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主演・斎藤工が「絶対に損はさせません」と断言する「誘拐の日」そのラストを震えて待て!2025/07/29 07:00

主演・斎藤工が「絶対に損はさせません」と断言する「誘拐の日」そのラストを震えて待て!

 現在3話まで放送されている「誘拐の日」(火曜午後9:00)は、毎話ごとに衝撃的な展開が起こり、話題となっている。7月29日放送の第4話では、記憶をなくしていた七瀬凛(永尾柚乃)が記憶を取り戻す──!?

 誘拐した凛と共に逃避行を続ける羽目になってしまった新庄政宗を演じる主演・斎藤工さんに、今後待ち受ける展開について語ってもらいました。さらには斎藤さんが持つ、“表現”に関わるあるポリシーにも話は及び、どんな意識で作品に向き合っているかも明かされるインタビューとなりました。

──6月30日に開催された完成披露会&キャスト登壇イベントでは、登壇の皆さんが矢継ぎ早にクロストークを繰り広げられていて、和気あいあいとした現場の雰囲気が伝わってきました。

「仲良くやらせていただいています。やっぱり、柚乃さんが作ってくれる空気感が大きいんですよね。スタッフさんや共演者を大事に思い、興味を持っていろんな質問をしてくれるんですが、彼女には、ベテランやアシスタントといったポジションは関係なくて。そんな柚乃さんを見ていると、自分の考えは古いんだなと思うんです。たとえば、同じ作品に関わる人たちを、“俳優部”、“スタッフ”と、いつの間にか分けて考えていた自分に気付きました。『そう思わないようにしていたのにな』と、柚乃さんの現場のたたずまいを見て考えを改めさせられ、『本来こうあるべきだな』という気持ちにさせてもらっています」

主演・斎藤工が「絶対に損はさせません」と断言する「誘拐の日」そのラストを震えて待て!

──イベントでは、深澤辰哉さん(Snow Man)に酵素玄米のおにぎりを差し入れたというエピソードも披露され、キャスト同志の関係性の深さが感じられました。

「手作りの食べ物をアイドルに差し入れるって……あまり感心しませんけど、あまりにも心配だったんですよ(笑)。トップアイドルの深澤さんは僕とは全然違う日常を送っていますが、僕自身、30代の頃に体質や体力が変化した経験がありますから。僕は、“食べるものが表現につながる”という哲学を持っているんですが、その考え方はどの業種にも当てはまると思うんです。実は僕、去年ぐらいから、管理栄養士の方を映画やドラマの撮影現場に入れることはできないかと、映適(日本映画制作適正化機構)さんにプレゼンしてるんです。まだまだ実現できていないですが、引退した管理栄養士の方でやりたいと言ってくださる方もいますし、栄養面まで考えて撮影ができるようになったら現場の環境がよりよくなるのではないかと思うんですよね。撮影で出されるロケ弁もとても豪華ですけど、3〜4か月続く撮影のスパンで考えると、トータルの栄養バランスってどうなるんだろうと考えてしまうんです」

──6月24日開催のテレビ朝日9時台ドラマの合同記者会見では、斎藤さんが腸活にハマっているという話もありましたね。

「コロナ禍以降ですが、腸活をするようになりまして。発酵食品を積極的に取っているんですが、それから花粉症がかなり改善されたという実体験があるんです。ヘルシーな食事を現場に導入しようとするとバジェット的な問題も出てくるんですが、日本は発酵の楽園ですからね。深澤さんとお話しした時に、彼の腸内の微生物たちの感情になって、“よりこういうものがあったらいいな”と感じてしまったんです。もちろん、今の彼の食生活を全否定するわけではないですが、食べる順番から変えていくとか、いろいろ試してみたりですかね」

終盤の描写は日本のドラマ史に残る場面になると思います

主演・斎藤工が「絶対に損はさせません」と断言する「誘拐の日」そのラストを震えて待て!

──「誘拐の日」で斎藤さんが演じている新庄政宗は、これまで演じていてどんなキャラクターだと感じていますか?

「大人である自覚が瞬間的に吹っ飛んでしまうというか…。かなり動物的なキャラクターだなと思っています。おならにも通じるんですけど(※2話に登場したエピソード)、理性とか、自分でコントロールしなければいけない部分が欠落しているのかもしれませんね。状況だったり、言われた言葉によってコントロールの鍵が空いてしまう。良くも悪くも、本音と発する言葉の距離がかなり近い人間なのかもしれないですね」

──そんな政宗だからこそ、凛は心を開きつつあるのもしれません。

「普通は思っているけど言わない、やらないということを彼はしてしまう。実はそこには理由があるんですが、かなり社会不適合者ですよね(笑)。そんなキャラクターを、楽しくやらせてもらっています」

主演・斎藤工が「絶対に損はさせません」と断言する「誘拐の日」そのラストを震えて待て!

──政宗の行動理由も含め、今後も衝撃的な展開が待っていそうです。イベントでは、江口洋介さんが「すごいエンディングが待っている」と予告をしていましたが…。

「実は、韓国版の終盤に、僕が胸を打たれ過ぎた描写があるんです。今回の出演オファーをいただいてすぐに見たんですが、お返事をする際に、『この終盤のシーンはあるんでしょうか』と確認させてもらったぐらいなんです」

──そうなんですね。

「柚乃さんととある方が対峙(たいじ)するのですが、韓国版の少女は11歳の設定ですが、凛は8歳。準備稿の段階で読んだだけでも、江口さんがおっしゃっていたような“終盤の帰着”があって、考えるだけでも感極まってしまうんです。そこにたどり着くまでのすべてが“振り”じゃないかと思えるぐらいの、ドラマ史に残る場面になると思います。柚乃さんともうひと方の演技合戦になるのではないでしょうか」

──そう断言できる展開が待っているんですね。

「韓国版の素晴らしいところはその幕引き。反面、近年の日本のテレビドラマは、数字に追われ、脚本が二転三転していくことがある。それが作品の良さを引き出すこともありますが、弱点でもあると思うんですよ。見ている方たちの声を聴きすぎてしまうことも同じく弱点。そういう意味では、今回、1話の放送前に完結した台本をいただけたことがすごく意味があると僕は思っていて。これから4話の放送が待っていますが、僕としては、とにかくラストに向かっていく物語を見つめ続けていただきたいという思いが強いんです。深川(栄洋)チームと片山(修)チーム、2人の監督の先導のもと、猛暑の中のオールロケで頑張っています。僕らも俳優部も、そんなスタッフさんの汗に恥じない表現をぶつけていきたいなと思います。だまされたと思って見続けていただきたいですね。絶対に損はさせません」

主演・斎藤工が「絶対に損はさせません」と断言する「誘拐の日」そのラストを震えて待て!

【プロフィール】
斎藤工(さいとう たくみ)
近年の主な出演作に、Netflixドラマ「極悪女王」(24年)、ドラマ「海に眠るダイヤモンド」(TBS系/24年)、Netflix映画『新幹線大爆破』(25年)など。映画『港のひかり』が11月14日に公開。昨年公開の児童養護施設のドキュメンタリー映画『大きな家』では企画・プロデュースを務めた。また、被災地や途上国での移動映画館「cinéma bird」主宰、現場託児所プロジェクト、白黒写真家など、活動は多岐にわたる。

【番組情報】
「誘拐の日」
テレビ朝日系
火曜 午後9:00~9:54



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