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莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」2026/10/18 12:00

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莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

 莉子が主演を務める、ドラマL「SQUALL」(日曜深夜0:10、関西ローカル)が、ABCテレビで10月18日にスタートする。本作は、日本・シンガポール外交関係樹立60周年を記念して制作される完全オリジナルドラマ。日本の連続ドラマ史上初めて、全話にわたるシンガポールロケをメインに撮影する記念碑的な作品だ。

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 4年前の記憶を失い、恋人・瑛太(吉澤要人/原因は自分にある。)とシンガポールで新生活を始めたサクラ(莉子)。順調に見えた日々は、荷物の中にあった“203”と刻まれた古い鍵と、スコールの日に出会ったシンガポール人男性・ルン(グレン・ヨン)をきっかけに一変し、サクラの運命が大きく動き始める。

 今回は、主演として記憶と葛藤に揺れるサクラを演じる莉子にインタビュー。長期ロケとなったシンガポールの印象や物語の魅力、そして共演者との裏話までたっぷりと語ってもらった。

「なんと複雑な!」脚本に驚き、国境を越えるラブストーリーの魅力

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――まずは本作の物語を通して、莉子さんが感じた魅力を教えてください。

「正直、最初に脚本を読んだ時は『なんと複雑な関係性!』と思いました(笑)。一筋縄ではいかない展開が続き、序盤に想像しながら見た印象と物語のラストで受ける印象はきっと大きく違うのではないかと思うほど、いろいろな出来事が巻き起こります。一言で言えばラブストーリーですが、日本とシンガポールという国境を越えることで、新しいドラマの形が生まれていると感じています。異国の地だからこそ際立つ切なさや心の葛藤が繊細に描かれているので、見てくださる方々にその魅力をしっかり届けられるよう大切に演じています」

サクラは“真っすぐ”だからこそ、感情が表に出る

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――複雑な展開の中で、サクラという人物をどのように捉えて演じましたか?

「サクラはいろいろな捉え方のできる人物ですが、私としては真っすぐな性格だからこそ、行動や言葉に素直に感情が出てしまう子だと解釈しました。実は私自身も何か思うことがあるとすぐに行動したくなりますし、気持ちをため込むと表情に出てしまうタイプなんです。うそをつくことや感情を隠すことが苦手なので、そういう部分はサクラと似ているなと感じました」

――逆にサクラだからこそできることで、ご自身には難しいなと感じた部分はありますか?

「サクラは記憶を取り戻したいという強い思いがあって行動していましたが、もし私だったら『うそをつくことになるから……』と、ためらってしまう気がします。自分では隠しているつもりでも、きっと顔に出てしまってすぐバレてしまいますから(笑)。その意味ではサクラのほうが私よりもずっと真っすぐで、強い行動力があります」

――サクラの真っすぐさは、記憶を取り戻していく過程にも表れていたように感じます。その変化はどのように表現しましたか?

「記憶を取り戻していく表現は、あらかじめ演技を作り込むというより、現地に行って空気感や小道具に直接触れることでサクラ自身が自然に思い出していくのだろうと考えていました。なので『こう演じよう』と決め込まず、シンガポールという土地やその場の雰囲気に身を委ねる感覚を大切にしました。そして何より、ルン役のグレンとの掛け合いや、お芝居のキャッチボールを一番に心がけていました」

瑛太との何げない「おはよう」が、心を締め付ける

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――サクラが瑛太(吉澤)に言えない秘密を抱える場面では、どのようなことを意識しましたか?

「ルンと一緒に記憶を呼び戻していく中で、瑛太に言えない秘密を抱えたまま家に帰る場面や、翌朝の『おはよう』という何げない一言での気まずさ、目線を合わせられない空気感などはお芝居としても意識しつつ……自分の実生活の感覚にも近いなと思いました。反抗期で親に隠し事がある時、なんとなく気まずくて目をそらしてしまうようなあの感覚ですね(笑)」

――そうした葛藤を抱える中で、特に胸が苦しくなったシーンはありましたか?

「先ほど話した、家で瑛太が『おはよう』と言いながら朝ごはんを作って待っていてくれる一連のシーンです。何げない日常のやりとりなのですが、サクラの心情によって見え方が全く変わる象徴的な場面です。何もなければ『作ってくれてありがとう』と素直に感謝できるのですが、ルンと何かがあったり記憶がよみがえった翌朝だと、優しく料理を作ってくれている瑛太の姿に申し訳なさがこみ上げてきて……本来ならおいしいはずのご飯に手が伸びなくなるんです。『おはよう』と言いながら、何も知らないふりをして接してくれる瑛太の姿には、演じていて何度も胸が締め付けられました。話数が進むにつれて、視聴者の皆さんにとっても見え方が変わっていく奥深いシーンになっています」

吉澤要人は“天性の面白さ”異国で支え合った撮影秘話

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――今回、吉澤さんと本格的に共演して、どんな印象を持ちましたか?

「過去に1日だけご一緒したことがあったのですが、事前に監督から『何か話した?』と聞かれた時に、『好きな食べ物がタコライスだと言っていた』ということしか思い出せないほど、ほとんど会話していなくて(笑)。今回は本格的に共演させていただいて、本当に支えていただきました。お互いに初めての土地だったので、『一緒に支え合っていきましょう』という気持ちが自然と芽生えましたね。実年齢は吉澤くんのほうが年下ですが、とてもしっかりされていて何度も助けてもらいました」

――撮影を重ねる中で、吉澤さんの新たな一面を感じることはありましたか?

「私の中で、吉澤くんの行動や言動がツボなんですよね(笑)。本人は笑わせようとしているわけではないのに、天性の面白さがある方だなと。例えば、グレンに刺激を受けて筋トレを始めたり、『健康的な生活を送りたいです!』と真面目に語っていたりして。1か月間一緒に仕事をした同世代の男性から素直に影響を受け、行動に移している姿がかわいらしくて、真っすぐで面白いなと思って見ていました」

シンガポールロケで感じた温かさと言葉の壁を越えた思いやり

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――本作は日本の連ドラ史上初となる“全編シンガポールロケ”です。現地での撮影で感じられたことはありますか?

「とにかくシンガポールは素晴らしい国でした! 初めて訪れたのですが、現地の方々が本当に優しくて。グレンをはじめとする現地キャストの皆さんはもちろん、街のカフェの店員さんや協力スタッフの皆さんまで温かく迎えてくれました。グレンは日本のアニメが好きで、『アニメで日本語を勉強している』と言って、なるべく日本語で話そうとしてくれていたんです。私は英語がそこまで得意ではないので、英語で話す時も分かりやすい言葉を選びながら話してくれました。そうした細やかな気遣いから、国境や言語の壁を越えた温かい人柄を感じることができました」

――グレンさんとは、言葉の壁もある中でのお芝居でしたね。

「シンガポールではグレンとの共演シーンが中心だったので、できる限り自分から話しかけるようにしていました。ただ、どうしても細かいニュアンスまで伝えきれないもどかしさがあって。ロケが終わった後にSNSの翻訳機能を使いながら本音でやりとりする機会があったのですが、私が『もっと話したかったけれど、うまく伝わらないことでグレンの負担になったら嫌だなと思って控えてしまった』と打ち明けたところ、グレンも同じことを考えていてくれたんです。お互いを気遣うあまり、すれ違っていた部分もありましたが、国を越えて思いやりの気持ちを持ち続けられたことは貴重な体験でした」

――そのやりとりは、ご自身にも大きな影響を与えたのではないでしょうか。

「グレンとの出会いは大きかったです。自分の言葉で伝えられない悔しさを実感して、『もっと英語を話せるようになりたい』という強いモチベーションにつながりました。日本に帰国してからも、英会話の勉強を続けています」

――もともと英語は勉強されていたのでしょうか?

「数年前から英会話に通っていたのですが、今回のお話をいただいてから講師をつけて本格的に勉強していました。英語が得意な父親ですら『まだ知らない単語がある』と言っていて、何十年も学び続けている人でも知らない言葉があるのなら、語学はやはり時間をかけて身に付けていくものだと感じています」

“記憶”を呼び起こす母の味と、現地の食文化

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――劇中では、食べ物が記憶を呼び起こすきっかけになりますが、莉子さんにとっても“食べると昔の記憶がよみがえるもの”はありますか?

「最後の晩さんに『何を食べたい?』と聞かれたら“切り干し大根”と答えるくらい、母親が作る切り干し大根が大好きなんです。幼稚園のお弁当にも入っていて、お店やスーパーのお総菜では絶対に出せない“母の味”ですね。今回、シンガポールに1か月ほど滞在し、帰国した翌日に頼んでいないのに母が切り干し大根を作っていてくれて……。久しぶりに食べたこともあって、本当にうれしくて半泣きになりました」

――シンガポールでは、日本食を食べる機会もあったのでしょうか?

「日本の回転ずし店もありましたし、日本食を食べられるお店も多かったです。ただ、私はあまり休みがなかったので、なかなか食べに行くことができなくて……。少し早く撮影が終わった日は近くのスーパーに行って、カニカマと卵、キュウリの入った巻きずしを買ってホテルで食べたりしていました」

――その一方で、シンガポールならではの食べ物で印象に残ったものはありますか?

「実際に劇中にも登場する“バクテー”という白こしょうのスープがとてもおいしかったです。ニンニクと骨付き肉を煮込んだシンガポールの伝統料理で、日本にありそうでないような味付けでした。撮影でお借りした店が偶然有名店だったようで本当においしくて、もう一度食べに行きたいくらいです!」

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――食も満喫されたとのことですが、撮影の合間に街を巡る時間もあったのでしょうか?

「休みが少なかったからこそ、時間を無駄にしたくなくて結構出かけましたね。有名な通りや、ドラマのキービジュアルの背景にもなっているカトン地区にも行きました。カラフルでかわいい街並みの中で、1人でカフェを巡ったり、雑貨店を見たりしました。限られた時間の中だからこそ満喫しようという気持ちが強くて、かなり楽しめた気がします」

――撮影で心に残っているスポットはありますか?

「マンダイでの撮影は、トラムで移動しながらガイドツアーのように動物の解説を聞くことができて楽しかったです。おりも柵もない場所に、ミーアキャットのようなかわいい動物が座っていたりして、動物との距離感に驚きました。日本の動物園ではなかなか体験できないような至近距離で触れ合うことができて、とても癒やされましたね」

自他ともに認める“雨女”の真相「遺伝説を唱えています」

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

――作品タイトルは「SQUALL(スコール)」ですが、莉子さんご自身は雨女だそうですね。

「一人旅に出かけると、高確率で雨が降ります……。実はわが家では“遺伝説”があって、母親も相当な雨女なんですよ。2人で出かけると大体雨で、時々晴れると『今日晴れているよ、すごくない!?』とテンションが上がってしまうくらいです。お芝居の現場でも雨を降らせてしまうことが多くて、監督から『また莉子のせいかよ!』と、愛あるツッコミをされたりしています(笑)」

――ちなみに、吉澤さんも雨男だと伺いました。

「そうなんですよね。でも、吉澤くんが『雨女と雨男が組み合わさったら、逆に晴れるのではないか』と言っていて、実際に今回のシンガポールでの撮影は晴れの日が多かったんです。もしかしたら、吉澤くんの説が当たっていたのかもしれません(笑)」

莉子主演「SQUALL」吉澤要人との共演&シンガポールロケ「国境を越えた温かさを感じた」

【プロフィール】
莉子(りこ)
2002年12月4日生まれ。神奈川県出身。ドラマ「ブラックシンデレラ」(ABEMA/21年)で初主演を務め、その後も「SHUT UP」(テレビ東京系/23年)、「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」(フジテレビ系/26年)など話題作に出演。主演映画「違う惑星の変な恋人」では、第38回高崎映画祭で「最優秀新進俳優賞」を受賞。10月26日スタートの夜ドラ「青の花 器の森」(NHK総合)への出演を控える。

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【番組情報】
ドラマL「SQUALL」
ABCテレビ(関西ローカル)
10月18日スタート
毎週日曜 深夜0:10~0:40
ABCテレビでの放送後、TVer・ABEMAで見逃し配信
FODでは独占見放題配信

取材・文/onishi 撮影/尾崎篤志 hair&make/手塚裕美 styling/和田ミリ 衣装協力/BAUM UND PFERDGARTEN(S&T)

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