連続ドラマW　鵜頭川村事件2022/09/26

記者会見情報

WOWOWプライムで放送の「連続ドラマW　鵜頭川村事件」の完成報告会に蓮佛美沙子、工藤阿須加、入江悠監督が登壇した。日本の片隅にある鵜頭川村を舞台に、行方不明の妻を捜す医師・岩森明（松田龍平）に襲いかかる因習めいた恐怖を描く。松田と初共演の蓮佛は「しゃべる方ではないと伺っていたけれど…想像の2倍しゃべる人でした。初日から結構ノンストップでしゃべっていらして、娘役とバミリの位置に関してけんかをされていたりして、すごくかわいらしい方だと思いました」とイメージが一変したそう。工藤も松田とは初顔合わせで「怖いイメージがあった」というも、「松田さんが真顔で近づいてきた時があって。何か言われるのではないかと身構えたら『寒いね』と。僕の中で印象が変わりました（笑）」とエピソードを明かした。自身は村の青年団という役どころで「衣装合わせの際にくわを持ったら、監督から『手に染みついているようだ』と言われて安堵しました」と喜んでいた。

龍平さんは想像の2倍しゃべる人でした（蓮佛美沙子／矢萩有美・岩森仁美）

1人2役は大変ではないかと言われますが、2役を意識しないことを意識して、それぞれ違う過去と違う人生を歩んでいるキャラクターなので、一人一人を深掘りしていけばそれが演じ分けになるのではないかと思いました。昨年の冬の長野ロケは大変な撮影でした。本当に寒くて氷点下で、山なので天気が良くても木々に日差しが遮られるので、寒さも変わらない。土砂災害の様子を作るためにホースで水をまくけれど、それが秒で凍る。撮影は寒さとの戦いでした。松田さんはしゃべる方ではないと伺っていたけれど…想像の2倍しゃべる人でした。初日から結構ノンストップでしゃべっていらして、娘役とバミリの位置に関してけんかをされていたりして、どこまで冗談でどこまで本気なんだろうと…。ミステリアスでそこが私はツボで、ずっと笑って見ていました。すごくかわいらしい方だと思いました。荒ぶる龍平さんがたくさん見られる作品で、新たな龍平さんの一面を個人的に推したいです。

くわを持った姿を監督に褒められました（工藤阿須加／降谷辰樹）

僕が演じたのは、青年団のリーダーであり村のことを考えて日々生きてきた青年です。考えさせられたのは、みんなが持っている正義が必ずしもいい形で報われるわけではないということ。相手の正義が自分にとって悪だったり、そんな矛盾が見られる作品です。演じる上では、自分の正義がぶれてはいけないと思いました。僕は5人兄弟の長男なので、何か行動を起こす時にみんなを引っ張っていく。村のリーダーとしてみんなを引っ張っていく姿は共通点かもしれません。衣装合わせの際にくわを持ったら、入江監督から「手に染みついているようだ」と言われて安堵しました。リアルに農業をやっていることが役に生きたのがうれしかったです。ロケでの寒さは大変でしたが、その寒さのおかげで、実際に村に生きている感覚を持って演じることができました。スタッフの皆さんが土砂崩れをリアルに再現されていて、僕らも本気でやらなければ失礼だと、青年団メンバーで盛り上がっていました。初共演の松田さんには怖いイメージがあったけれど、ある時に松田さんが真顔で近づいてきて身構えたら、「寒いね」と。僕の演技に関しても「いいよね」と言ってくれて。僕の中で印象が変わりました。