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【WATCH的イケメン図鑑】Vo.16  ヨアン・グリフィズ2020/02/24

“闇キャラ”役もハマる好感度の高いイケメン英国俳優

端整な顔立ちと完璧なスマイルで、中世の騎士からスーパーヒーローまで、イケメン役ならなんでもおまかせの英国俳優、 ヨアン・グリフィズ。ただし、あまりに整った外見だと、裏の顔があるのでは?と思ってしまうことも。そんな人間の心理をうまく利用し、“闇キャラ”役への挑戦も辞さない役者魂が、彼のキャリアを支えてきたと言えるかもしれない。

その最新挑戦作が「ライアー 交錯する証言」で、ヨアンはやはりパーフェクトなイケメンを好演。演じるアンドリューは妻に先立たれた敏腕外科医で、一人息子や同僚、患者から信頼されている。しかし、息子の学校に勤務する女性教師・ローラ(「ダウントン・アビー」のジョアンヌ・フロガット)と初めてのデートをした翌朝、彼女から性的暴行被害を主張されることに…。警察に訴え出るローラと、すてきな一夜の思い出に胸を弾ませるアンドリュー。うそをついているのはどちらなのか? 双方の知られざる過去、彼らを取り巻く人間関係など、物語が進むにつれてさまざまな事実が明らかになり、事態は混迷を極めていく。

そんな状況をさらにややこしくさせるのが、ヨアン・グリフィズという存在。#MeToo運動などに代表される昨今の風潮もあり、「女性の方がうそをついているなんて展開のドラマ、作らないでしょ?」という予想が頭をよぎる一方、「でも、ヨアン・グリフィズだし…」と先の先を読みたくもなる。例えば、かつて「ホーンブロワー 海の勇者」(1998~2003年)で彼にハマった人は、「ホレイショ・ホーンブロワー様は、そんなことしません!」と断言するかも。もちろん、彼の主演ドラマを見たことがない人に対しても、あの完璧スマイルは絶大な効果を発揮する。ミステリーゆえ結末はもちろん内緒だが、物語をかき乱すという点において技アリのキャスティングであることは間違いない。うっとりさせるだけじゃない、“好感度の高いイケメン”の巧妙な使い方に恐れ入る。

翻弄される視聴者やファンの心を知ってか知らずか、冒頭でも触れた通り、ヨアン自身は外見を上手に生かしたキャリア構築を楽しんでいる様子。「ライアー 交錯する証言」のようにトリッキーな役どころに徹することもあれば、現在も放送中の主演ドラマ「法医学医 ダニエル・ハロウ」(18年~)では型破りな法医学医に。真相究明のためなら手段を選ばず、事件の核心にぐいぐい迫っていく姿がハマっている。正統派イケメンだからこそ、ちょっぴりクセの強いワイルドキャラがよくお似合い! 少しさかのぼるが、ヨアンならではの魅力を生かした役といえば、不老不死の監察医が生と死を何度も繰り返しながら活躍する(しかも、生き返る時は全裸)「FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿」(14~15年)も愛すべき作品だった。特殊メークなどに頼らない限り、イケメンにはイケメンしか演じられないが、その役割や効果はさまざま。それを、誰よりも知っているのがヨアン・グリフィズかもしれない。

【プロフィール】

ヨアン・グリフィズ Ioan Gruffudd  
1973年10月6日生まれ。イギリス出身。王立演劇学校で学んだ後、「オスカー・ワイルド」(97年)で映画デビュー。主な映画出演作に「キング・アーサー」(2004年)、「ファンタスティック・フォー」シリーズなど。出世作となった「ホーンブロワー 海の勇者」をはじめ、「リンガー ~2つの顔~」(11~12年)、「法医学医 ダニエル・ハロウ」など、ドラマでの活躍も目覚ましい。

【番組情報】

「ライアー 交錯する証言」 
3月18日スタート 
WOWOWプライム 
水曜 午後11:00~11:55(二カ国語・全6話) 
※第1話無料放送

文/渡邉ひかる

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