アニメランキング2025で「薬屋のひとりごと」が圧巻の強さ!2026/03/30 10:00

今回は恒例企画「大人アニメランキング2025」。関東170万台を超えるレグザの最新視聴データから、「リアルタイム視聴」と、タイムシフトを利用した見逃し視聴や後日再生視聴を含む「録画視聴」を合わせた総合ランキングで、2025年の1年間に放送された「大人アニメ」をクールごとに検証する。なお「大人アニメ」の定義はレグザ「みるコレ」サービスの“大人アニメリスト”を参考にしている。
まずは25年1~3月の冬クール。期間内に放送された連続アニメ各作品から、最高ポイントを獲得した放送回を上位から並べたランキングである。ポイントは1位を100とした場合の割合である(以下同。単発で放送されたアニメは除いている)。
1月に日本テレビ「FRIDAY ANIME NIGHT」枠で放送が始まった「薬屋のひとりごと」第2期の初回が、2位以下にダブルスコアの大差をつけて堂々の首位。アニメ第1期終了からの1年9か月でさらに大きくパワーアップして帰ってきたという感じだ。

2位「ドラゴンボールDAIMA」(フジテレビほか)はじめ、3位「青のミブロ」(日本テレビ/読売テレビほか)、5位「シャングリラ・フロンティア」(TBSほか)、6位「チ。-地球の運動について-」(NHK総合)、7位「キン肉マン完璧超人始祖編」(TBSほか)、10位「アオのハコ」(TBS系)と、前クールからの継続組がランキングを席巻。新スタート組では、ともに実写映画化も話題となった「SAKAMOTO DAYS」(テレ東ほか)と「ババンババンバンバンパイア」(テレビ朝日ほか)がランクインしている。
続いて4~6月の春クール。こちらは新登場アニメがずらりと並ぶ。
トップは冬クールに続いて「薬屋のひとりごと」が2位を大きく突き放して圧倒的な強さを見せつけた。物語のスケール、ミステリーとしての面白さ、キャラクターの魅力も相まって、まさに非の打ちどころがない。男女の枠を超えたファンを獲得しており、圧勝も順当なところだろう。

そして2位以下には「謎解きはディナーのあとで」(フジテレビ系)、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」(日本テレビほか)、「片田舎のおっさん、剣聖になる」(テレビ朝日ほか)、「ウマ娘シンデレラグレイ」(TBSほか)と、4月スタートの強力タイトルがずらりと並ぶ。
初回が最高ポイントを獲得している作品が多いのがミソだ。前クール(冬クール)ではベスト10入りを果たせなかった「Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。」は、ポイントを上げて9位に食い込んだ(ちなみに「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、直前放送の「上田と女がDEEPに吠える夜」との合算ポイント。合算でなかったとしたら、ポイントは果たして上がったろうか、下がったろうか)。
続いて7~9月の夏クールのランキングを見ていこう。
「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が7月18日に公開され、爆発的なヒットを記録した25年の夏。トップに立ったのは日本テレビ「FRIDAY ANIME NIGHT」枠の「桃源暗鬼」。イケメンキャラクターが多いことから女性人気も高く、続編も決定していて、納得の第1位だ。それに続き、「よふかしのうた」(フジテレビほか)、「怪獣8号」(テレ東ほか)、「ダンダダン」(TBS/毎日放送ほか)など、注目アニメの第2期が続々放送され話題を呼んだ。ダーク・ホラーテイストな作品が上位に食い込んだクールと言える。

最後は10~12月の秋クールランキング。
秋クールの話題は、なんといっても足かけ10年に及んだ人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」(日本テレビ/読売テレビほか)のFINAL SEASONであった。その“本当の最終回”が秋クールの第1位をゲット。最終決戦が終わってからまるまる3話を使っての後日談、そして大団円は感動的だった。

また、「ヒロアカ」終了直後に同じ枠でスタートした「青のミブロ 芹沢暗殺編」(日本テレビ/読売テレビほか)が、「SPY×FAMILY」(テレ東ほか)、「桃源暗鬼」(日本テレビ系ほか)、「しゃばけ」(フジテレビほか)、「キングダム」(NHK総合)といった強力タイトルを抑えて、堂々の第2位。作品力の強さと枠のパワーの相乗効果でロケットスタートに成功している。

年間を通して見ると、人気作品のシリーズものの強さが際立つ結果となった。中でも「薬屋のひとりごと」への支持の高さは頭一つ抜け出していたといえる。夕方の時間帯に放送される「青のミブロ」や「シャングリラ・フロンティア」、「ウマ娘」など、条件的に有利なアニメが放送される中、深夜枠で見事にトップに輝いたということからも作品への評価の高さが分かる。
また、冬クール・秋クール共にトップ3にランクインした「青のミブロ」は、新選組というテーマからも女性ファンが比較的多いといわれており、女性のアニメ視聴率の高さもうかがえる。こうした中、ドラマ同様、他メディアとの競合の中で、テレビアニメも苦境に直面しており、オリジナル作品の割合が減り、原作がある人気シリーズへの依存も仕方のないところである。
「鬼滅の刃」の桁外れの成功でも分かるように、ヒット作品を大切に育てクオリティーを保ちながら大きく成長させていくことが、アニメ業界の発展につながるのだから。シリーズものと同時に、リメークものも相変わらず多く、「らんま1/2」(日本テレビ系)などがランクインし、今年もその傾向は続いている。局別で言うと、日本テレビの堅調さが目立った。
新登場組の中では「桃源暗鬼」がいいスタートを切った。「SAKAMOTO DAYS」や「しゃばけ」、「ワンダンス」(テレビ朝日)など、いずれも原作はあるがオリジナリティーあふれる新アニメも多く登場し、ファンを楽しませてくれた。26年はどんな作品がシーンをにぎわせてくれるのか。期待して待ちたい。
文/武内朗
提供/TVS REGZA株式会社
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