伝説のスーツアクター・高岩成二が初の顔出し初出演！「グッドモーニング、眠れる獅子」の魅力を渡邉美穂と語る2022/10/28

　平成仮面ライダーシリーズ20作中・18作で主役ライダーのスーツアクターを務めた高岩成二の顔出し初主演作「グッドモーニング、眠れる獅子」が、11月3日に東映チャンネルでテレビ初放送される。

　高岩が演じるのは、普段はさえないが、実は超人的な戦闘力を秘めた芸能マネジャー・九條和真。一方、九條が担当する勝ち気で売れないアイドル・綿貫玲実に渡邉美穂が扮（ふん）し、主人公と対峙（たいじ）する敵役として、平成仮面ライダーシリーズ主演俳優の椿隆之、井上正大、西銘駿、佐野岳が登場し、話題を呼んだ。今回、主演を務める高岩と渡邉に作品の魅力を語ってもらった。

平成ライダーとのバトルシーンは怖かった（高岩）

── 撮影で一番大変だったシーンは？

高岩　「平成ライダーの主演俳優4人それぞれとのバトルシーンは、椿、井上、西銘とのくだりを1日で撮影したので、しんどかったですね。特に井上はアクションが得意でガンガンくるし。別の日に収録した佐野も遠慮なしに仕掛けてくるので、怖かった（苦笑）」

渡邉　「玲実はある言葉がトラウマになって、泣きたいのに泣けず笑ってしまう。その表現が難しかったですね。自分で体験したことはないし、何を参考にすればいいかも分からなくて。あとは歌って踊るシーン。振り付けを覚えるのは苦戦しませんでしたけど、ステージに1人で立って、自分だけをカメラが追いかける状況は経験がなかったので、緊張しました」

高岩　「ステージのシーンは、九條がオタ芸をして応援するんですが、同じ動きの繰り返しなのに、うまくできない（笑）。だけど渡邉さんはもっと複雑な振り付けを完全に覚えて、しかも踊りながら歌う。すげえなあ、と思いました」

── 今回の役を演じるに当たって、意識したことはございますか？

渡邉　「玲実は最初の方では、マネジャーにはキツく当たるのに、プロデューサーとか偉い人にはこびを売ったりして、印象が悪い。でもそこでより悪く見えた方が、後半で実はいい子なんだと分かった時のギャップが大きくなるから、振り切って演じよう、と」

高岩　「マネジャーとしての九條は、玲実に振り回されてドタバタしていて、腰が引けている感じに見えるように。そして、後半で“目覚めた”時は筋が1本入った姿勢に『変身』し、僕のいつものフィールドに入りました」