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染谷将太が語る「べらぼう」歌麿の葛藤と蔦重への思い「恋愛感情という言葉に当てはめられない何か」2025/07/06 20:45

染谷将太が語る「べらぼう」歌麿の葛藤と蔦重への思い「恋愛感情という言葉に当てはめられない何か」

 NHK総合ほかで放送中大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)で、浮世絵の美人画で江戸に旋風を巻き起こす天才絵師・喜多川歌麿を演じている染谷将太。7月6日放送の第26回では、蔦屋重三郎横浜流星)とてい(橋本愛)との関係に変化が訪れ、歌麿の心にも新たな波が生まれていく。

 横浜が主演を務める本作は、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年)や、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17年)、ドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子氏が担当している。

 幼い頃に絵師・鳥山石燕(片岡鶴太郎)のもとで絵を学び、蔦重と出会ってから画業の道を歩んできた歌麿。挿絵の仕事を通じて信頼を深め、やがて蔦重と浮世絵の美人画を手がけることで、人気絵師としての地位を築いた。そんな深い絆で結ばれた蔦重との関係が揺らぐ中、染谷が捉えている歌麿の心の動きとは?

染谷将太が語る「べらぼう」歌麿の葛藤と蔦重への思い「恋愛感情という言葉に当てはめられない何か」

――蔦重との関係が揺らぐ中で、歌麿はどのような感情を抱いているのでしょうか?

「蔦重への気持ちはたぶん子どもの頃から変わらないと思います。一緒にいたい、一緒に何か物を作りたいっていう気持ちの根っこの部分が何なのか気付いてなかったというか、蔦重への気持ちを改めて感じ直しているっていう。恋愛感情という言葉に当てはめることができない何か、というふうに自分は捉えて演じています。蔦重が人生のすべてになっていたところもあるので、その関係性の形が変わることはすごく不安になるけど、自分には得られない幸せを蔦重が得られることは喜ばしいことではあるという、すごく複雑な状況だなと思います」

染谷将太が語る「べらぼう」歌麿の葛藤と蔦重への思い「恋愛感情という言葉に当てはめられない何か」

――ていの存在はどう映っていますか?

「歌麿としては、当たり前のようにいた義兄さんが今までの義兄さんじゃなくなるっていう、家族を一人奪われた感覚になってしまっているので、気にくわないんですけど(笑)。蔦重だけではなくていさんも、歌麿が絵師として次のステップに行くためのきっかけの一つ、そういう影響を与えているのかなとは思います」

――現在の歌麿については、どう考えていますか?

「“蔦重と向き合うこと”は、“自分と向き合うこと”。自分の過去とも改めて向き合うことだと思って、自分の存在意義であったり、人として絵師として、自分という存在は何なのかということを探し出している そんな時期なんじゃないかなと思っています」

染谷将太が語る「べらぼう」歌麿の葛藤と蔦重への思い「恋愛感情という言葉に当てはめられない何か」

【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
NHK総合
日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム4K
日曜 午後0:15~1:00ほか
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
日曜 午後6:00~6:45

文/TVガイドWeb編集部



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