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「麒麟がくる」光秀の尾張潜入回で岡村隆史が演じる菊丸が大活躍!!2020/02/08

「麒麟がくる」光秀の尾張潜入回で岡村隆史が演じる菊丸が大活躍!!

 2月2日放送・第3回で、斎藤道三(本木雅弘)が土岐頼芸(尾美としのり)に向かって「操り人形に毒は盛りませぬ」と言い放ったことが話題となっていた大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK総合ほか)。2月9日放送の第4回では、明智光秀(長谷川博己)が道三の命を受けて、尾張に潜入する場面が描かれます。後に出会う織田信長(染谷将太)がいる国ということを知る由もない光秀は、尾張で何を感じるのでしょうか。今回は制作統括の落合将さんと第4回を演出した藤並英樹さんに、同回の見どころや撮影エピソードを伺いました! また、菊丸役の岡村隆史さんのコメントもお届けします!!

──ズバリ、第4回の見どころはどこでしょうか?

落合 「第1回では光秀が京都などを旅をして、第2回で光秀の主君である美濃の道三を見つめ、第3回で道三や光秀を取り巻く人々を描きました。そして第4回は、敵方の織田信長がいるであろう尾張がどういうところなのかを描いています。本来ならば、第1回で描き切るところを4回かけてじっくりやっているんです。第4回は光秀の目に尾張がどういうふうに映ったのかが見どころです」

藤並 「第4回になって光秀自身が動きます。光秀が尾張を見ることで織田信秀(高橋克典)や望月東庵(堺正章)、菊丸など、これまであまり描き切れなかった人たちを重点的に描きながら、光秀のミッションを面白く伝えられたらいいなと思って演出しました」

──第4回では、東庵の目付け役に任命された光秀が菊丸と共に農民に変装して尾張に潜入する場面があるそうですが、撮影はいかがでしたか?

藤並 「光秀と菊丸の関係性ができている中で撮影をしました。2人が橋の上を渡るシーンは、ワンカットで撮り続けたので、一発本番というような緊張感もありましたが、楽しんでやってもらえたと思います。菊丸が光秀に偉そうな態度をとった後、だんだん深刻な話になっていくシーンなどは、長谷川さんと岡村さんがさらに面白くしてくださいました」

──今後も光秀は変装することがあるのでしょうか?

落合 「今後もあります。“明智光秀”というと堅苦しく思えるけど、十兵衛という青年の話だと思って見てもらった方がいいと思います」

藤並 「道三との信頼関係が生まれてきて、直属の部下のような形で使命を帯びて行動をしていく時にいろんな格好をします」

──変装も楽しみの一つとなりそうですね。第4回は岡村さんが演じる菊丸がさまざまなシーンで活躍しますが、あらためてキャスティングの経緯について教えてください。

落合 「菊丸という人物を創作することになった時にコメディアンのイメージがあったので、『出ないと思いますけど、岡村さんはいかがですか?』と脚本家の池端(俊策)さんに提案したら、『いいんじゃない。岡村くん面白いよ』と言われまして。それで岡村さんにオファーしたらまさかの快諾をいただいたので、とてもうれしかったです」

「麒麟がくる」光秀の尾張潜入回で岡村隆史が演じる菊丸が大活躍!!

──菊丸が登場すると物語が明るく楽しくなる印象です。現場で岡村さんはどのように演じられていましたか?

藤並 「最初はすごく緊張されていました。台本も真摯に読まれています。大河ドラマということで真面目になり過ぎてしまう部分があったので、少し軽めのタッチを加えつつ、岡村さんが元々持っていらっしゃる明るさを重点的に出していただけたのでよかったです。お芝居に対しても真摯な上に面白がってくださって、とても楽しいお芝居になりました」

──岡村さんから菊丸というキャラクターへの提案などはありましたか?

藤並 「言葉で提案してもらったというよりも、三河の農民で真面目で朴訥(ぼくとつ)な感じをリハーサルでやっていただくことで、提案していただけたのかなと。演じていくうちに徐々にキャラクターが固まってきたのかなと思います」

──それでは、“役者・岡村隆史”の魅力とはどういうところでしょうか?

藤並 「コメディアンとしても非常に真面目な方で、菊丸という役に真剣に向き合ってくださっています。引き出しも多いですし、身体能力がすごく高い方ですね。今回も走るシーンがあったんですが、足が速かったです。身体能力的なポテンシャルだけでなく頭もいい方で、深刻なシーンでとつとつと話していたかと思いきや、駒(門脇麦)と会う時には無邪気に接するなど、状況によってうまく変化させているところが面白くて魅力的です」

──菊丸は謎の多い人物で、今後どうなっていくのか想像がつかないのですが…。

落合 「それは見てのお楽しみです。あと1カ月くらいしたら分かりますよ(笑)。菊丸だけではなく東庵や駒、オリジナルキャラクターは全員キーマンです。これから出てくる旅芸人一座の女座長である伊呂波太夫(尾野真千子)もすごく重要な人物なんですよ」

──オリジナルキャラクターには注目ですね。話は変わるのですが、現場のムードメーカーといえばどなたですか?

落合 「それは藤並じゃないの?(笑)」

藤並 「いやいや(笑)。今は道三が中心の物語ということもあり、本木さんがお芝居をされている時の求心力はすごいです。長谷川さんも明智荘の与八(鈴木信二)と佐助(植木祥平)を連れて歩く場面などでは、光秀を中心にみんなでいいお芝居を撮ろうという感じです」

落合 「それと、斎藤高政役の伊藤英明さんですね」

藤並 「伊藤さんは底抜けに明るいです(笑)」

落合 「伊藤さんはとにかく明るくて人懐っこい方なんです。よく食べ物の話をしていて、一番のナイスガイです!」

──ありがとうございました!

 伊藤さんが現場で楽しそうに食べ物の話をされているんだと思うと、ほっこりします。また、制作陣から真面目の太鼓判を押され、とても真剣に撮影に挑まれていると制作陣が明かされている岡村さんからもコメントが届きました!

岡村 「ぼーっとNHKに来ていたら、どえらい仕事が舞い込んできました(笑)。『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)をやっていてよかったです。朝ドラを狙っていたので、まさか大河ドラマでオファーが来ると思っておらず、ビックリしました。クランクイン初日はガチガチに緊張して真っ白になってしまいました。前日にセリフを完ぺきに覚えて臨んだのですが、本番が始まる前に鳴るブザーの音が大きすぎて、セリフが全部飛びました。自分が考えていたキャラクター設定も間違っていて『どないしよう!』ってなりましたが、いろんな方から声をかけていただき『いつものバラエティーの感じでやってもらっていいんですよ』とアドバイスをもらって、なんとか落ち着きました。初日は『えらいもん引き受けてしまった』とゾッとしましたね。第4回くらいで死んでもいいなと(笑)。大河には魔物がいます。菊丸は単純で明るい農民です。息をのむような緊張感のあるシーンが多いですが、菊丸が光秀や駒と一緒にいるシーンはコミカルなので、菊丸が出てくるとほっと一息つけるキャラクターになればいいなと思っています。ただ、菊丸にはちょっと謎な部分もある気がして…。スタッフさんに聞いてみたのですが、みんな目をそらして誰も教えてくれません(笑)。『歴史の勉強はしなくて大丈夫です』『そのままでいいです』と言われています 」

「麒麟がくる」光秀の尾張潜入回で岡村隆史が演じる菊丸が大活躍!!

 第4回で死んでもいいだなんてとんでもないですよね! ぜひとも最後まで出演していただきたいところです。

 さて、その第4回では、今川義元(片岡愛之助)との戦いで尾張の信秀が瀕死の重傷を負ったという知らせを受けた道三が、尾張へ向かうという東庵に、天敵・信秀の容態を秘密裏に探るように命じます。光秀はその目付け役に任命され、菊丸と共に尾張・古渡城へ潜入するのです。果たして光秀のミッションは無事成功するのでしょうか? 菊丸を演じる岡村さんにもご注目ください!

【番組情報】 

大河ドラマ「麒麟がくる」
NHK総合 日曜 午後8:00~8:45ほか
NHK BS4K 日曜 午前9:00~9:45ほか
NHK BSプレミアム 日曜 午後6:00~6:45

NHK担当 K・H



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