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萩原聖人&黒谷友香「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」【インタビュー】こだわりのアクションの舞台裏を明かす!2024/01/11

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人&黒谷友香

 人の陰我(いんが)を食らう魔獣“ホラー”と、ホラーから人々を守る“魔戒騎士”の戦いを描くSFホラーアクション「牙狼<GARO>」。鬼才マルチクリエーター・雨宮慶太氏の原作による超人気シリーズ4年ぶりの新作「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」(TOKYO MX・BS日テレ)が、本日1月11日からスタートする。

 金色の輝きを取り戻し、ホラーの邪悪な陰謀を打ち砕いてきた黄金騎士ガロ・道外流牙(栗山航)。“ハガネ”をまとう謎の騎士との出会いが、流牙を次なる試練へと導いていく――。“守りし者”の原点に迫る本作で、シリーズ初出演を果たした魔戒騎士ゴドウ役の萩原聖人と、魔戒法師ムツギ役の黒谷友香に話を聞いた。

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人
「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」黒谷友香

――出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください。

萩原 「いつか出てみたい作品の一つだったので、素直にうれしかったです。僕と同じ人って結構多いと思うのですが、最初にパチンコで『牙狼<GARO>』の存在を知って、そこから原作を見始めたんです」

黒谷 「そうだったんですね」

――アクションシーンへの不安はありませんでしたか?

萩原 「そこはね、やっぱり葛藤しましたよ。でも、やるしかない。アクションチームを信じて『できるだけ目立たせない形でお願いします』と」

黒谷 「何をおっしゃっているんですか。十分目立ってますよ!(笑)」

萩原  「(笑)。撮影に入る前に、アクションチームが演技している映像が送られてくるのですが、僕のフィジカル、ポテンシャルを知った上でアクションを作ってくださったので、本当にやりやすかったです」

黒谷 「あの映像は本当にありがたかったです。カット割りまでしっかりされていて、めちゃめちゃこだわりを感じますよね」

萩原 「ただのアクション解説じゃなくて、ちゃんと一つのシーンになってるんだよね。それを見て『このアクション、どこまで自分でやるんだろう?』って毎回悩んでました(笑)」

黒谷 「悩んでたんだ(笑)。私の役は剣を交えないので、アクションというよりは、舞うようなイメージ。魔導筆(まどうひつ)を振ったら(相手が)飛ぶ、みたいな」

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人&黒谷友香

――実際に演じてみていかがでしたか?

黒谷 「殺陣の経験はありますけど、今回は筆を持って、しかも法術を使うという特殊な動きだったので、最初のうちは苦戦しました。でも、最後の方は、魔導筆が手元にないと寂しくなっちゃうくらい、体になじんでいましたね」

萩原 「アクションというより舞踏に近いよね。殴る、蹴る、つかむといった芝居はこれまでもたくさん経験してきましたが、ほとんどの場合は、カッコよさよりも生々しさが重要じゃないですか? だけど、『牙狼<GARO>』は真逆で、カッコよさや美しさがとても重要というか」

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人&黒谷友香

――所作にはかなり苦労されましたか?

萩原 「そのあたりはアクションチームがちゃんと分かってくださっていたので大丈夫でした。あまりにもハードルが高いアクションについては、『ここはスタントがやるので』『本当? だいぶ助かる!』みたいな(笑)。とはいえ、自分で演じるシーンも決して簡単ではないので、ダミーの剣を持って帰って必死に練習しました」

黒谷 「私もです! ダミーの筆を持ち帰ってひたすら練習しました。事前にいただく映像の完成度が本当に素晴らしかったので、そこを目指すというか、超えていかないとっていう思いがずっとありましたね」

萩原 「このシーンはこういうふうに作りたいんですっていうのを、映像でバン!と提示してくれたので、それに沿って頑張っていくような感じでした。でもたぶん、黒谷さんの方が覚える手とか多かったんじゃないかな。僕の方はだいぶ省いてもらったような気も…(笑)」

黒谷 「えーっ、そうだったんですか?(笑)」

萩原 「まあ、老体に鞭打って…とは言いたくないんですけど、若い頃よりは確実に動けなくなってますし。瞬発力とかも、自分が思っている以上にきっと鈍くなってると思うんですけど、それでも何とか食らいついていきました」

――黒谷さんが演じる魔戒法師は、特に動きの美しさが求められる役柄ですよね。

黒谷 「そうなんですよ。優雅な動きをしながらも敵を倒す。しかも相手に触れずに。もう必死に見本の映像を見て、自分でもビデオを回しながら練習したりとか、いろいろ勉強しました」

――「牙狼<GARO>」シリーズは、衣装やセットなどの造形も見どころですよね。

萩原 「そうですね。衣装は本当に大事。僕、最初、黒谷さんの衣装を見た時にぶっ飛びましたもん。『いい年して何て格好してるんですか!』って(笑)」

黒谷 「あっはっは! 言ってましたね!(笑)」

萩原 「誤解しないでいただきたいんですけど、カッコいいんですよ。ちょっと大胆というか…、ね?」

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人&黒谷友香

――(笑)。ムツギの衣装は、袖のデザインなども凝っていて、とても美しいですよね。

黒谷 「そのデザインを生かした振り付けをしてくださったので、相乗効果がすごいんですよね。私自身も衣装からたくさんのエネルギーをもらっていました」

萩原 「一応現代劇ではあるものの、『牙狼<GARO>』の世界観って日常のリアリズムとはかけ離れているじゃないですか。見えているものが違うから、リアクション一つ取っても、ちょっと普通の人とは違う。だから、ある種の照れくささはありましたね」

黒谷 「ああ、それはすごく分かります」

萩原 「そういった憂いとか照れをなくしてくれるのが、あの衣装なんですよね。見えているものが違う世界の人間はこうなんだ、という説得力を出す助けになってくれる」

黒谷 「衣装を着ることで完全にその世界の人になれる。私はそれがすごく楽しかったです」

萩原 「僕もです。今までやったことのないことをやらせてもらえたので、楽しかった」

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人
「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」黒谷友香

――作品や役柄についての思いもお聞きしたいです。

萩原 「ゴドウについては何て言ったらいいのかな。代々受け継がれてきた、黄金騎士の父的な存在というか。魔戒騎士や魔戒法師が何のために命を張って戦っているのかっていうことの象徴のような存在だと思います」

黒谷 「確かに。ゴドウってそんな感じですね」

萩原 「栗山くんと一緒に飲んだ時に、僕と黒谷さんが『最初から『牙狼<GARO>』の世界をちゃんとまとって、入り込んでくれてるのがすごくうれしかった』って言ってくれたんですよ。こういう、ちょっと特異な世界観との向き合い方って人それぞれだと思うんです。だけど、僕はもともと『牙狼<GARO>』が好きだったから、ちょっとカッコつけなきゃと思っていて」

黒谷 「十分カッコよかったですよ」

萩原 「本当ですか?(笑)」

黒谷 「完全にゴドウでした。ゴドウは今作のキーマンですよね」

萩原 「でも、この作品ってメーンの登場人物自体多くないから、それぞれがそれぞれのキーになってますよね。みんなそれなりの負担と責任があるというか」

黒谷 「確かに、一人一人、背負うものがありましたね。ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、みんなの力が結集することで、ムツギの身にも“あること”が起こります。みんなで苦楽を共にして作り上げた作品なので、ぜひ楽しんでいただければ」

萩原 「“牙狼”ってきっと、僕らの周りにいっぱいいるんですよ。自分が“ホラー”になりかけてる時に、助けてくれる友達だったり、家族だったり、仕事関係の人だったり。逆に言うと、僕らも誰かの“牙狼”になりたいわけじゃないですか? 何か、そんなふうに思って見てもらえたらいいなって思います」

【プロフィール】

「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」萩原聖人&黒谷友香

萩原聖人(はぎわら まさと) 
1971年8月21日生まれ。神奈川県出身。87年に俳優デビュー。90年に「はいすくーる落書2」(TBS系)で注目を集め、93年に「学校」(山田洋次監督)、「教祖誕生」(天間敏宏監督)、「月はどっちに出ている」(崔洋一監督)で日本アカデミー賞優秀新人俳優賞と話題賞(俳優部門)、95年、「マークスの山」(崔洋一監督)、97年には「CURE」(黒沢清監督)で同賞優秀助演男優賞ほか数々の賞を受賞。以降もドラマ、映画、舞台、ナレーションなど幅広く活躍している。1月11日から「牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者」(TOKYO MX・BS日テレ)、1月21日より「厨房のありす」(日本テレビ系)の出演を控える。

黒谷友香(くろたに ともか) 
1975年12月11日生まれ。大阪府出身。雑誌「mc Sister」の専属モデルを経て、95年に映画「BOXER JOE」で女優デビュー。以降、映画・ドラマ・バラエティ・CM・雑誌など幅広いジャンルで活躍。趣味は乗馬で、20代前半で房総半島に一軒家を購入。25年以上にわたり、東京と千葉での二拠点生活を送っている。

【番組情報】

「⽛狼<GARO> ハガネを継ぐ者」 
1月11日スタート
TOKYO MX 
木曜 午後10:00〜10:30 
BS日テレ
木曜 深夜0:30〜1:00

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【締切】2024年2月9日(金)正午

【注意事項】

取材/TVガイドWeb編集部・オカムラユリ 文/オカムラユリ 撮影/尾崎篤志
ヘアメーク/小口あづさ[萩原]、松田美穂[黒谷] スタイリング/越水史子[黒谷] 
衣装協力/ルフィム、ヴァンドール青山



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