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サンドウィッチマン、旅行する時の譲れない条件とは?「家族がついて来られないんです(笑)」――著名人が故郷の旅をプレゼン「サンドどっちマンツアーズ」インタビュー2023/04/23

サンドウィッチマン、旅行する時の譲れない条件とは?「家族がついて来られないんです(笑)」――著名人が故郷の旅をプレゼン「サンドどっちマンツアーズ」インタビュー

 4月9日にスタートした「サンドどっちマンツアーズ」(NHK総合)。サンドウィッチマンが営む旅行会社「サンドどっちマンツアーズ社」で、故郷を愛してやまない芸能人の企画担当者が旅行ツアーを2本プレゼン。伊達社長(伊達みきお)と富澤副社長(富澤たけし)、そして社員(判定ゲスト)がどちらのツアーを大きく売り出すかを決断する番組です。

 第1回(4月9日放送)は、「テレビ初公開満載! 秘湯&地元グルメ発見ツアー」をテーマに、友近さんが愛媛を、鬼越トマホークの坂井良多さんが長野を紹介。また、第2回(4月16日放送)では、「身も心も美しくなる! 究極の“美活”ツアー」と題して、浜口京子さんが東京・浅草、ROLANDさんが八王子でオリジナルツアーを作りました。

 今回は、芸能人が家族や友人、知人と作る世界で一つだけの旅行にジャッジを下すサンドウィッチマンと会議(司会)進行を務める杉浦友紀アナウンサーに、番組の見どころだけでなく、旅行におけるこだわりなどを伺いました!

――早速ですが、番組の見どころをお願いします!

伊達 「僕はとにかく国内旅行が大好き。この番組ではマニアックなところまで紹介してくれるので、旅行に行きたいと思いながらいつも見ています。本当に(気分は)旅行会社の人です。企画担当者がいろんな地域に行くんですけど、完全にガチなので、定休日だったり『事前に許可が必要です』と言われたりするところがリアルで面白いです」

富澤 「プレゼンされる旅行がマニアックすぎるので、僕は行かないです(笑)。でも、そこがいいというか。本当に地元の人しか知らない情報やガイドブックにはない情報を知れることがすごくうれしいです」

杉浦 「本当にガチンコロケのノープランなので、定休日だったり、改装していたり、天気が悪かったりします。さらには交渉も全部やっていただきます。時間制限もあるので、最後の一押し『ここに行きたいけど、間に合うかな』など、そういうことも考えながらやっていただいている。非常にむちゃぶりをしている番組でございます」

富澤 「定休日だった時に芸能人があたふたしているのを見るのが好きです」

伊達 「あれ、面白いよな」

――今後の放送でプレゼンをしてほしい方はいらっしゃいますか?

伊達 「第1回の友近さんは素晴らしかったですね。地元をよく知っているなと思いました。誰にやってほしいというより、僕自身、社長自ら仙台をやりたいです。あまりテレビで紹介していないところがいっぱいあるので。僕にやらせてください!」

富澤 「僕は伊達が行きそうなところは大体分かるので、(仙台在住の)さとう宗幸さんにやってほしいです」

杉浦 「私は愛知の岡崎出身なんです。愛知県はどうしても名古屋の印象が強いんですが、ぜひ岡崎のツアーを。岡崎で一番有名なのは徳川家康ですが、例えばキャイーンの天野(ひろゆき)さんや、YouTuberとして有名な東海オンエアさんの岡崎ツアーを見てみたいです」

――伊達さんはご自身でプレゼンしたいとのことですが、宮城の何を紹介したいですか?

伊達
 「もう言っちゃうんですか? 牛タン、笹かま、ずんだ餅とべタなグルメがありますが、それ以外にも油揚げなど、おいしいものは山ほどあります。プランはすでに頭にあります。さっき言い忘れましたが、岩手県の花巻を大谷(翔平)くんにプレゼンしてもらいたいです」

杉浦 「わざわざ帰国して(笑)」

伊達 「お願いします!」

サンドウィッチマン、旅行する時の譲れない条件とは?「家族がついて来られないんです(笑)」――著名人が故郷の旅をプレゼン「サンドどっちマンツアーズ」インタビュー

――第3回(4月23日放送)では、パンサーの尾形貴弘さんがサンドウィッチマンの故郷・宮城のプレゼンをされますが、ご覧になっていかがでしたか?

伊達
 「尾形は出身地の東松島をプレゼンしていて、僕らはそんなに東松島のことを知らなかったのでよかったです。『尾形、よくやったな』と思いましたが、天気悪かったような…。ロケに行くと普段の行いが(天気によって)明らかになりますね。土砂ぶりの人は土砂ぶりなんですよ(笑)」

富澤 「尾形は結構体を張っていましたね」

――ガチンコ勝負ならではのハプニングが楽しかったとのことですが、今後、期待したいことはありますか?

富澤
 「急に行って、お店の人に怒られてほしい。大人が怒られるとガチなんだと思いますね」

伊達 「あははは」

杉浦 「ことごとく断られる可能性はありますよね」

伊達 「何もプレゼンできずに終わるとかね」

富澤 「制限時間いっぱいで帰れなくなるとか、飛行機乗り遅れるとか」

伊達 「でも、本当に定休日や『テレビはちょっとやめてください』と断られることはすでにあるので…」

杉浦 「全部定休日とか?」

伊達 「行くところ、行くところ? そういうバージョンも見てみたいですね。普段スタッフさんがロケハンをしているからこそ、われわれ演者がスムーズにロケができているんだと、身をもって感じます」

――ご自身が旅行された時にハプニングが起きたことはありますか?

富澤 「露天風呂が付いている部屋で風呂に入ろうとしたら、大きいイノシシが2匹近くにいたことがありました。柵が壊れていたらしく、家族から『ちょっと! イノシシがいるんだけど』と言われて『うり坊かな?』と思って見たら、本当に2mくらいあって、びっくりした覚えがあります」

伊達 「デカっ! どこで?」

富澤 「箱根かな?」

伊達 「箱根にもいるんだ。僕は用意周到なんです。家族旅行も全部僕が計画して予約して、地図もしっかり見て、ハプニングを起こさないようにしています。もしハプニングがあったら任せろと自信を持ってやっているので、ハプニングはないです! もしハプニングがあったら行かないです(笑)」

杉浦 「旅行とはちょっと違いますが、愛知の実家に帰る時に財布を持たずに出たんです。だけど、今は新幹線もスマホだけで行けちゃうんですよね。ただ、チャージができなかったので、改札のところまで親に来てもらったことがあります」

伊達 「大人が(笑)」

杉浦 「はい、大人が(笑)。母からお金をもらってチャージしました」

――皆さんが地元以外で足を運ばれて印象に残っている土地や地域はありますか?

伊達 「お正月に家族で四国旅行に行ったんですが、徳島にある大歩危小歩危のかずら橋という、日本三奇橋の一つとして知られている橋がすごかったです。あれはまた行きたいなと。かずら橋は全部つるでできていて、高いところにあって下が川で。『ギャーギャー』言いながら通って面白かったですね。戦の時に味方が渡り終わったら、敵が追いかけられないように、つるが切れる橋だったようですが、今は観光地になっているんです。知っている方もいらっしゃると思うけど、何かで伝えたいですね」

富澤 「僕は入り口にすごく大きいタヌキの置物がある神奈川の旅館が印象的でした。そこでできた餅つき体験に子どもがすごく喜んで、たくさん食べて、吐いていました。大変でした…」

伊達 「汚いよ!(笑)。そんなこと聞きたいわけじゃないから!」

杉浦 「私は去年の夏に夫と一緒に青森に初めて行ったんです。2人とも美術館を巡るのが好きなので、県立美術館と十和田にある美術館は絶対に回ると決めて。十和田湖を見て、山の上の方にある温泉にも行ったんですよ。そこは混浴なのですが、現在は男性だけ、女性だけが入れる時間があるので、朝一で行って温泉に入りました。そして青森に行く前にいろんな人に聞いたら、みんなが必ずホタテを食べろと」

伊達 「青森はホタテですね」

杉浦 「ホタテを食べたら本当においしくて。ご飯もおいしいし、アートも楽しめるし、温泉も入れて青森はいいところだなと思いました」

伊達 「あれ食べなかったですか? 味噌カレー牛乳ラーメン」

杉浦 「ないです!」

伊達 「最初『えっ?』ってなるんですけど、めちゃくちゃおいしいんです」

杉浦 「そうなんですね。青森は今後、新山千春さんが親子旅をプレゼンします。私が行ったルートも行かれていたので、それを見ると皆さん行きたいと思うかもしれません」

サンドウィッチマン、旅行する時の譲れない条件とは?「家族がついて来られないんです(笑)」――著名人が故郷の旅をプレゼン「サンドどっちマンツアーズ」インタビュー

――伊達さんは細かく計画を立てるそうですが、富澤さんと杉浦さんはいかがですか? また、旅行において「これだけは絶対譲れない」という条件などがあれば教えてください。

伊達 「年老いた両親と小学生の娘を連れていく時は、みんなが楽しめるように考えるのがすごく好きで、ガイドブックをいっぱい買い、旅行会社の人とマンツーマンで話して決めます。年に2回くらいしかないので、あまりお金のことを考えずに親が喜ぶものを選んでいますね」

富澤 「僕は結構スケジュールをきっちり組んで、ロケみたいな感じの旅行なんですけど」

伊達 「つまんねーな!(笑)」

富澤 「家族がついて来られないんです(笑)。もう来ないと思って1回で全部詰め込んじゃうので、子どもの泣きが入ったりしますね。この間も3km歩かせたら泣きました」

伊達・杉浦 「3km…(笑)」

富澤 「いっぱい食べるので、運動も兼ねて次の店まで歩くんです。着いたら休みでした」

伊達 「休みだったら嫌になるでしょ」

富澤 「あとは、できれば客室に露天風呂が付いているところ、というのが条件ですね」

伊達 「富澤は潔癖症で、みんなが入っている温泉に入れないんですよ」

富澤 「なんかいろんなことを想像しちゃって入れないんですよね」

杉浦 「私は海外と国内で違います。国内は旅館やホテルをちゃんとしたところにしたいんです。旅館だったら、お部屋で食事が食べられる。部屋で食べられなくても食事が売りとか、いい温泉があるとか。客室風呂がなくても家族風呂があるなど。私はみんなで入るのは大丈夫ですけど(笑)。海外に行く時は、いろんなことにお金をかけたいので、ホテルがどうでもよくなります。1人旅だったら、ビジネスホテルや人の家を借りられるAirbnbというシステムでオッケーです。全く気にならないですね」

伊達 「人それぞれで面白いですね」

――二つのプレゼンを判定する時に気を付けているポイントはありますか?

富澤 「ちょっと何言っているか分かんないですけど」

伊達 「分かっただろ! なんだろうな。ロケは1日なので、プレゼンをする人が(運を)持っているか、持っていないかというところに左右されますね。われわれに伝わる量が少なかったりして。助っ人として、自分のお友達や地元の誰かを頼るんですけど、意外とその人にかかっているような気もします。本来ならば、勝ち負けをつけたくないので最後の最後まで本当に迷います」

サンドウィッチマン、旅行する時の譲れない条件とは?「家族がついて来られないんです(笑)」――著名人が故郷の旅をプレゼン「サンドどっちマンツアーズ」インタビュー

――判定をするゲストに期待したいコメントや、これまで助かった意見はありますか?

伊達 「みんな助けてくれるんだよな」

杉浦 「どちらの地域も好きになるので、皆さんすごく迷っていらっしゃいますが、こちらからあえて振らなくても、どちらの良さも言ってくれます。また、この番組に判定ゲストで出てくださっている、なにわ男子の皆さんは、関西出身なので、関東のことやまだ知らない地域のことを若い世代の目線で選んでくれるので面白いです」

伊達 「あとは本当にロケに行く人たちの熱量が伝わるか伝わらないかということも大事ですね」

――ありがとうございました!

【番組情報】

「サンドどっちマンツアーズ」
NHK総合
日曜 午後6:05~6:43

NHK担当/K・H



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