Feature 特集

森田望智、地上波ドラマ初主演を務める「バイバイ、マイフレンド」は「第1話を見た時の印象と、第4話までを見た時の印象がすごく変わる作品」2023/05/10

森田望智、地上波ドラマ初主演を務める「バイバイ、マイフレンド」は「第1話を見た時の印象と、第4話までを見た時の印象がすごく変わる作品」

 森田望智さんが地上波ドラマ初主演を務めるドラマ「バイバイ、マイフレンド」(フジテレビ)が、5月9日にスタートした。本作は、17歳の時に経験したツラい出来事をきっかけに心を閉ざした主人公・早川麻衣(森田)が、高校時代の親友と10年ぶりの再会を果たし、親友と目指した夢を再び追いかけることを決めるノスタルジックな青春ドラマだ。

 麻衣の親友役で萩原みのりさん、松崎未夢さんが、麻衣と顔見知りの書店店員役で濱田龍臣さんが出演する。何もかもうまくいかず、人生に悲観していた麻衣が親友との再会をきっかけに止まっていた時間を取り戻していく。

森田望智、地上波ドラマ初主演を務める「バイバイ、マイフレンド」は「第1話を見た時の印象と、第4話までを見た時の印象がすごく変わる作品」

――地上波ドラマ初主演おめでとうございます。

「まずは、純粋にうれしかったです。主演だから引っ張ろうとか、器が広くなきゃとかそういうのもあると思うんですけど、今回は本当に自分のお芝居に集中することだけを考えて、周りの皆さんに立たせていただいたという感じでした。リラックスできて、アットホームな現場だったなと思います」

――台本を読んだ感想を伺えますでしょうか。

「第1話を読んで第2話を読むとなんとなくつながって、第3話を読んだらまたいろんな伏線が張られていることに気づいて。そして第4話ですべてがつながる感覚がありました。高校時代と(10年後の)今の共通点みたいなものが、たくさん散りばめられている脚本だったのと、(台本の中に出てくる)小説とかの名前も『バイバイ、ブラックバード』や“伊坂幸太郎”、合唱曲の『Believe』と具体的だったので、イメージが膨らみやすかったです。そして、自分の高校時代のすごく濃かった時のキラキラした思いや痛々しさ…そういう気持ちを鮮明に思い出せてグッと入り込める脚本でした」

――麻衣を演じる上で大事にした部分はありますか。

「麻衣ちゃんは、自分のちょっとした過ちというか…そのせいで亡くなってしまった高校時代の友達がいるという設定だったので、その後ろめたさとか後悔、罪悪感をずっと背負って10年を生きてきたんだっていう思いと、そういう思いはあるけど楽しい時は普通に笑ったりもする。でも、ふと思い出した時にすごく悲しくなっちゃったり…そういう相反する気持ちを忘れないようにしようと思いながら演じました」

――撮影中の楽しかった思い出があればぜひ教えてください。

「みのりちゃんと未夢ちゃんと一緒にお弁当を食べている時の会話が、本当にまいまい(早川麻衣)とごっちん(後藤絵里奈)と莉子ちゃん(時田莉子)という劇中の3人みたいな感じで。なんだか現実とお芝居が入り交じったような感覚になっていました。今まで(の撮影では)なかったかなと思います」

――共演者の皆さんとのエピソードも伺えますでしょうか。

「絵里奈ちゃん役の萩原みのりちゃんは、中学、高校くらいの時に同じレッスンに通っていたんです。麻衣ちゃんと絵里奈ちゃんは作品でも10年ぶりの再会を果たすんですけど、私自身もみのりちゃんとリアルに10年ぶりぐらい(の再会)だったので、役作りをしなくても懐かしい気持ちになりました。レッスンを受けていた時は、バチバチしていたわけではないんですけど全然しゃべらなかったので、そういう複雑なちょっと気まずい気持ちとかも役に反映できて、すごく自然だったなと思います」

――萩原さんとは久しぶりの再会だったんですね。

「SNSとかで関係は続いていました。今回の現場では、『あの時ああだったよね』って、当時言えなかったこととか、思っていたお互いのこと、知らなかった一面を見られたので楽しかったです。ずっと『一緒にやりたいね』『(共演)できたらいいね』っていう話もしていたので、すごい巡り合わせというか。役柄もそういう感じだったので、現実になれてうれしいなと思いました。莉子ちゃん役の松崎未夢ちゃんは、ドラマの経験があまりないということだったんですけど、だからこそ、伸び伸びと自由にお芝居してらっしゃって。本当にそのまま莉子ちゃんが現実にいるように思えたのでやりやすかったですし、2人の存在はすごく大きかったです」

――成田悟役の濱田龍臣さんにはどんな印象を持たれましたか。

「彼こそムードメーカーというか、本当に明るく朗らかで、みんながかわいがりたくなっちゃう愛くしい方だったので、現場がすごく和みました。フレンドリーな方だったので、アニメの話やゲームの話をしてくださって、終始接しやすくて関係性が築きやすい方でありがたかったです。私は、漫画とかアニメ、ゲームにちょっと疎くて…具体的にどんな会話をしたのか忘れちゃったんですけど(笑)、知らなくてもすごい優しく教えてくださいました」

――皆さんいい距離感で撮影されていたんですね。

「そうですね。濱田さんとは特にご一緒する期間がすごく短かったので、もう少しご一緒できたら趣味とか、好きな話以外のお話もできたのかなと…そこまではできず残念です。動物好きな人は絶対いい人だと思っているので、好きな動物とか聞けばよかったです(笑)」

森田望智、地上波ドラマ初主演を務める「バイバイ、マイフレンド」は「第1話を見た時の印象と、第4話までを見た時の印象がすごく変わる作品」

――本作は、高校時代の友達と10年ぶりに再会する話ですが、森田さんの高校時代のお友達は今のご活躍についてどんなふうにリアクションされていますか。

「本当に仲のいい友達と細々と定期的に会ってきたタイプなので、(久しぶりに会って)『変わったね』みたいなことはないんですけど、ずっと仲良くいてくれているお友達は、今も変わらず、テレビに出ているとか気にせず私として見続けてくれています。すごく幸せな友達をもったなと思います」

――ご友人の方から、出演する作品の感想を聞いたりされるのでしょうか。

「ありますね。結構見てくれているんですけど、興味ないのは見てくれなくて(笑)。役をやると(周りの人から)『雰囲気が違うね』とか、『いつもの森田さんじゃないね』とか言われたりすることが多いんですけど、友達はどれも私だって言うんです。だから友達からの感想を聞くたびに、(どの役を演じても)多分、私の中にある一面なんだろうなって思っています」

森田望智、地上波ドラマ初主演を務める「バイバイ、マイフレンド」は「第1話を見た時の印象と、第4話までを見た時の印象がすごく変わる作品」

――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします!

「衣装合わせから撮影までの期間も短かったりして、たくさん準備ができる作品ではなかったんですけど、その分、その場で感じたものを考えすぎずに、五感を大事にできた作品でした。新鮮ですてきな体験だったなと思います。このお話は、最後まで見ないといろんな伏線が落とし込めない物語になっています。第1話を見た時の印象と、第4話までを見た時の印象がすごく変わる作品になっているので、そこも楽しんでいただきたいですし、話がつながっていく感覚を味わっていただきたいなと思います!」

【番組情報】

火曜ACTION!「バイバイ、マイフレンド」
フジテレビ
5月16日 火曜 深夜0:35~1:05
5月23日 火曜 深夜0:45~1:15
5月30日 火曜 深夜0:25~0:55
※各話放送終了後、TVer、FODなどで見逃し配信あり。

取材・文/Y・O(フジテレビ担当)



この記事をシェアする


Copyright © TV Guide. All rights reserved.