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「オモウマい店」放送100回は人気スパゲッティ店の閉店を追う! ヒロミ&小峠「番組の魅力は店主とADさんとの信頼関係」2023/07/11

「オモウマい店」放送100回は人気スパゲッティ店の閉店を追う! ヒロミ&小峠「番組の魅力は店主とADさんとの信頼関係」

 本日7月11日に放送100回を迎える「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(日本テレビ系)では、創業38年の人気スパゲティ店「夢の中へ」の閉店までを追う。

 2年前の夏、スパゲティの種類の多さとそのおいしさ、そしてゼリーやドリンク、ポップコーンなどを次々とサービスする店主の気前のよさにひかれ、密着取材を開始。取材当日の開店前にエアコンが故障するアクシデントがありながらも、お客さんのためにと店を開け、40℃を超える灼熱の厨房の中で必死に調理を続ける店主の姿が話題を呼んだ。放送後には長蛇の列をなす客足の絶えない超人気店となったが、閉店を決断。番組では、38年の歴史に幕を下ろすまでの日々に継続的に取材を続けた。

「オモウマい店」放送100回は人気スパゲッティ店の閉店を追う! ヒロミ&小峠「番組の魅力は店主とADさんとの信頼関係」
「オモウマい店」放送100回は人気スパゲッティ店の閉店を追う! ヒロミ&小峠「番組の魅力は店主とADさんとの信頼関係」

 今回、番組放送100回という節目のタイミングで、根強く愛される「夢の中へ」の閉店を追うことになったことについて、MCのヒロミは「あのお店は本当に気になっていて、いつかまた次の取材をしたものが出てくんだろうなと思っていたんです。続くというか、お店も探したりもしていたので、また新しいお店がどこかに、というふうになるんだろうなと思っていたんですけど、それが本当におやめになるとは…」と肩を落とす一方で、「でも、ちょっとゆっくりして、少し休んだらまた作りそうな気がしそうですけどね。大将が38年間、ずっと一生懸命にやってきて、ちょっと疲れてしまって。テレビでああやって放送して話題になったら、変な話、もうちょっと浮かれて違う方向に行ってもおかしくないじゃないですか。でも、1回ゆっくりしますって区切るというのも格好いいなとも思いましたし、自分的にもいい勉強になりました」とコメント。

 番組で進行役を務め、ヒロミとともに動向を見守ってきたバイきんぐ・小峠英二も「38年間突っ走ってきたので、今はちょっとだけ一旦休止。でも、大将はものすごくパワーがある人なので、内側からやりたいというものが出てくるような気もするんですよね。あれだけエネルギッシュな人が、ずっと何もやらずに家で過ごすというのはなかなか考えにくいことなので。だから、少し休んでエネルギーをチャージして、またどこかでパワーを放出するんじゃないかなと思います。もしまた見られるのであれば、そのパワーを放出しているところをまたスタジオで見て、ヒロミさんと大笑いしたいです」と期待を寄せる。

 そんな小峠は、閉店を目前に控える「夢の中へ」を訪問。ヒロミには事前に知らされておらず、VTR内で知り驚く一幕も。「知らなかったし、僕らは本当に行っていなくて、毎回見るたびに『行きたいな』『ここに行くか』って2人で話して2年間で1回も行っていなくて。行くとすごく混んじゃったり、ご迷惑になっちゃったりするから『行きてぇな』っていつも話しているんだけど…VTRを見ていたら行ってんじゃん!って。本当に久しぶりにびっくりして、ちょっとあの時は小峠を直視できなかったもん」と話すヒロミに、小峠も少しタジタジした様子で「まあ、僕も、あの、本当は報告したかったんですよ。行った時に行ったんですよって言いたかったんですけど、スタッフさんと話した結果、『いや、これはやっぱりスタジオで見て、ヒロミさんにも一緒に驚いてもらう方がいいんじゃないですかね』ってなっていたから言えなかったっていう…僕も今、ちょっとヒロミさん直視できないですね」と恐縮。

「オモウマい店」放送100回は人気スパゲッティ店の閉店を追う! ヒロミ&小峠「番組の魅力は店主とADさんとの信頼関係」

 いわゆるグルメ番組とは一線を画す「オモウマい店」。“おもてなししすぎるウマい店”をフィーチャーする中、個性豊かな店主も数多く登場した。これまでの放送の中で印象に残っている店主を聞かれると、ヒロミは「印象深いのは、この番組始まって1回目で登場した鈴子ちゃん。『騒ぐんじゃねぇ!』って言うあの場面を見た時にはちょっと驚きというか、『こんなに面白いことあるんだな!』と小峠と2人で話していて。それが放送されて、皆さんに見ていただいた時には本当に『すごい番組だな!』と思いました。鈴子ちゃんと出会っていなかったら『オモウマ』もここまで最初に話題になっていなかったんじゃないかと思いますね」と分析する。

 一方、「僕は山形のタヌキのはく製の店です」と振り返るのは小峠。「帰りに絶対はく製やバッファローの角をくれる店主は面白いですよね。毎回、その流れが一緒なんですよ。『そろそろ帰ります』って言ったら、1回店の奥に入って何かを持ってくるっていう…あの瞬間が非常にワクワクします。そして、毎回想像を超えてくるんですよ。やっぱりそこが印象的ですね」と番組ファンに人気の店主をあげると、ヒロミも「あの人は“本当に自分も欲しいけどあげる”なのか、“本当はいらなくてあげている”のかが分からないんだよな。中京テレビに『あれを公開しろ』って言っているんだよ、世の中にあの水牛(の角)を見たい人はいっぱいいるでしょ。ロビーとかに飾ればいいのになと思うんだけどね」と笑いを誘った。

 放送100回を迎えるにあたって、小峠は「あっという間だったから、知らない間にそんなにやっていたんだ」と驚いた様子で、「よくこんなに(オモウマい店を)見つけてくるなというのが率直な意見ですね。これはもう本当にスタッフさんの頑張りとしか言いようがない。スタッフさんの頑張りと店主さんの素晴らしい人間性…それに尽きるんだろうなと思いますね」と称賛する。

 ヒロミも「タレントさんがお店に行くわけでもないし、僕らが行くわけでもないので、100回やっても僕らは店主さんに会ったこともないんです。1日、2日のロケではなく、本当に1週間、2週間、もっと長くいって、もうその人の家に泊まらせてもらう。『泊まっていきな』って言われて、それで泊まれるスタッフもすごいんですけど、密着中は放送するかどうかは分からない。それも伝えて、取材をさせてもらってるんです。それでも店主さんたちは、『放送なしならしなくてもいい、できなくてもいい』と。『放送されなくても、あなたと出会ってこの何週間か楽しかった』ってそう言ってもらえる関係性になるっていうのが、ちょっと僕らの感覚では、今までやってきたテレビの作り方とちょっと違う作り方というか、店主とADさんとの信頼関係ができて成り立っている番組ですね」と「オモウマい店」の魅力を伝えた。

 「夢の中へ」閉店の最終日の様子、そして、店のファンや番組ファンから“神様”のように祭られてきたエアコンのその後も…。番組ファンは見逃せない!

【番組情報】

「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」
日本テレビ系
火曜 午後7:00~7:54

取材・文/K・T(日本テレビ担当)



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