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杉野遥亮の座長ぶりを中尾明慶が絶賛!「胸を張って『ついて行こう』と思える」──「ばらかもん」インタビュー2023/08/15

杉野遥亮の座長ぶりを中尾明慶が絶賛!「胸を張って『ついて行こう』と思える」──「ばらかもん」インタビュー

 フジテレビ系で放送中のドラマ「ばらかもん」。長崎・五島列島を舞台に、都会育ちの青年書道家・半田清舟(杉野遥亮)が、島で出会った人たちとの交流を通じて成長していくハートフル“島”コメディーです。

 大自然の映像美と、島での生活に四苦八苦しながらも書に向き合っていく清舟の姿に、勇気と元気を与えられると話題の本作もいよいよ後半戦へ突入! ここでは、主人公・半田清舟を演じる杉野さんと、清舟の親友であり仕事のパートナーでもある川藤鷹生役の中尾明慶さんにインタビュー。これまでの撮影エピソードや今後の見どころなどお伺いしました。

──これまでの放送をご覧になった感想をお伺いできますでしょうか。

杉野 「このドラマを今の世の中に発信することができて、純粋にうれしいという気持ちです。島の豊かさや自然、人と人との心の距離が描かれる物語は、意外とみんなが求めているものなのかなと。暗いニュースが多い中で、癒やしや安心をお届けできている自信があります。演じていてもすごく心地いいし、そんな作品の一員になれてうれしいです」

中尾 「清舟が、島の方たちと触れ合っている表情とか空気感がすごく好きで。僕は放送されるまで知らないシーンもたくさんあるので、いち視聴者として毎週の放送を楽しみにしています」

──周りからの反響など、手応えはどのように感じていらっしゃいますか?

杉野 「ポジティブな反応はたくさん聞かせていただいています。でも、座長ってやっぱり難しくて。自分はまだまだ何もできていないし、“自分らしさって何だろう?”って考えることはよくあります。悩んだ結果、自分がやるべきことを一生懸命やるしかないというところにいつも落ち着くんですけど。そういった自分の立場と清舟が置かれている状況がリンクしているような感じがしています」

杉野遥亮の座長ぶりを中尾明慶が絶賛!「胸を張って『ついて行こう』と思える」──「ばらかもん」インタビュー

──中尾さんから見て、杉野さんの座長ぶりはいかがでしょうか?

中尾 「杉野くんはある程度の緊張感を自分で作ってくれていて、僕たちキャストを含めてスタッフの方たちに対しても、自分が締めるところはしっかりと締めてくれる座長なので、すごく頼りにしています」

杉野 「うれしい…。本当ですか…?」

中尾 「そんなに照れられるとは(笑)。でも本当に、胸を張って『ついて行こう』と思える座長ですね」

杉野 「めっちゃうれしいです。毎日、結構必死になって撮影しているので、こんな言葉をいただけるともっと頑張ろうって思えますね」

──子どもたちと撮影する現場はいかがですか?

杉野 「子役の方とこんなにお芝居をするのは初めてなんですけど、大変すぎて、たまに『修行かな?』って思う時があります(笑)。でも、子どもたちの明るさに救われている部分もあって。今、撮影が始まってから2カ月くらいたっているんですが、子どもたちの成長を間近で見られるというのは、自分にとっても励みにもなっています」

中尾 「子どもたちがいるおかげで現場はいつも明るいです。不思議なのが、子どもって誰か1人が泣くと次々に連鎖するんですよ(笑)。みんなが心配してくれるなら、僕も次NG出したら泣こうかなって(笑)」

杉野遥亮の座長ぶりを中尾明慶が絶賛!「胸を張って『ついて行こう』と思える」──「ばらかもん」インタビュー

──ちなみに、お二人はそれぞれどんな子どもでしたか?

杉野 「僕は結構、(宮崎莉里沙演じる)琴石なるに似ているかもしれないです」

中尾 「え、意外! そんな感じはしないけど」

杉野 「あまりじっとしていたくないタイプで、わんぱくだったんです。落ち着きがないから親にもよく怒られていました(笑)」

中尾 「僕はやんちゃな子でしたね。典型的ないたずら好きの悪ガキだったので、子役の子たちを見ているとすごいなって。自分がこの年齢の時にはこんな芝居できなかったと思うので」

──実際には少し年齢が離れているお二人ですが、同級生という設定で演じてみていかがですか?

杉野 「実際の年齢の差はあまり感じないですね。どちらかというと、僕が甘える立場ではあります」

中尾 「視聴者の皆さんに『同級生に見えないよ』って言われたらショックですが(笑)。僕も普段は年齢の差は気にならないですね」

──お二人の掛け合いを見ていると、撮影以外でも杉野さんが中尾さんを頼る感じなのかな…?と。

杉野 「それはあります! 中尾さんって男らしくて、本当に頼りになる方だなと思っていて。現場の状況を見ていろんなフォローをしてくださるので、とてもありがたいです」

──役柄とリンクしている感じですね。

中尾 「確かに、清舟と川藤の関係性に近い部分があるかもしれないです。撮影現場でも、僕は少し離れたところから見守ってあげるような感覚ですね」

杉野遥亮の座長ぶりを中尾明慶が絶賛!「胸を張って『ついて行こう』と思える」──「ばらかもん」インタビュー

──お二人の五島列島での思い出を教えてください!

杉野 「島では、中尾さんと2時間くらいしか会っていないですよね」

中尾 「確かに一緒に撮影したのはほんの少しだけなんです。2時間はちょっと言い過ぎだけど(笑)。本当は撮影する予定だったシーンも天候が悪くて撮れなくて」

杉野 「僕は観光もできました。五島列島は本当にいいところですよ! ドラマが放送されてから飛行機の予約が取れないとか…」

中尾 「え! そうなの!?」

杉野 「そういう状態になったら嫌だなって思ってるんです(笑)」

中尾 「なんだ~! もうすでにそうなってるのかと思ったじゃん!(笑)」

杉野 「僕、本当にプライベートで行きたくて。落ち着いたら本当に行きましょうね」

──清舟は五島列島での生活を経て挫折を乗り越えていったと思いますが、お二人は落ち込んだ時はどうやって乗り越えていますか?

杉野 「僕はしょっちゅう落ち込んでいます。中尾さんは落ち込みます?」

中尾 「あまり落ち込まないかも…。僕は子どももいるから、落ち込んでる余裕というか、時間がないんです。家に帰った時点でリセットされちゃうのかも。『あそこのシーン、もっとこうすればよかったな』と思う時もあるけど、引きずらないかもしれないです」

杉野 「僕は1人の時間もたくさんあるので、たくさん考えて、次の日には持ち越さないようにはしています。友達に話を聞いてもらうこともありますし、『あれはダメだったかも』と思うようなことがあったら、ちゃんと振り返って反省していますね」

──挫折を乗り越えたと同時に、作中では清舟の成長も感じられますよね。最近、ご自身の成長を感じられた出来事があれば教えてください。

中尾 「杉野くんの書道の成長ぶりがすごいです。本当に1日中ずっと書いていて、どんどん上手になってるんです」

杉野 「最初は筆を持ってぐるぐると丸を書くところから始めました。タイトルバック撮影の時に大筆を使ってからは、普段使っている小さい筆が簡単に思えて。それをきっかけに自分で書き方をアレンジしてみたり、逆筆(筆の軸と穂の位置を意識的に逆の順番にして書く方法)に挑戦するうちに、書くことが楽しくなっちゃって。これは成長したところだと思います。習字はこれからも続けられたらいいですね」

中尾 「僕は、成長していないからずっとやっていられるような感じがしますね。成長を感じない方がいいのかも。今も撮影では相変わらず緊張しますし…」

杉野 「僕も緊張します」

中尾 「子役の子たちがNGも出さずにしっかりと芝居をしている姿を見ると、だんだんプレッシャーになってきちゃって。これで大人がNG出しちゃったらやばいなって(笑)」

杉野 「泣くシーンでも、子役の子がすごく泣いているのに僕が泣けなかったらどうしようって思ったりしますよ(笑)」

中尾 「そういうプレッシャーもあるよね。だから、成長しているのかしていないのかはもはや自分では分からないですけど、ただただやり続けるしかないかなと思っています」

杉野遥亮の座長ぶりを中尾明慶が絶賛!「胸を張って『ついて行こう』と思える」──「ばらかもん」インタビュー

──では最後に、後半の見どころを教えてください!

杉野 「これまでは、清舟が五島列島で島の人たちとどういうふうに関係を築いていくのか?ということが物語のメインだったと思いますが、これからは人間ドラマに近くなってくるかなと。清舟とお父さん・半田清明(遠藤憲一)との話や、川藤、木戸浩志(綱啓永)、なるの親の話など、キャラクターの深い部分が描かれていきます。そこにはもちろん五島列島の景色もありますが、これまでとは少し違った感じで楽しんでいただけると思います」

中尾 「今までは割と自然な空気感というか、のんびりと時間が流れていたのがちょっと慌ただしくなります。人間の感情が明確に見えてくるところが今後の見どころになると思います」

【番組情報】

「ばらかもん」
フジテレビ系
水曜 午後10:00~10:54

フジテレビ担当/M



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