吉澤要人が語る“待つ男”役の優しさと葛藤「SQUALL」で描く繊細な愛とは2026/10/25 12:00

ABCテレビで放送中のドラマL「SQUALL」(日曜深夜0:10、関西ローカル)。日本・シンガポール外交関係樹立60周年を記念して制作された本作は、日本の連続ドラマ史上初めて、全話にわたってシンガポールロケをメインに撮影された切なくも美しいラブストーリーだ。
4年前の記憶を失った主人公・サクラ(莉子)を献身的に支え、シンガポールで新生活をスタートさせる恋人・瑛太を演じているのは、ダンス&ボーカルグループ・原因は自分にある。のメンバーとしても活躍する吉澤要人。
サクラを思うがゆえに葛藤を抱える瑛太を、吉澤はどのように捉え、繊細な感情を表現したのか。莉子との共演や、シンガポール出身の俳優、グレン・ヨンとの芝居を通して感じた刺激、現地での撮影の思い出、さらに海外作品への挑戦に向けた思いまで話を聞いた。
ルンの登場に「とられた!」瑛太が抱える繊細な愛と葛藤

――最初に脚本を読んだ時の印象と、本作ならではの魅力を教えてください。
「瑛太として脚本を読んだので、ルン(グレン)が出てきた時は正直『(サクラを)とられた!』という気持ちになりました(笑)。サクラと恋人として一番幸せで楽しい時間を過ごせるのは第1話なんですよね。そこから少しずつ心をえぐられていくような感覚があり、瑛太が悲しい思いをしていくのが悔しかったです」
――瑛太の立場では、なかなか苦しい展開だったんですね。
「そうですね。ただ、全てを読み終えた時に感じたのは、複雑な人間関係の中で繊細で美しい愛が描かれているすてきな作品だということです。シンガポールで撮影する作品だということもあり、あらかじめ作り込みすぎず、知らない土地に身を置くような感覚で現場に臨みました」
――吉澤さんご自身と瑛太には、似ているところもあるのでしょうか?
「瑛太は“待つ男”だなという印象があります。引っ張っていくというよりは、相手の様子をうかがって『こう言ったら相手はどう思うかな』と考えられるタイプ。そういうところは瑛太と近いのかなと」
――逆に、瑛太を演じていて「自分とは違うな」と感じたところはありますか?
「瑛太は優しすぎるがゆえに行動に移せなかったり、『ここで言えばいいのに』というタイミングで言わなかったりするんです。そこは正直、言えばいいのにと思うこともありました。でも、それも瑛太なりの優しさなんですよね。言葉だけではなく、そっと寄り添えるところが瑛太のすてきな部分です」

――サクラの帰りを待つ場面では、瑛太のどのような思いを意識して演じましたか?
「瑛太はサクラが大切だからこそ、常に葛藤している人物です。サクラがどこで何をしているのか知っていても、それを打ち明けるべきか迷う。何も知らないふりをして、彼女が帰ってくる場所を守ろうとする気持ちもあります。日常の何げない場面のシーンでも、その前に何があったのか、瑛太がどこまで知っているのかを整理してから撮影していました。相手がどんな思いでそう言ったのかを、直感的に感じ取れるよう準備していました」
――一方で、サクラの位置情報を何度も確認する場面もあります。どのような感情からの行動だと捉えましたか?
「そこは本当に難しい部分でした。瑛太の中では、海外だから危ないし、必要な時だけ見るという前提だったはずなんです。でも、何度も見てしまう。それが執着のようにも見えてしまうので……どう解釈して演じるべきか、自分の中でも最後まで答えを出しきれませんでした。ただ、過度な束縛心があるわけでもなく、不安や焦りから来る行動だと考えて演じていました。最終的にどう感じるかは、見てくださる方に委ねたいと思っています」
――瑛太の優しさが伝わる場面にも注目ですね。吉澤さんが思う、瑛太ならではの魅力は?
「サクラとルンの関係を知りながら、気持ちを抑えている瑛太の優しさが伝わったらうれしいです。“胸キュン”シーンはグレン演じるルンが信じられないくらい見せてくれるので、ルンでたくさん味わっていただいて。ただ、あまり瑛太ではなく、ルンを選べばいいのにとは思わないでほしいですけど!(笑)。瑛太なりの優しさに心を動かされる場面があったら、ぜひ教えてほしいですね。グレンはそういったシーンも上手だと聞いていたのですが、実際に映像を見せてもらったら、『これはキュンとする』というシーンばかりで。……僕も頑張ります!」
二度目の共演で実感した、主演・莉子の頼もしい姿

――サクラを演じている莉子さんとの共演はいかがでしたか?
「一度共演させていただいたことがあったのですが、(原因は自分にある。の)メンバーも莉子さんと何度か共演していたこともあって、あまり気負わずに話すことができました。初共演の際は共演時間も短く、人見知りしていたのですが、今回は2回目だったこともあり自然に話すことができました。何より、莉子さんが本作の主演を務めるすごさを撮影期間を通して実感しました。サクラがほぼ出ずっぱりの作品なので、毎日撮影が大変だったと思うのですが、主演としての姿勢が格好よかったです」
グレンとの共演で知った、言葉と芝居の面白さ

――グレンさんとは英語でやりとりする機会も多かったと思います。コミュニケーションはいかがでしたか?
「グレンが僕たちにも分かりやすい英語を選んで話してくれたので、コミュニケーションで困ることはあまりなかったです。僕も拙いながら、伝えたいことはなるべく英語で話すようにしていました。仕事についてもいろいろ共有することができて、充実した時間でした」
――英語は以前から勉強されていたのでしょうか?
「5年ほど前から勉強していますが、学んだことと実際に話せることは別だと感じました。使える英語にしていくには、相当な努力が必要です。今回の経験を通して、自分の目標を考えた時に英語力は欠かせないものだと改めて実感しました」
――海外のキャストと一緒に芝居をすることも目標の一つと話していましたが、実際に経験してみて、どのような刺激がありましたか?
「言語が違うと、会話のテンポや間の取り方もまったく違いました。日本語での会話に慣れているからこそ、自然と身に付いているスピードや言葉のリズムがあるんです。英語で演じる中では、そうした日本語とは異なる感覚がとても新鮮でした。自分の第一言語ではない言葉で演じること自体も刺激的でしたし、英語で活動している俳優の方々の演技を間近で見られたことも、大きな学びになりました。イントネーションやリズムなど、日本語の演技とは異なる表現方法を学ぶことができました」

――グレンさんが日本のチームの撮影現場を「楽しい」と話していたことも印象的だったそうですね。
「グレンは『日本のチームの現場は楽しい』『すてきな現場だね』と何度も言ってくれていました。そう言っていただけたことは励みになりましたし、日本でお芝居をしていることに改めて誇りを感じました。シンガポールで活動するグレンたちにとっても居心地のいい現場になっていたことはうれしかったです」
――帰国後も、グレンさんとの交流は続いていますか?
「今も連絡を取り合っています。僕はグレンのような体を目指して筋トレをしているので、食事も含めてグレンの生活を参考にしているんです(笑)。この間も東京タワーの写真を送りました。英語でやりとりすることもあれば、ローマ字で日本語を送ることもありますし、グレンが急に日本語で返してくれることもあります」
――現地の撮影現場では、日本語や英語でよく使っていた言葉もあったのでしょうか?
「日本語では『がんばって』ですね。グレンをはじめシンガポールのキャストの皆さんとは、撮影前や『お疲れさま』というようなタイミングで、みんなで言い合っていました。英語では『Thank you』を一番口にしていた気がします」
シンガポールで感じた人の温かさと、自由な旅の楽しみ

――シンガポールでの撮影を通して、印象に残ったことはありますか?
「人の温かさを毎日感じていました。街中をお借りして撮影することが多かったのですが、通行人の方も嫌な顔をせず、むしろ興味を持ってくださって。近くのお店の方が水を差し入れてくれることもあり、皆さん本当に親切でした。助け合いの精神が根付いているのだろうなと感じました。あと、街並みもきれいでした。特に夜景はどこを切り取っても絵になるような美しさがあって。知らない土地を歩くのが好きなので、撮影の合間に街を散策できたのもうれしかったです」
――撮影の合間には、どのように過ごしていたのですか?
「空き時間はホテルで過ごすことが多かったです。莉子さんからは『せっかくシンガポールにいるのに、どうして観光地を回らないの?』とずっと言われていました(笑)。それでも、オーチャードロードには行きました。散歩がてらにマリーナベイ・サンズまで2時間ほど歩いて行ったり……。移動中は、メンバーの長野凌大と池田彪馬(SUPER★DRAGON)の3人でグループ通話をしていました」

――普段の旅行でも、行き先や予定を決めずに出かけることが多いのでしょうか?
「そうですね。プライベートではあまり予定を詰めず、その場で決めるほうが好きです。海外でも『とりあえず行ってみよう』という気持ちが強くて。以前バルセロナに行った時も、現地に着いてから世界遺産の見学に予約が必要だと知り、慌てて予約したことがありました(笑)」
――現地で気に入った食べ物や、思わず写真に収めたものはありますか?
「シンガポールチキンライスはよく食べました。ほかには回転ずしや牛丼、ハンバーガーなど、日本でもおなじみのものも多かったですね。お気に入りの写真は、アラブストリートで見つけた国産のバイクです。街並みの中に止まっていて、思わず撮影しました。シンガポールは建物も日本ではあまり見ないような色使いのものが多く、色彩豊かな景色を楽しむことができました」
海外作品への挑戦、吉澤要人の“雨男”エピソード

――今回の経験を経て、今後挑戦したい作品や役柄への思いに変化はありましたか?
「また海外での撮影に参加したいです。いつか海外作品にも出演できるよう、芝居と英語を磨いていきたいです。英語は勉強を続けていますし、体作りにも取り組んでいます。海外でも通用する体を目指して、今から準備しておきたいです。あとはシンガポールなど海外で“原因は自分にある。”のライブを開催することができたら、すごく幸せです。やりたいことはたくさんあります!」
――料理が得意な瑛太を演じましたが、吉澤さんご自身の料理事情はいかがですか?
「苦手ではないですが、得意かと言われたらそこまでではないです(笑)。自分が食べたいものは一通り作れるという感じです。先ほどもお話しましたが、筋トレをしているので最近はサケのホイル焼きをよく作っています」
――ちなみに、吉澤さんはファンの間でも有名な“雨男”だそうですね。
「自覚はあります。クランクインの日は雨に見舞われることが多くて、今回も初日にスコールが降りました。ただ、シンガポールでは晴れの日が多かったので、海外に行くと雨男が解除されるのかもしれません(笑)。雨と共に生きていると言ってもいいくらい、よく雨が降るんです。中学生の頃、放課後に外へ出た瞬間、小雨が土砂降りに変わったことがあって……。それ以来、同じようなことが何度もありました。ファンの皆さんやメンバーからも雨男と言われるので、もう反論できないですね(笑)」

【プロフィール】
吉澤要人(よしざわ かなめ)
2003年7月12日生まれ。東京都出身。原因は自分にある。のリーダー。近年の出演作はドラマ「親友の『同棲して』に『うん』て言うまで」(読売テレビ)、「スピナーベイト」(フジテレビ)、「デス(青春)ゲーム」(テレビ朝日/いずれも26年)など。
【番組情報】
ドラマL「SQUALL」
ABCテレビ(関西ローカル)
毎週日曜 深夜0:10~0:40
※ABCテレビでの放送後、TVer・ABEMAで見逃し配信
FODでは独占見放題配信
【プレゼント】

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【締め切り】2026年11月22日(日)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
※賞品をオークションに出品する等の転売行為は禁止致します。また転売を目的としたご応募もご遠慮ください。これらの行為(転売を試みる行為を含みます)が発覚した場合、当選を取り消させていただくことがございます。賞品の転売により何らかのトラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いませんので、予めご了承ください。
※抽選、抽選結果に関するお問い合わせにはお答えできませんので予めご了承ください。
取材・文/onishi 撮影/尾崎篤志 hair&make/横山雷志郎(Yolken) styling/徳永貴士 衣装協力/ブルゾン、パンツ(SHINYAKOZUKA/SMALL TRADES)、シャツ(meagratia/TEENY RANCH)、ブーツ(THE VIRIDIANNE/THE VIRIDIANN)、右手リング、左手リング(TEN./TEN.)その他、スタイリスト私物
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