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市村正親、芸歴50周年にして新たな役への挑戦に「視聴者の方から『実は黒幕なんじゃないか』という疑惑が…(笑)」──「院内警察」インタビュー2024/02/09

市村正親、芸歴50周年にして新たな役への挑戦に「視聴者の方から『実は黒幕なんじゃないか』という疑惑が…(笑)」──「院内警察」インタビュー

 フジテレビ系で放送中の“金9”ドラマ「院内警察」。日本ではまだなじみの薄い“院内交番”を舞台に、桐谷健太さん演じる元警視庁捜査一課刑事・武良井治と、瀬戸康史さん扮(ふん)する天才外科医・榊原俊介の“正義”がぶつかり合う、新感覚の医療エンターテインメントです。

 本作の舞台である“院内交番”の室長・横堀仁一を務めるのは、1月28日に75歳の誕生日を迎えられた市村正親さん。市村さんにとって新しい挑戦となったという横堀の役作りにまつわるエピソードや、院内交番のメンバー・桐谷さんと長濱ねるさんの印象などをお伺いしました。

──お誕生日おめでとうございます! 「院内警察」の撮影現場で迎える誕生日はいかがでしたか?

「桐谷くんとねるちゃんがお祝いをしてくれて、プレゼントまでもらっちゃいました。さすがうちの部下ですね!」

──ちなみに、プレゼントの中身は何でしょうか?

「ねるちゃんは伊万里焼のすてきなお皿で、健ちゃんはお酒でした」

──皆さんの仲の良さが伝わってきます!

「和気あいあいと楽しく撮影していますよ。そろそろ院内交番の3人だけで、新年会をやろうかと計画もしています」

──市村さんから見た桐谷さんはどういった印象でしょうか?

「桐谷くんは本当にいい人。勉強家で面倒見がよくて、明るくて気遣いができる方です。コロナ渦の時にワインの勉強し始めたみたいで、いろいろ教えてもらったものを取り寄せていますよ」

──では、長濱さんの印象はいかがでしょうか?

「ねるちゃんとは、ゴルフのスイングの話ばかりしています(笑)。あとは、川本(響子)さん役が本当にうまい! 笑っちゃうくらい芝居がうまいですよ。いろんな人に振り回されながら一生懸命頑張っている川本さんの役がぴったり合いますし、事務員さんの制服が実に似合っているなと」

市村正親、芸歴50周年にして新たな役への挑戦に「視聴者の方から『実は黒幕なんじゃないか』という疑惑が…(笑)」──「院内警察」インタビュー

──横堀を演じるにあたって、どういった役作りをされたのでしょうか?

「僕は今まで舞台を含めて結構ハードな役が多かったので、そういった雰囲気を一切消すことを意識しています。『今日もいい天気だな~。あ、お茶に茶柱が立ってる(ニコッ)』って力を入れずに言うような。たまに、ここはビシッと決めたいなと思う時もあるのですが、頑張りすぎてしまうと横堀ではなくなってしまうので、いかにエネルギーを使わずに芝居をするというのが横堀を演じる上では大事ですね」

──市村さんがこれまであまり演じてこなかったキャラクターですね。

「そうなんです。今まで演じてきた役柄と随分違うので、視聴者の方は『実は横堀が黒幕なんじゃないか』という疑惑を持たれている方もいるそうで(笑)。今までそういったアクの強い役が多かったので、そんなふうに思われるかもしれませんが、今回はどう思われようと、最後までこのままいくと思いますよ(笑)」

──黒幕説を心配せず、今後も安心して見られるということですね(笑)。

「今はずっと静かに院内交番の中にいますが、実は、今後放送される回では横堀のアクションシーンも出てきます。撮影前に『背負い投げはできますか?』と聞かれたのですが、僕は中学生の時に柔道部だったので、いざ撮影となるとすぐに当時の感覚を思い出すことができました。どこで何が役に立つか分からないですね~」

──横堀といえばキラースマイルで“枯れ専”の川本から毎回キュンキュンされていますが、表情や振る舞いで意識されていることはありますか?

「子どもに接するような態度で芝居をしています。家では子どもたちにガミガミ言わず、優しく接するように心掛けているので、それに近しい芝居をしていますね」

市村正親、芸歴50周年にして新たな役への挑戦に「視聴者の方から『実は黒幕なんじゃないか』という疑惑が…(笑)」──「院内警察」インタビュー

──いつも穏やかなので、理想の上司のようにも感じます。

「理想の上司像とかは全く意識せず、ただ僕は川本さんに『こんな組織にいたくない!』と言われないように振る舞っています(笑)」

──そんな川本も院内交番の仕事にやりがいを見いだし始めていると思いますが、仕事を選ぶ上で大切なことは何だと思いますか?

「一番大事なのは、自分の好きな仕事を見つけることですね。お金を稼ぐことだけが目的で仕事をしてしまうと、組織が嫌になってしまうこともあるだろうけど、自分が好きなことであれば多少のことは耐えられるし、好きなことをやれていると我慢もできますよね。だから、自分が本当にやりたいことを見つけることが一番大事じゃないかな」

──ご自身も俳優という職業は“好きなこと”で選ばれたのでしょうか?

「僕は高校在学中にある芝居を見て『こんなに激しい人生を表現することをなりわいにできる仕事がしたい!』と思って、俳優になることを決意しました」

市村正親、芸歴50周年にして新たな役への挑戦に「視聴者の方から『実は黒幕なんじゃないか』という疑惑が…(笑)」──「院内警察」インタビュー

──生で芝居を見た経験がきっかけだったのですね。

「もともと家の近くに映画館があったり、テレビでよくドラマを見たりしていたので、俳優というものに興味はあったんです。だから、僕はずっと好きなことをやれているので、これまでにくじけたことはないですよ」

──まさに好きなことを突き詰めてこられた俳優人生だと思いますが、今後、新たに挑戦してみたいことがあれば教えてください。

「去年、俳優生活50周年を迎えたのですが、目標は生涯現役です。今回の横堀役もそうですが、これからまだまだいろんな役に挑戦したいですし、いろんな作品や監督さん、俳優さんとの出会いがあると思うと楽しみです。そのためにも体のコンディションを整えて、健康に注意していきたいですね。今後も生涯現役で挑戦し続けたいです」

第5話(2月9日放送)あらすじ

市村正親、芸歴50周年にして新たな役への挑戦に「視聴者の方から『実は黒幕なんじゃないか』という疑惑が…(笑)」──「院内警察」インタビュー

 武良井は医療安全管理委員会に乗り込み、コメンテーター・乾井卓(中山克己)に関して医療ミスがあったのではないかと問いかけた。乾井の死と同時に辞表を提出して病院を辞めた循環器内科の専攻医・前川大樹(近藤頌利)は、乾井の死因は肺塞栓だったが、乾井の妻・君子(酒井麻吏)には心筋梗塞だったと説明するよう、指導医である上司の高木学(山崎樹範)から命じられたと証言する。そうした発言を受け、乾井の執刀をした榊原は、何があったのかすべて話すと武良井たちに告げる。

【番組情報】

「院内警察」
フジテレビ系
金曜 午後9:00~9:58

フジテレビ担当・M



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