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岩田剛典主演「崖っぷちホテル!」福井雄太プロデューサーインタビュー「“あなたのために命を懸けます”って思えたら、僕は幸せです」2018/05/02

 EXILE・三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの岩田剛典――パフォーマーとして華やかなステージに立つ姿とはガラッと表情を変え、民放連続ドラマ初主演となる「崖っぷちホテル!」(日本テレビ系)では無垢で飄々(ひょうひょう)としたたたずまい、それでいてズバズバと核心を突き周りを振り回す謎の男・宇海直哉を演じています。

 そんな岩田さんが放つ圧倒的な無敵感にベタぼれし、このドラマで「今までにない一面を引き出したい」と意気込みを語ってくださったプロデューサーの福井雄太さん(※注1)。インターネットTVガイドでは、ドラマの撮影前に一度お話を伺いましたが、あれから約3カ月が経ち、撮影も中盤に。このたび、岩田さんへの思いやキャストの皆さんの魅力、ドラマを手掛けるにあたって大切にしていることなど、あらためてインタビューさせていただきました。

(※注1)https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-241595/

僕にとっては、この作品を表現するなら今しかないなって思いました

──クランクインから2週間ほど経ちましたが、撮影が始まっていかがですか?

「怒濤のように撮影しています! シチュエーションが限られていて移動の時間がかからないので、1日の撮影でいっぱい撮れちゃうんですよ。その分大変なんですけど、俳優部の皆さんがお芝居はもちろん、人としてもとっても面白い方ばかりなので、ずっと笑っていますね。雰囲気も良いですし、楽しいです」

──キャストの皆さんに対する印象はいかがですか?

「岩田剛典さんは、いろんなことを相談しながら、一緒に作品を作り上げていける座長さんです。すごく柔軟なんですけど、その一方で自分のイメージもきっちり持っていて、『もっと良いものにしていこう』って思ってらっしゃるので、そのエネルギーに惹かれています。戸田恵梨香さんはお芝居が本当に魅力的で、自分の想像の範疇を超えたものをいただける。やることなすこと『そう来るのか!』って驚かされています。桜井佐那という役はいわゆる“普通の人”なんですけど、表情やしぐさが繊細で『ここで笑顔を作るんだ』とか『ここ、さらっといくんだ』とか、逆に『ここ、そんなに溜めるんだ』とか…。その間(ま)が絶妙で、戸田さんがどういうお芝居をするんだろうって、リハーサルは毎回楽しみに見ていますね」

──「崖っぷちホテル!」が企画として立ち上がった経緯を教えていただけますでしょうか。

「企画自体はずっと前からなんとなくあったんですけど、『崖っぷちホテル!』という形になったのは去年の夏くらいです。ホテルものを描くことに興味があったんですが、ある時、ホテルマンの仕事と、テレビ作りの仕事って似ているなって思ったんですよ。ホテルで働いている方は、泊まってくださるお客様がどう感じるかを、きっとすっごく考えるじゃないですか。テレビも同じで、見てくださった方がどう感じるかをすっごく考えるんですよね。このドラマを作るに当たって実際にホテルで取材をさせてもらったんですけど、お話を聞くたびに、精神面であったり、アプローチの仕方であったり、共感することがたくさんあったんです」

──「ホテル」と「テレビ」というそれぞれのフィールドで共通する思いを描くことで、伝えたいことがあったということでしょうか。

「僕は今、入社して10年目くらいで、昔は若い若いって言ってもらえていたんですけど、気付いたら後輩もできて、中堅社員になっていて…。あらためて『働くってなんだろう』って考えることが増えたんです。僕としては、目指すところがホテルマンの精神性が近いなと思って、この企画を立てて描いていこうと。今の自分がこう思う、今の年代だからこそ思うことを詰め込んでいるつもりです。説教臭くはしたくないけど、『働くこと』について何か感じてもらえたら良いなと思っています。企画を立てる時、『今しかできないものをやりたい』って毎回思うんですよ。しっくりこない時はまだやるべきじゃないのかなと思うし、僕にとっては、この作品を表現するなら今しかないなって思いました」

──第3話(4月29日放送)では、佐那が総支配人として従業員たちに自分の意見をまっすぐにぶつけるシーンが印象的でした。

「佐那が『この場所をお客様の思い出の場所にしたい』と最後にみんなに告げたんですが、これは佐那としての考えなので、それが正しいかどうかということと同時に、そんな佐那の姿を見て、自分の気持ちをあんなに正直に言うことって一番難しいけど、あれをやってのけた佐那はすごいなって、その姿勢に対して共感してもらえたらうれしいなって思います」

岩田さんと戸田さんは…とにかく好きなことをやっていただけたら(笑)

──岩田さんと戸田さんというタッグに期待するのは、どのようなことでしょうか。

「僕にとってはもはや、2人が演じてらっしゃる宇海直哉と桜井佐那という人物は実際に生きている存在なので、この人たちが物語の中でどういう人生を描くかが読めなくなりました(笑)。枠に収まらなくなってきたんですけど、今はそれがすごく楽しいんです。役者の皆さんを現場で拝見しながら、こういうテンションでお芝居をするならこういうシーンが見てみたいなとか、次に待っているのはこういう展開なんじゃないかなとか、日々それを繰り返しながら台本を作っていきたいし、そんなふうにして駆け抜けたいですね。お二人に期待することをあえて言うなら…どうか自由にやってほしいなってことだけです(笑)。岩田さんも、戸田さんも、作品をすごく愛してくださるお二人なので、僕はそんな彼らを裏切らないよう、死ぬ気でやっていこうって思います。そういうチームでいたいので、とにかく2人は好きなことをやってください(笑)」

──福井さんがプロデューサーを務めるに当たって、一番大切にしていることを教えてください。

「『自分が楽しいことをする』ということを大事にしているんですけど、自分だけ楽しくても作っている意味がないので(笑)。とにかく、見てくださった方にとって楽しい作品を作るべきだという思いは大切にしています。あとは、作品を見て『何か違うことをしてみよう』って思ってもらえる人が1人は生まれるようにしたいですね。ドラマを見て感じたことがあるから、明日気持ちを伝えてみようだとか、素直になってみようとか。行動を変えるきっかけになるなら、放送した意味があるじゃないですか。そのきっかけになれたなら、誰かの心の中に残っていける作品になるんじゃないかなって思うので、自分が手掛けた作品がそんなふうになればうれしいですね」

──先ほどのお話を伺いながら、「ボク、運命の人です。」(2017年・同系)を手掛けられた際のインタビューでも、「登場人物の行動や決意を見て、一歩踏み出すきっかけになれたら」とおっしゃっていたことを思い出しました。

「1作目から変わらないですね。一生変わらないでいたいなって思います。『今こういうのがはやっているから作ってみよう』っていうことはしたくないなって思いますし、結局は自分を信じて、自分が面白いと思うものを作っていきたいです。それがつまらないということは、僕がつまらない人間だということなので(笑)。でも、作品は僕だけのものじゃないですし、僕と一緒に作ってくれるチームのみんなにとって面白いと思えるものを作って、見てくださる方に届けていきたいなって思います」

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