ナインティナイン、ゴチ＆おもしろ荘の秘話を語る！――「ぐるぐるナインティナイン」放送30周年記念インタビュー2024/03/28

　4月4日に日本テレビ系で放送される「ぐるぐるナインティナイン30周年SP」。同番組は4月で30周年を迎え、「グルメチキンレース・ゴチになります！25」のVIPチャレンジャーには22年ぶりに中居正広が登場。番組収録を前にナインティナイン（矢部浩之、岡村隆史）がインタビューに答えた。

　30周年を迎えた心境を聞かれ「年取ったな～」と感慨深げに話す矢部は「22歳からやらせてもらって、考えられへんなって。ゴールデンになってから大御所の方がゲストで来ていただけるようになって、自分に何の説得力もないので…。違和感を持ちながら、でも必死の方が勝っていましたね。すごい思い出しますね、もがいていたなぁって」と振り返った。対して岡村は「そんな30年も出ていると思っていませんでした」と驚き、「いろんな人に支えていただきながら、こんだけ続いたなって思います。いろいろ頑張っているうちにいろんな先輩方に認めていただいたと思っています」と語った。

　自身にとって「ぐるナイ」とはどんな番組か問われ「終わっててもおかしくないんですけど、不思議ですね。（番組があるのが）当たり前になっている。『まだやってるのすごいな～』と言われる番組でありたい」と矢部。岡村は「本当のことを言うと『めちゃイケ』（フジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ！』1996～2018年）より『ぐるナイ』の方が先に終わるだろうな～と思っていた」とぶっちゃけ。「本当に若くて何も分からなかった時に『ぐるナイ』がテレビのことを教えてくれた。ロケの時とか『皆でわちゃわちゃしゃべっていてもダメでしょ、カメラを自分の方に向ける技術を覚えなさい』と指導してくれたのはこの番組でした」と感謝を口にした。

　長く愛される番組として「やっぱり『ゴチ』は大きい」とお茶の間の支持を得たきっかけに「ゴチになります！」を挙げた矢部。「最初は食べて値段を当てるだけなので、これでいいのかって若い頃は思ったけど、お笑いを大好きな人だけが見ているんじゃないと『ゴチ』を通して知りましたし、『ゴチ』があるから（番組が）続いていると思っています」と明かした。

　「ゴチになります！」が誕生した際は他のコーナーと同様のショートコーナーだったそうだが、矢部は「おすし屋さんで僕が負けて悔しい思いをしたらしいんです。あんまり覚えてないんですけど（笑）。それでもう1回やろうとなったんですって。何げない1コーナーで特別感はなかったですね。今までは体を張った企画ばかりでどちらかというと楽だなと思っていました」と裏話を告白。岡村も「若手ですし、20代だから体を張らせてほしいと体を張る企画に比重を置いていたのですが、おそらくそんなに数字も上がらない、何をしたらいいんだっていろいろ会議をした。昔は困ったらバンジーかスカイダイビングだった（苦笑）。『ゴチ』はこれで面白いのかなって思っていたのですが…」とエピソードを披露した。

　同番組といえば「ゴチになります！」と並んで「おもしろ荘」も人気だが、岡村は「この番組の前が（吉本印）天然素材の番組だったので、ネタ見せをやっていた。スタッフがクスリとも笑ってくれなくて、その空気がすごく嫌だった。オーディションの時にスタッフが若手の方々に優しく接しているか、それだけが心配です（笑）」と若手を思いやりつつ、「（自分は）もちろん面白いから普通に笑っていますし、いじわるなこともしませんし、それだけですね。こんな面白いことやる人がいるんだって」と純粋に楽しんでいることを明かした。そして「紅白の司会をした有吉（弘行）くんが出ているのも大きいのかな。『なんで有吉くんこの番組出てくれるの？』って聞いたら、『オファーがあるんで』って言ってたけど（笑）。出てくれるのありがたいな」と感謝した。

　また、「ゴチになります！」で出演者が自腹で払うことになったのはナインティナインの意見だという話について、岡村は「違います！」と即座に否定し、矢部は「どういう会話がなされてそうなったのか、覚えていない…」と困惑。真意について岡村は「ガチでやらないと面白くないでしょというニュアンスで言ったとしても、お金は返ってくると思ってた。そう言ったかもしれないけど冗談やろと。格好いい言い方したらホンマに（お金）返ってこなかった…」と苦笑。矢部は「払った分、どっかでギャラがドンっと入っているとか…やらしいけど期待してました」と笑いを誘い、「入ってこないんだ、ガチなんだ…って何年かして思って、（ならと）腹をくくった」と覚悟を決めたという。続けて「でも、ガチで行うからこそあの顔ができるのかも。泣いちゃう人もいるし、本気だからこそあの表情は引き出されるのかもと、今になっては思います」と話した。

　今回のVIPチャレンジャーは中居正広ということで、矢部は「中居からショートメール来て『現金いる？』って聞かれて『いる』って返して『ヤバい』って…。だから彼すら本気で払うって感覚がない。前回ピタリだったからね、本当に払うっていう感覚がないんでしょうね」とやりとりを明かし、岡村も「結局、日テレが払ってくれんだろって。俺のところにも『今日現金いるの？』って来た。『いるよ、負けたら払わなアカンから』って言って、ビックリするんちゃうかな」とニヤリ。果たして対決の行方は？