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【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!2022/11/25

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 11月18~20日に北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで、グランプリシリーズ第5戦・NHK杯が開催されました。ここでは、男子シングルと女子シングルについてリポートします。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 11月18日に行われたオープニングセレモニーには、今年現役を引退し、プロスケーターとして新たなスタートを切った田中刑事さんと宮原知子さんが特別出演。息の合ったパフォーマンスで、大会の開催を祝いました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!
【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 グランプリシリーズ第3戦・フランス大会で3位の友野一希選手は、ショート、フリーともに4回転トウループ-3回転トウループのコンビネーションジャンプを着氷。合計251.83で4位になりました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 試合後のインタビューでは「今までは“自分の弱さ”ばかりに向き合っていたなと思っていて。では次は何かと考えた時に足りないのは自信だなと思い、今日(のフリー)からは“自分の強さ”と向き合おうと気持ちを切り替えました」と試合前の心境を明かし、「4回転の2本目、3本目などまだまだ詰め切れていない部分もありますが、それ以外の部分では自分の強さが出せたと思います」と総括。そして、次戦である12月末の全日本選手権へ向け、「自分はトップで戦えるんだという自覚を持ってやらないと、これ以上はないと思います。弱い自分は十分受け入れることができたので、あとは強い自分を受け入れて、それを試合で出せるようにしたいと思います」と闘志を燃やしました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!
【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 ショートで、4回転トウループのコンビネーションをはじめとしたすべ全てのジャンプを決め、96.49点で自己ベストを更新した山本草太選手。最終滑走となったフリーでは冒頭から3本の4回転ジャンプを次々と決めますが、トリプルアクセルなどでミスがあり、フリーは161.36点で6位に。それでも粘り強い滑りでショートのリードを守り切り、合計257.85点で銀メダルを獲得。フランス大会に続く2大会連続の表彰台で、自身初となるシニアグランプリファイナルの切符をつかみ取りました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 試合後のインタビューでは「得点源である(トリプル)アクセルのコンビネーションを失敗した時にリカバリーのことを考えて…それで後半のアクセルも転倒してしまい、リカバリーを間違えてジャンプが一つ無得点になってしまいました。緊張もありましたし、結果のことを考えながらの演技になってしまったので、そこは反省して、次の試合に向けて頑張っていきたいです」とコメント。また、ファイナルへ向けては「出場できるだけですごくうれしいです。けがなく、体調も万全の状態で出場したいと思います」と話し、「ジュニアでは(ファイナルの経験が)ありましたが、シニアではなかなか世界の舞台で戦えなかったので、ここからどんどん積み上げていけたらと思います」とさらなる高みを見据えました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 男子シングルの激戦を制したのは、ショート91.66点、フリー188.10点、合計279.76点を獲得した宇野昌磨選手。スケート靴のトラブルなどもあり、自身のベスト演技とはなりませんでしたが、地力の高さを見せつけました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 試合後のインタビューでは「今日はジャンプ以外のことは何も考えていませんでした。ですので、プログラムを作ってくださった宮本賢二先生に『申し訳ない演技をしてしまった』とも思いつつも、優勝につながるいい演技だったとは思います」と演技を振り返り、「(大会の公式練習で)『今日までいい練習ができてこなかった』と言いましたが、それでも、納得しなくても、毎日自分ができる範囲で練習してきたことは事実なので。今回の演技内容にもそれが表れていたと思いますし、今できるベストは出せたかなと思います」「状態がよくなかったので、周りの方にたくさん心配をおかけしました。ファイナルへ向かって期間があまりないので、今は『これからどういう調整をしていくかを自分の中で決めなければ』と冷静に考えています」とコメント。続けて、次戦のグランプリファイナルへ向け「試合に集中することができる最高のパフォーマンスで挑めるよう頑張っていきたいと思います」と意気込みを語りました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!
【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!
【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 また、女子シングルでは坂本花織選手が2位、住吉りをん選手が3位、渡辺倫果選手が5位に。試合後のインタビューで坂本選手は大会前に体調を崩していたことを明かし、「今できる全力をこのNHK杯でやろうと思っていました。ショートもフリーもこれが今のベストだと思っています」と振り返り、「毎シーズンどこかで体調を崩すというのがありましたが、今回1回使ったので今後は大丈夫かなと(笑)。元気よく、自分らしい滑りができるように。笑顔で終われるようにしたいと思います」とファイナルへ向けての思いを話しました。

【NHK杯2022 リポート①】激戦を制した宇野昌磨が「今できるベストは出せた」。山本草太、坂本花織、住吉りをんもメダルを獲得!

 宇野選手、山本選手、坂本選手らが出場予定の「グランプリファイナル2022」は、12月8日からイタリア・トリノで開催! 世界の頂を目指す選手たちを全力で応援しましょう!

※「グランプリファイナル2022」出場選手は、第6戦・フィンランド大会の結果を受けての決定になります。

→第2弾・ペア&アイスダンスのリポートはこちら(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-1887214/



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