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シム・ウンギョン主演「群青領域」がスタート!「演技に対する考え方が深くなってきた気がします」2021/10/15

 シム・ウンギョンさん主演のドラマ10「群青領域」(NHK総合)が10月15日から始まります。主人公は、絶大な人気を誇る5ピースバンド・Indigo AREAのキーボードを担当しているキム・ジュニ(シム・ウンギョン)。ある日、恋人でボーカルの河西陽樹(柿澤勇人)が世界配信のオンラインフェスで突然脱退を宣言! ショックを受けたジュニは、すべてを投げ出して海へ逃げます。助けてくれたのは、小木曽蓮(若葉竜也)という男性。深い傷を負ったジュニは海辺の町でさまざまな人と触れ合い、今まで知らなかった世界の扉を開けていく、癒やしと勇気の物語です。

 今回はシム・ウンギョンさんに、ジュニの印象や役づくり、作品に対する思いをお伺いしました。

――日本の連続ドラマは初主演ですが、オファーを受けられた時の心境をお聞かせください。

「初めて聞いた時はビックリしました。主演という貴重な機会をいただけたので、最初は信じられなくて…。責任感を持って、最後までキム・ジュニというキャラクターを演じ切れるように、頑張って撮影したいと思います」

――ウンギョンさん演じるジュニの印象や魅力を教えてください。

「台本を読んだ時に、ジュニはとても繊細な人だなと感じました。脚本の長田(育恵)さんがジュニを通して何を伝えたいのか、彼女の心境の変化を考えながら演じています。ジュニの魅力は、大人気のバンドのメンバーで、誰もまねできない演奏をするところですね」

――“心境の変化”で言うと、ジュニはいろんなことに傷つきますよね。演じる上で大切にしていることはありますか?

「ジュニは、人間として、ミュージシャンとして、それぞれの苦しみや悲しみを抱えていると思います。私も役者としての自分と、一人の人間としての自分がいるので、ジュニと似ているところがあるかもしれないですね。特にお仕事に関する熱量の悩みは共感できる部分です。難しい役なので、今は最後まで演じ切れるように、現場で監督と話し合って役づくりをしています」

――ジュニは“いつかやりたいこと”を手帳に書いていますが、ウンギョンさんご自身の“いつかやりたいこと”がありましたら教えてください。

「私は音楽が大好きなので、いつか機会があれば音楽活動もしてみたいです(笑)。そのために今はボーカルのレッスンもしています。いろんなジャンルの音楽が好きですが、今はロックにはまっていて、1980年代の音楽をやってみたいなと思っています。実は、10代の頃からロックバンドをやるのが夢だったので、頑張って練習をしてチャンスを作りたいです。もし自分がロックバンドをすることになったら、こんなふうに演奏するのかなと想像して、お芝居に取り入れた部分もあります」

――韓国のドラマ「のだめカンタービレ~ネイルカンタービレ」(2014年)ではピアニストの役を演じられていましたが、今回はロックバンドのキーボード担当です。ピアノの練習はいつ頃から始められたのでしょうか?

「初めてピアノを習ったのは小学生の頃でしたが、あまり才能がないと思ったので途中で辞めてしまったんです(笑)。『のだめカンタービレ』はクラシックで、今回はロックバンドですが、両方ともピアノよりは動きを練習していますね。激しく演奏したり表情を強く出したり、気持ちの入れ方を細かく考えながら演じています。なるべく自然に弾けるように撮影前から練習をしていますが、お芝居でピアノを演奏するのは、あらためて難しいなと思いました」

――さらに今回はコーラスにも挑戦されていますよね。普段、カラオケなどで歌うことはあります?

「はい。コロナ禍の前はカラオケに行っていました。ただ、あまり上手ではないので楽しんで歌っている感じです。Indigo AREAの曲は激しいので、どのようにロックっぽさを出せばいいか、カラオケではないですがボーカルの先生と相談しながら練習しました」

――映画「新聞記者」(19年)で第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞されてから日本でもたくさんご活躍されています。韓国と日本の撮影現場で、何か違いはあるのでしょうか?

「基本的に韓国の現場でも日本の現場でも、大きな違いは感じていないです。小さいことで言うと、韓国のドラマの撮影ではカチンコを使わないで、監督の『よーいスタート』があったらお芝居に入る感じですね。日本アカデミー賞をいただいてからは、これまでよりも責任感を持って取り組まないといけないなと思うようになりました。自分が成長するために、どんな努力をすればいいか考えていますし、日本語の勉強も続けています。お芝居に関しても、もっと深く役に入り込めるようになりたいですね。自分から監督にアイデアを出して、話し合いながら演じることもあるので、演技に対する考え方も以前より深くなってきた気がします」

――「群青領域」のテーマでもある“誰にも触れられたくない領域”は、今の時世に刺さる気がします。作品を通して伝わったらいいなと思うことはありますか?

「『群青領域』というタイトルは脚本家の長田さんが作られた言葉なので、どういう意味が込められているんだろうとずっと考えています。“誰にも触れられたくない領域”というのは自分の孤独や弱さを隠しておきたい思い、それとは逆に誰かに認めてもらいたいという気持ちが共存しているのではないかなと思います。誰もが心の片隅に、そういう気持ちや悩みを持っていると思いますし、このドラマが皆さんの心に響いたらいいなと思います」

――ありがとうございました。

【番組情報】

ドラマ10「群青領域」
10月15日スタート
NHK総合 
金曜 午後10:00~10:45

NHK担当 M・I

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