飯島寛騎が成長した“新”を熱演！「御社の乱れ正します！2」で見せる新たな一面とは2025/09/29 07:00

　BS-TBS・BS-TBS 4Kで10月2日スタートの木曜ドラマ23「御社の乱れ正します！2」（木曜午後11：00）。2024年4月期に放送した第1弾に続き、山崎紘菜が主人公の三枝玲を演じ、飯島寛騎も鹿妻新役で続投する。

　樹ユウマ氏原作のコミック「御社の不倫の件～絶対に別れさせます～」（DPNブックス）をドラマ化した本作。玲（山崎）が代表を務める「オフィスAIRクリーニング」の面々が、周囲に迷惑をかける身勝手な社内不倫中の男女を、鮮やかな手口で断罪し、働きやすい職場環境へと浄化していくストーリーが話題を集め、第1話においては、見逃し無料配信や有料配信サイトにて100万を超える再生数を記録した。

　オフィスAIRクリーニングのアルバイトとして、玲が仕かけるトラップに強力なアシストをする新（飯島）は、玲に代わってターゲットに接近し、迷惑不倫撃退の一翼を担うことも。今作では、さまざまな角度からより大胆にアプローチするなど成長した新を演じる飯島に、撮影現場の雰囲気や前作からパワーアップした新の魅力などを聞いた。

──シーズン1の最後が意味深な終わり方でしたが、続編は知らされていたのでしょうか。

「現場でも『2に続くのか？　どうなんだろう、分からないね』という会話をしていたのですが、まさかこんなに早く続編を放送するとは…。びっくりが強かったです。でも、久しぶりに新を演じられるんだと思うと、ワクワクしました」

──すぐ、新に戻れましたか？

「すぐ戻れました。最初にバーのシーンの撮影があって、玲もいたし、1年ぶりに帰ってきたなと。今回から、マーク・パンサーさんがマスター役で加わりましたけど、特別に考えすぎないようにしようと思っていたので、本当にシーズン1の時の感覚のまま新になることができました」

──前作から自分の中で変化を感じていることがあれば教えてください。

「新は、ものすごく強くなりました。シーズン1の時は社内に潜入することがほとんどなかったのですが、今回は新がメインで会社に潜入する回もあります。会社に潜入して、いろいろな人とコミュニケーションをとって社内不倫を成敗していくのですが、今まで感じてこなかった感情を抱き、年相応にいろいろと考えるようになって。新が成長しているなと感じるシーンが増えたので、やりがいがありました」

──そんな中で玲への気持ちはどのように変化するのでしょうか？

「シーズン1の最後に、玲には忘れられない旦那さんがいることを知って、そこから気持ちの整理ができていない部分はあるのですが、シーズン2はそういう気持ちよりも仲間意識が強く描かれています。玲の支えになりたいという気持ちに変わりはないので、形は違うけれど、仲間としてそばにいたいと新は望んでいるはずです。でも、玲に比べると成長していないかもしれません（笑）。玲が一歩踏み出すために、新とマスターで優しく支えなきゃと、前作ではなかったようなことができたのですごく楽しかったです」

──玲が華麗に変身する姿もパワーアップしているのでしょうか。

「前作よりも少し派手な格好をしている時があって、僕も現場に入った時、玲がウィッグを被っていて最初気付かなかったんです。『あれ!?　誰だろう』みたいな。でも、潜入という目的としては、そのくらいの方がいいのかなと思いました」

──新の魅力についてもお願いします。

「すごくかわいらしい人ですよね。人懐っこいからどんな人とも会話できるし、いろいろな人に好かれるのが新の魅力だなって。僕は、人間力をすごく感じていて、そこを大事に演じていました」

──新はアルバイトでホストもしているという設定ですが、人を楽しませるお仕事としてホストという仕事と、俳優という仕事で共通している部分を感じますか？

「ホストは人の話を聞かないとアンサーできないから、コミュニケーション能力が大事だなと。役者などの表現する仕事でもそうですが、自分中心で行動してしまうとくどくなってしまうので、スタッフさんの意見はもちろん、お客さまの声も聞いて、自分のこの表現は良かったんだなとか、ちょっと入りすぎたかなと省みないといけないと感じています。自分で、次の作品はこういうキャラクターなんだとかみ砕いて、いろいろな意見を聞く耳を持たないと対応できないので、ホストの役をやってみて、さらに考えさせられましたし、共感しました」

──デビューから、来年で10年になりますね。これまでを振り返っていかがですか？

「あっという間にもう30歳になる年齢だなと。そういうことはあまり気にしていないんですが、数字で見るともう10年たつんだと感慨深いです。本当にいろいろなことがありました。あの当時は考えていなかったことが今できているし、いろいろな方とお会いして話をすることも楽しいです。最近、本当にこの仕事はいろいろな人と会話を重ねて、毎日が勉強だよねと友達とも話していたんです。人間力もすごく高められますし。僕の性に合っているんだとつくづく感じます。この9年間でいろいろな出会いがあって、本当に感謝しかないですね」

──では、つらいとか、辞めたいなと思ったことはない？

「ないですね。でも、こんなに続けているとは正直思っていなかったです」

──ここまでお仕事を続けられたモチベーションは？

「笑顔です。人が笑っている姿が僕のモチベーションになっています。現場でもそうですし、放送を見た後に笑顔になってもらえるとすごくうれしい。撮影現場で起きたことや出演作品のことを、友達と話してお互い笑顔になれたら楽しいです。誰かが笑顔になると笑顔の連鎖が続くと思っているので、僕も常に笑顔でいたいですし、皆さんの笑顔も見ることができたら幸せです」

──このドラマを通して「不倫」についてあらためて感じたことがあれば教えてください。

「不倫はやっぱり良くないことだと思います。でも、愛の形って本当に人それぞれなんですよね。オフィスAIRクリーニングのコンセプトは、『社内不倫によって迷惑を受けている人たちを助ける』というものなので、そこから外れる話になると、どうしても個人的な感情が強くなってしまう部分もあります。それでも、『愛っていろんな形があるんだな』と感じることもあります。恋と愛は違いますし、“愛”と一言で言っても、すごく奥が深いですよね。ただ、どんな形の愛であっても、周囲に迷惑をかけてはいけないと思っています。仕事に支障が出たり、家族や同僚に負担をかけるような関係は、やっぱり良くないですよね」

──撮影中の印象的なエピソードや、心に響いたシーンなどがあれば。

「前作で僕がアドリブで言ったセリフが、今回、きちんとセリフになっていました（笑）。何げなく言った、ほんのちょっとしたセリフなんですけど…。確か前作の第1話で、クリーニングを開始する際、決めゼリフを言う玲に、新が『Yes Boss！』と応えていたんですよ。それが今回、セリフになっていて、『そういえば言ったわ』と思って。そういったささいなことが新のキャラクターに反映されていて楽しかったです」

──最後に作品全体の見どころプラス、演じた新の注目ポイントもお願いします。

「前作は全8話で三つのエピソードを描いたのですが、今回は全12話で四つのエピソードを取り上げます。前回同様、ものすごく見やすい構成になっていますし、1話が30分と短いので、忙しくても少しの時間でスッキリと見られると思います。今回新たなメンバーも加わって、皆さんかなり気合が入って作っていますので、シーズン1を見た方も見ていない方も見てもらえたらと思います」

──新の見どころもお願いします！

「僕が演じた鹿妻新としては、シーズン1では見せなかった表情や、人間性の成長など、今まで演じてこなかった部分が増えたので、新というキャラクターにも注目して見てほしいです。そして玲さんも変わっていくので、オフィスAIRクリーニングのメンバー全員を見守ってください。結構ひどい不倫劇もありますが…（笑）。そこも楽しんでもらえたらなと思います。クリーニングが完了するとスカッとするんですけど、後半のエピソードは、結構えぐかったです。現実では絶対に遭いたくないなと思いました。あの空間は本当に修羅場で、地獄だなと思ったくらい面白かったです。各エピソードに登場するゲスト俳優さんのお芝居もとても魅力的なので、そこにも注目して楽しんでもらえたらうれしいです」

【プロフィール】
飯島寛騎（いいじまひろき）
1996年8月16日生まれ。北海道出身。B型。2015年の「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。「仮面ライダーエグゼイド」（テレビ朝日系）で初主演を務め、俳優デビュー。主な出演作は、「僕らの食卓」（BS-TBS）、「賭けからはじまるサヨナラの恋」（U-NEXT）、「弁当屋さんのおもてなし」（HTB）、「シンデレラ・コンプレックス」（MBS）などがある。9月5日公開される映画「アオショー！」に根岸新役で出演。

【番組情報】
木曜ドラマ23「御社の乱れ正します！2」
10月2日スタート
BS-TBS
木曜　午後11：00～11：30

【プレゼント】

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取材・文/松下光恵