天才絵師・歌麿に挑む染谷将太、「べらぼう」現場の活気と蔦重・横浜流星の魅力を語る2025/05/11 12:00

NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜午後8:00ほか)。5月11日放送の第18回から登場する、天才絵師・喜多川歌麿を演じるのが染谷将太。江戸の出版王・蔦屋重三郎(横浜流星)とともに時代を駆け抜け、江戸に美人画の旋風を巻き起こした天才の役に、染谷はどう挑むのか。その心境を語ってくれた。

横浜が主演を務める「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸の出版王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描くもの。脚本は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017年)やドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手がけてきた森下佳子さんが担当している。
染谷が演じる喜多川歌麿は、幼い頃から絵師・鳥山石燕(片岡鶴太郎)のもとで絵を学び、蔦重と出会うことで才能を開花させていく天才絵師。洒落(しゃれ)本、黄表紙、狂歌本など次々と新たな出版物を手がける蔦重のもとで挿絵の仕事を任され、やがて美人画で江戸中を沸かせる存在へと成長していく。

──有名な絵師である歌麿に、どのようなイメージを持っていましたか?
「絵から感情というか、色気のようなものがにじみ出ているなというのは、学校の教科書で見た時から感じていました。他の美人画と比べても、その作品で描かれる女性が何を考えているのか分からない、不思議な絵を描かれる方だなと。作品を見れば見るほど、謎が深まるという印象です。今回演じる歌麿も、ふとした瞬間に何を考えているのか謎な部分のあるキャラクターだと思います」
──歌麿にとって、蔦重はどんな存在だと捉えていますか?
「一緒に作品を作っていくのが素直に楽しいっていうのが一番大きくあると思います。むちゃぶりされたり、雑に扱われたりというのも時にはありますが、作品として形になった時の蔦重のうれしそうな姿や、2人でやり遂げたっていう達成感にすごく喜びを感じるんだと思います。それが本当に蔦重の魅力、プロデューサーとしての力ですよね。役者として、いろいろ大変なことがあっても、作品がいいものになるとすごくうれしいので、歌麿の気持ちはよく分かります」

──撮影現場の雰囲気はいかがですか?
「江戸の活気みたいなものが現場の活気として流れていて、元気が出ます。(蔦重を演じる)流星くんは、ずっと出番があって本当に大変だと思いますが、蔦重として生きて、走り続けていて、その背中を見て自分も現場に引き込まれています。絵師・作家の皆さんもキャラが濃くて、歌麿として、いつも特等席で皆さんの演技をすごく魅力的だなと思って見ています」
【番組情報】
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」
NHK総合
日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BSプレミアム4K
日曜 午後0:15~1:00ほか
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
日曜 午後6:00~6:45
文/TVガイドWeb編集部
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