寛一郎、朝ドラ「ばけばけ」で松野銀二郎役を好演! 初出演に「まさかと思いました」2025/10/23 08:15

NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜午前8:00ほか)で、松野銀二郎を演じている寛一郎。主人公・松野トキ(髙石あかり)の最初の結婚相手で、鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育った。厳格な父のしつけのもと、時代が変わってもなお、武士としての生き方を貫いていた。トキとお見合いをして、松野家に婿入りした。趣味は浄瑠璃や怪談という人物だ。
髙石が主演を務める「連続テレビ小説」第113作の同作は、ふじきみつ彦さんが小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻・セツをモデルに描く物語。明治という西洋化で急速に時代が移り変わるなかで、松江の没落士族の娘・トキと、縁あって松江で英語を教えることになった英語教師のレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)が出会い、文化や言葉の壁を越えて愛を育む。「怪談」を愛し、何げない日常を歩んでいく夫婦の姿を通して、埋もれていった人々の声をすくい上げる愛の物語だ。

物語の中でトキの最初の結婚相手となる松野銀二郎という存在を、寛一郎がどのように理解し、演じているのかを聞いた。
――「ばけばけ」へのご出演が決まった時の感想を教えてください。
「『まさか』と思いましたね。朝ドラは、日本のお茶の間で見る国民的な番組だと思っていたので、自分が朝ドラに出演させていただけるとは思ってもいなかったです。僕が演じる銀二郎は、トキの婿として松野家に入ります。おそらく、『ばけばけ』を見ている方は、トキと銀二郎が後々別れることは分かっていると思います。それでも、『この人と結ばれてずっと一緒にいてもよかったんじゃない?』と思ってもらえるような、愛される存在でいたいなと思っています」
――演じられる松野銀二郎は、どんなキャラクターですか?
「最初のお見合いをするシーンで、僕自身の中では、銀二郎はおトキちゃんに対して、恋に落ちています。はじめは、銀二郎は決められたから松野家に婿として入り、理不尽なことにも耐えていくのかなと思っていましたが、ちゃんと彼女のことが好きだし、結婚した後もおトキちゃんを守るために一生懸命に働く。優しくて誠実な人だと思います。その誠実さや彼女を思う気持ち、彼のピュアな部分が、うそ偽りなく見えるように、僕自身が常日頃から誠実に、人と仕事に向き合いたいなと思っています」

――トキ役の髙石さんの印象、松野家の人たちとのエピソードを教えてください。
「髙石さんは、必要ない緊張やプレッシャーを取っ払ったような軽やかさがありますよね。一緒にお芝居をしていると、芯があるなと感じます。髙石さんが演じるおトキちゃんにも芯があり、そこに銀二郎もどんどんひかれていったんじゃないですかね。松野家は、みんなが面白く、現場でのお芝居が、脚本以上の膨れ上がり方をするのは、やっぱり松野家の方々だからだと思います。銀二郎は、勘右衛門さんと対立しますが、演じている小日向さんがどうしたってチャーミングなので、嫌なことをされても嫌だと思えない柔らかさがあるんですよね(笑)」

――ドラマの見どころと視聴者の方へのメッセージをお願いします。
「江戸から明治に変わり、銀二郎とおトキちゃんは、その時代のはざまを生きています。その中で、自分の生き方を見つけること、『自由』を求める銀二郎がどんな人間になっていくのかは、僕も楽しみにしているところです。また、おトキちゃんと別れるという結果が分かっている中で、銀二郎が視聴者の方にどう愛されていくのか。演じていて難しいなと思うのは、銀二郎に一つでも悪いところがあればいいんですけど、本当に嫌なところがなくて(笑)。演じていて心苦しくなるくらいに銀二郎は良い人なので、そこも見ていただけたらと思います」
【番組情報】
連続テレビ小説「ばけばけ」
NHK総合
月~土曜 午前8:00~8:15 ※土曜は1週間の振り返り
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
月~金曜 午前7:30~7:45
文/TVガイドWeb編集部
関連リンク
この記事をシェアする