「華Doll* -Reinterpretation of Flowering-」増田俊樹インタビュー2025/06/04

「座長である結城眞紘役の山下誠一郎さんは、こんな僕にも気を配ってくれます」
2019年にスタートした、ドラマCDコンテンツの「華Doll*」。その初のアニメ版「華Doll*-Reinterpretation of Flowering-」(TOKYO MX、BS日テレ)が、現在好評放送中だ。体内に埋め込まれた種を開花させ、完璧なアイドルに成長することを目指すアイドルグループ・Anthosのメンバーが力を合わせて困難を乗り越える様子を描いている。今回は、最年少メンバーである清瀬陽汰を演じ続けている増田俊樹に、同作との向き合い方について話を聞いた。
――体内に埋め込まれた種を開花させて完璧なアイドルを目指すという物語の設定や世界観には、どのような魅力を感じていますか?
「設定をどう生かしていくかが、物語やドラマを作る上での魅力だと思っているのですが、『華Doll*』に関して常々言っているのは、アイドル作品のように見えて、アイドル作品ではない作り方をしているということ。そういう部分をプロデュースサイドも根本にしっかり持っていて、われわれ演者に対してもお客さんに対しても、“アイドル作品だ!”というプロダクトをしていません。一見“アイドルもの”に見えてそうじゃないところが、この作品の魅力なのかなと思います。だから、“アイドルもの”という前提だと、語弊が生まれるかもしれないです」
――「華Doll*-Reinterpretation of Flowering-」の収録は、Anthosのメンバー6人のキャストが全員集合して行っているのでしょうか?
「必ず全員でというわけではありませんが、できる限りスケジュールの合うメンバーで録っています」
――現場の空気はいかがですか?
「限りある時間の中で録り切るのがプロ。なので、現場の空気に左右されずに、キューが出てしっかり録れることが大切だと考えてはいますが、座長である結城眞紘役の山下誠一郎さんは、こんな僕にも気を配ってくれます。僕も、山下さんのように頑張っている人は好きなので、山下さんがやりづらくならない人間でありたいし、現場で彼が動きやすくなればいいなという気持ちで行動しています。山下さんが自信のない状態の時がもしあったとしたら、僕から少しコミュニケーションを取るだけでも何かが変わってくれたらいいなという気持ちです」

――約6年一緒にやっているからこそ、という部分はありますか?
「実は、“まだ6年”という感覚なんです。約6年の間、週1で会っていたわけではなく、イベントや収録を合わせて多くても年に5~6回会う程度なので・・・」
――増田さんが演じる清瀬陽汰がメイン(お当番回)になった7話(5月21日放送)と8話(5月28日放送)についての感想を教えてください。けがをしてファンミーティングへの出演を辞退していた陽汰が、突然スタジオに現れる展開でしたよね。
「メインだからといってそんなに意識して演技をしたわけではなく、やるべきことをきちんとやりました。お当番回じゃなくても手は抜いていないし、お当番回だから必要以上に頑張るという年齢でもキャリアでもないから、僕の中では、地続きで1クールを録り切る中で、そういう回が来たという感覚です。ただ、責任は感じました。“ちゃんとやらなきゃな”って。“俺がトチると収録時間が延びちゃうな”とかも考えましたし」
――以前は、お当番回を意識してしまうこともあったのですか?
「昔は意識しちゃう部分があったかもしれないです。ただ、お当番回だから頑張るというのは演者側の気持ちであって、演じるキャラクターの気持ちには関係ないので、今はやるべきことをやるようにしています」
――年齢とキャリアを重ねるほどに、どんどんニュートラルになっていくということですね。
「そうですね。そうなりたいですね」
――ちなみに、陽汰は音楽やゲームが好きで、聴く音楽やジャンルによってヘッドホンを変えるなど、こだわりがあります。
「今聞いて、ハッとしました。確かにそういう設定があったなって」
――ご自身もゲームがお好きかと思いますが、ゲームをやる時の機材などにこだわりはありますか?
「そうですね。せっかく時間を割くのだから、ベストな状態でゲームを楽しみたいじゃないですか。なので、そのための投資と手間は惜しみません。そうすれば、そのゲームに対する知見も短時間で広がりますしね」
――eスポーツの世界に進出したいと考えていたりしますか?
「以前からずっと考えているんですけど、いまだにちょっとくすぶっていますね。それに、eスポーツが趣味の垣根を越えたと言っても、実際にそれを理解している人はまだ少なくて、ゴルフやテニスをやるのと同等には見てもらえないのが現状です。『この前、シーズンランクがどのくらいになった』という話をしても、理解してくれる人が周りになかなかいないし。僕個人としても、声優とeスポーツを両立できるだけの肩書になれるのかというのも疑問ですし」
――二刀流でカッコいいじゃないですか。
「カッコいいけど、両方で成果を上げなきゃ二刀流じゃないですからね。例えば、年に1作しか声をあてていないのにプロゲーマーとの二刀流だと言っても、正直、首を縦に振ることはできないでしょうし、そういう両立の難しさを自分で分かっています。本当は、僕もできるならゲームを1日16時間やりたいんです。そうじゃなきゃ、上のランクには行けないから。それに、1タイトルだけじゃなく、いろんなゲームをやりたい。でも、仕事があって、インプットの時間も必要。やっぱり、ゲームをしながら仕事の成果も出さないと、『ゲームばっかりやっている!』って言われますからね(笑)」

【プロフィール】
増田俊樹(ますだ としき)
1990年3月8日生まれ。広島県出身。B型。7月スタートのアニメ「勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる 〜この白魔導師が規格外すぎる〜」(TOKYO MXほか)、8月2日開催の『「増田俊樹 Between the sheets」Room0802 〜Hill side〜、〜City side〜』、8月24日開催の「『Human or Doll』 華Doll* Thinking reeds Event 2025」などに出演。
【作品情報】

「華Doll* -Reinterpretation of Flowering-」
6月11日 水曜
TOKYO MX●毎週水曜 午後10・30~11・00、BS日テレ●毎週水後11・00~11・30
※地域により放送時間が異なります
体内に埋め込まれた種を開花させることで、完璧なアイドルになることを目指す少年たちを描く人気ドラマCDコンテンツのアニメ版。Anthosの最年少メンバー・陽汰(増田)も、無茶なレッスンで足をけがをするなどの危機を経験しながら、声援を受けて成長していく。
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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2025年6月4日正午~6月11日午前11:59)
はがきでの応募方法は「TVガイド」6月13日号(P82)をご覧ください。
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取材・文/榑林史章 撮影/Marco Perboni ヘアメーク/福田まい(addmix B.G) スタイリング/MASAYA(PLY)
衣装協力=decka Quality socks、giraffe、MISUMISO、MONOMERIC、arenotis
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