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「トーキョーカモフラージュアワー」馬場くん役の大倉空人、松倉海斗の印象の変化明かす2025/03/08

「トーキョーカモフラージュアワー」馬場くん役の大倉空人、松倉海斗の印象の変化明かす

 松本千秋さんによる同名コミックを実写化したドラマ「トーキョーカモフラージュアワー」が、テレビ朝日ほかで放送中。芸人・ヒコロヒーが脚本を手がけ、東京在住の“こじらせ男女”が織り成す恋愛模様を描き出すエモチルラブコメディーだ。主人公で、生まれも育ちも山形の色白男子・宇都宮宏人役をTravis Japan松倉海斗が演じている。

 そんな本作で大倉空人が演じるのは、ドラマオリジナルキャラクターの馬場くん。宏人の会社の後輩で、新入社員だが上司の誘いを簡単に断るようなイマドキ男子だ。これまで生意気だがどこか憎めないキャラクターで注目を集めてきたが、第8話(テレビ朝日:3月8日 ABCテレビ:3月9日放送)では驚きの展開を見せることに…。

 放送を前に、本作の魅力や主演の松倉、上司・野田先輩役の新山(さや香)の印象や撮影時の思い出などを聞いた。さらには、所属するアイドルグループ・原因は自分にある。のメンバーにまつわる胸アツなエピソードも。

「トーキョーカモフラージュアワー」馬場くん役の大倉空人、松倉海斗の印象の変化明かす

――当初原作を読んだ時にどのような印象を受けましたか?

「出演が決定した後、僕はまず原作から読ませていただいて。宏人視点と曽根ちゃん視点、その二つの世界観が入り交じるといいますか、同時並行して動いていくさまが奇麗に描かれていることに衝撃を受けましたし、そこがすごく面白いなと思いました」

――ドラマは脚本をヒコロヒーさんが書かれています。セリフの言い回しなど、芸人さんならではの面白さが詰まっているように感じました。

「そうですね。でも僕、ヒコロヒーさんは個人的に『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)での印象が強くて。もちろん他にもいろいろな番組に出演されているのは知っているのですが、以前『テレビ千鳥』で極寒の屋外で熱燗(かん)を飲む…みたいな企画をされていて、そのイメージが深く刻まれていたので、こんなにすてきな脚本をお書きになるんだ、こういう一面をお持ちなんだ、と驚きがすごかったです(笑)」

「トーキョーカモフラージュアワー」馬場くん役の大倉空人、松倉海斗の印象の変化明かす

――今回大倉さんが演じる馬場くんはオリジナルキャラクターということですが、どのように役を作り上げていったのでしょうか。

「普段原作ものに出演する時は、原作ファンの方にも納得していただきたいという思いが強く、元のキャラクターに寄せて役を作っていくんです。でも、今回はオリジナルキャラクターということで、皆さんからアドバイスをいただき、台本と向き合いながら、『きっと馬場くんはきっとこういうことをするよな』と考えて作り上げていきました。また、衣装合わせの時に監督やプロデューサーさんから『ナチュラルな雰囲気で作品を作っていきたい』というお言葉をいただいたので、自然体で演じることを心がけています」

――大倉さんが思う、馬場くんの注目ポイントはどのような部分ですか?

「馬場くんは良くも悪くも人に対してすごくなれなれしくて、宏人や野田先輩に対しても上司という意識をあまり持っていないんですよね。そういうイマドキ男子感を意識して演じているので、クスっと笑いながら『生意気だな~』と思っていただけたらうれしいです!」

――以前、主演の松倉さんが「休憩時間は大倉さんや新山さんとお話している」とおっしゃっていました。現場の雰囲気はいかがでしたか?

「すごく温かかったですね。松倉くんとは最初の頃からいろいろお話できましたし、新山さんも僕の緊張をほぐすかのように『普段どうやってセリフを覚えているの?』など、ご自身の疑問を軸にいろいろ話しかけてくださって…。そういう普段の関係性の良さがしっかりドラマにも生かされていると思いますし、お二人のおかげで馬場くんというキャラクターが完成したので、感謝の気持ちでいっぱいです。毎朝現場に行くのが本当に楽しみでした」

「トーキョーカモフラージュアワー」馬場くん役の大倉空人、松倉海斗の印象の変化明かす

――クランクイン前と後では松倉さんの印象に変化があったとか。

「はい。松倉くんはこれまでバラエティー番組で拝見することが多かったので、正直『こんなにしっかりされている方なんだ!』と驚きました(笑)。『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)に出演されていた時も千鳥さんから『ポンコツ』と言われていたりしたので、そのギャップによりカッコ良さを感じて。…営業妨害になっちゃいますかね?(笑)。一緒にお芝居していても宏人の感情がすごく伝わってくるので、キャッチボールがしやすいんです。あと以前、ドラマ公式SNSの撮影で松倉くんが主題歌に合わせて踊っていて、それを生で見られたのもうれしかったですね。僕もダンスをやっているのですが、松倉くんはアイソレーションや音の取り方なども含めてすごくレベルが高くて。撮影を通して、たくさん新たな一面を知ることができました!」

――これまでさまざまな名シーンが繰り広げられてきた本作ですが、大倉さんのお気に入りシーンを挙げていただくと?

「第2話、会社のエレベーター前での宏人と野田先輩とのシーンです。実はあのシーンはクランクインの日に撮っていて、僕らの雰囲気を最初に作り上げたシーン。新山さんが『俺、大丈夫か?』と心配そうにしていたりして、すごく思い出に残っています。それに、お二人のおかげで、『ここは温かい会社なんだな』っていうのが分かるシーンになっていますよね。そして、第8話では馬場くんがあることを宏人に相談するシーンが登場します。2人の絆が深まるいいシーンになっていますし、生意気な後輩が先輩に頼るさまと宏人の先輩らしい姿が見られるので、ぜひ楽しみにしていていただきたいです」

「トーキョーカモフラージュアワー」馬場くん役の大倉空人、松倉海斗の印象の変化明かす

――宏人や馬場くんをはじめ個性豊かなキャラクターがたくさん登場する本作ですが、大倉さんが気になるキャラクターは?

「目黒ちゃん(樋口日奈)です。だって、なんで亮くん(松本怜生)に沼るんですかね? 亮くん、いつも言っていることがおかしいし、危ない人オーラがだだ漏れじゃないですか!(笑)。よく付き合ってはいけない男性は“3B”(美容師・バーテンダー・バンドマン)と言いますが、亮くんはまさにそうだな…という感じで。亮くんの発する甘い言葉に対して、僕自身はつい曽根ちゃん(片山友希)のように『何、この人?』という反応をしてしまうのですが、目黒ちゃんはそんな亮くんに沼っていて…。不思議な人は不思議な人にひかれるのかもしれないですね」

――大倉さんの地元は神奈川ということですが、山形から上京してきて奮闘する宏人に共感できる部分はありますか?

「第4話で宏人が曽根ちゃんとどこに行くべきか、馬場くんにアドバイスを求めるシーンがあったと思うのですが、僕自身東京に住み始めたばかりの頃は何をするにもどこに行けばいいのか全く分からなかったですね。地元が神奈川とはいえ、東京は新しいものも多いですし、服を買うのもご飯を食べに行くのも、駅もどの路線を使えばいいのか…という感じで。当時は僕も先輩やメンバーからいろいろ教えてもらい、周りの方を頼ることが多かったので、そういう部分はすごく共感できました」

――そんな時期を経て、東京でお気に入りの場所はできましたか?

「お気に入りの場所は…吉野家でしょうか(笑)。というのも、都内にいてもほぼほぼ(事務所がある)恵比寿でしか過ごしていなくて、今もまだ東京らしいことがあまりできていないんです。恵比寿には中1の頃からもう約10年通っていますし、僕にとってはパワースポットでもあるかなと。あと、下北沢にも一時期よく行っていましたね。古着を買ったり、ポケモンカードにハマっていた時に(武藤)潤くんとカードショップに行ったりしていました」

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――大倉さんがご自身を“カモフラージュ”せずに素でいられる瞬間は?

「レッスンやプライベートでグループのメンバーといる時です。同じ時期に事務所に入った(長野)凌大とはもう約10年一緒にいますし、みんな今や家族よりも過ごしている時間が長いので」

――ライブでは大倉さんがMCを回すなどグループのまとめ役という印象ですが、プライベートでもその役回りは変わらず…?

「いえ、全然違います(笑)。プライベートでのまとめ役は(吉澤)要人ですかね。おのおの仕事は仕事、プライベートはプライベートで分けていて、それがしっかりハマっているグループだと思います。僕はメンバーが楽屋を汚した時に怒ったり片付けたりするくらいで(笑)、裏では結構好き勝手にやらせてもらっていて。でも、メンバーはどんな時の僕のことも愛してくれて、そのおかげで素でいられるので感謝しています」

――本作のみならず、「あらばしり」(読売テレビほか)、「熱愛プリンス」(MBSほか)と同時期になんと3作もドラマに出演されている大倉さん。俳優として、今後の目標を教えてください。

「その作品に合うお芝居ができる俳優さんになりたいです。携わらせていただくからにはその作品をいいものにしたい、と心から思って毎回撮影に取り組んでいるので、まず必要とされるお芝居をするというのは意識しています。ただ、最近お芝居における自分の引き出しの少なさを感じていて、それが課題でもあって…。「トーキョーカモフラージュアワー」での馬場くんはどちらかというとツッコミで、普段の僕とも通じる部分があったので『いい感じにできたかな』と思っているのですが、全く違うキャラクターだと、特にアドリブシーンはなかなかうまくいかないこともあるんです。なので、今年は今まで出演したことがないジャンルの作品にもたくさん出演して、いろいろなことを吸収できたらいいなと思っています」

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――すてきなお話をありがとうございました。最後に、大倉さんが思う本作の魅力を教えてください。

「キャラクターそれぞれが抱えている問題や葛藤など、1人で解決していく部分もあれば仲間を頼りながら前に進んだり、時には誰かの背中を押してあげたり…自身の成長のみならず、周りとの関係性や絆を深めていくさまが描かれているのもこのドラマの魅力だと僕は感じています。さらにはそれがナチュラルに、リアルに表現されているので、きっと視聴者の方に刺さる部分も多いと思いますし、ぜひ最終回まで楽しんでいただけたらうれしいです」

【プロフィール】
大倉空人(おおくら たかと)
2002年4月12日生まれ。神奈川県出身。7人組新解釈アイドルグループ・原因は自分にある。のメンバーとしても活躍。現在、ドラマ「あらばしり」(読売テレビほか)、「熱愛プリンス」(MBSほか)にも出演中。映画「女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編」前編(3月20日公開)・後編(5月1日公開)への出演を控える。

【番組情報】
ドラマL「トーキョーカモフラージュアワー」
テレビ朝日(関東)
土曜 深夜2:30~3:00
※3月8日(第8話)は深夜3:00~3:30
ABCテレビ(関西)
日曜 深夜0:10~0:40
※ABCテレビの放送後、TVerにて見逃し配信

取材・文/片岡聡恵

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