覚えていますか?

本島 「僕は“WE AHHHHH!”が初めてのハンサムライブでした。アミューズに入る前の年に初めて見に行って、『うわぁ、カッコいい! 僕もこんな先輩たちになりたい!』と思いました。でも実際に出演してみたら、その“カッコよさ”の裏にはとんでもない努力があるということを痛感しました。今年は周りとコミュニケーションを取りながら、自分自身を切磋琢磨(せっさたくま)して、みんなでいい舞台を作りたいと思っています」

 新人スタッフ・仁野の真っすぐな思いは、見る人の心に温かな余韻を残す。廃校からホテルへと生まれ変わった“帰りたくなる場所”で、5人の物語は少しずつ重なり合っていく。

 次回、インタビュー第2回では、久我圭太と汐入晶、ケイタ×アキラの再会と告白が描かれる第7話にフォーカス。長い時間を共有してきた2人の関係を、どのように表現したのか。ケイタとアキラを演じた太田将熙と溝口琢矢を中心に、小関、松岡、本島もそれぞれの視点から作品への思いを語る。

本島純政と川津明日香出演シーン②/ドラマ「君としたキスはいつまでも」より

【プロフィール】
小関裕太(こせき ゆうた)
1995年6月8日生まれ。東京都出身。近作は連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK総合ほか/2018年)、「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系/25年)など。

松岡広大(まつおか こうだい)
1997年8月9日生まれ。東京都出身。近作は9月26日公開の映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」、只今放送中のドラマ「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」第3話ゲスト(フジテレビ系)など。

太田将熙(おおた まさき)
1994年10月25日生まれ。千葉県出身。近作は「夫の家庭を壊すまで」(テレ東系/24年)。映画「悪鬼のウイルス」など。10月30日までクラウドファンディングを実施中の長編映画「人間モドキの四畳半」では、初主演を務める。

溝口琢矢(みぞぐち たくや)
1995年5月9日生まれ。東京都出身。近作は21年~25年、舞台「ワールドトリガー the Stage」シリーズ、ドラマ「あいつが上手で下手が僕で」(日本テレビ系/24年)など。

本島純政(もとじま じゅんせい)
2004年1月26日生まれ。東京都出身。近作はドラマ「未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~」(読売テレビ/24年)、10月8日より、ドラマストリーム「スクープのたまご」(TBSほか)で桑原雅紀役を演じている。

【イベント情報】
Amuse Presents 20th Anniversary ULTRA HANDSOME LIVE 2025“ZERO”
アミューズ所属俳優によるユニット“チーム・ハンサム!”が20周年を記念し、ライブ開催!
2025年12月27日・28日
パシフィコ横浜 国立大ホール

【番組情報】
「君としたキスはいつまでも」
テレビ朝日
土曜 深夜2:30~3:00
ABCテレビ
日曜 深夜0:10~0:40
※ABCテレビでの放送終了後、TVer・ABEMAで見逃し配信。FOD・Prime Videoでは全話配信。

【プレゼント】

小関裕太×松岡広大×太田将熙×溝口琢矢×本島純政「君キス」座談会① 本島“頭突キッス!?”秘話

小関裕太さん、松岡広大さん、太田将熙さん、溝口琢矢さん、本島純政さんのサイン入り生写真を抽選で3名にプレゼント!

TVガイドWeb公式X(@TVGweb)をフォローし、下記の投稿をリポスト。
https://x.com/TVGweb/status/1981964317068255645

【締め切り】2026年1月3日(土)正午

取材・文/斉藤和美

韓流バナー
海外ドラマバナー

この記事をシェアする

海外ドラマバナー

Copyright © TV Guide. All rights reserved.