松下奈緒×津田健次郎が語る「アナログナース」反目する2人の呼吸が合う面白さ2026/10/22 18:30

テレビ朝日系では、本日・10月22日に松下奈緒主演のドラマ「アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~」(木曜午後9:00、初回拡大スペシャル)がスタートする。
本作は、テレビ朝日系のドラマ「ドクターX」「ザ・トラベルナース」の世界線と交差する“3部作の集大成”として完成した医療ドラマ。
松下演じる主人公の那須田灯は、2021年放送の「ドクターX」第7シリーズ第5話に登場した“最強のフリーランス看護師”で、徹底的にアナログにこだわる人物だ。そんな灯がAI時代の医療現場とどう向き合っていくのかが大きな見どころだが、彼女を“縄文ナース”と揶揄(やゆ)するすご腕外科医・神戸大五郎(津田健次郎)とのやりとりや、鮮やかなタッグによる手術シーンも見逃せない。
灯を演じる松下と、神戸役の津田に、本作の見どころや現場でのエピソードを聞いた。
医療の現場でアナログvs.デジタルが生む人間ドラマ

──本日はよろしくお願いします。
津田 「(テーブルに置かれたレコーダーを見て)これはAIレコーダーですね?」
松下 「私たちの敵ですよ(笑)」
──(笑)。デジタルツールに頼らず、五感で患者を救うアナログナース・那須田灯が主人公の本作、台本を読まれた時の感想はいかがでしたか?
松下 「今の時代に合った脚本だと思いました。アナログとデジタルって、今だけではなく、近い将来にもいろいろな問題が起こるテーマだと思うんです。その風潮の中で、那須田灯がどう立ち回っていくかに興味をひかれました。そして、このドラマの舞台は命の現場。人の命を守るのは、果たしてデジタルなのかアナログなのかと考えた時、『皆さんはどう考えますか?』と問いかけるようなせめぎ合いがあると私は思っていて。脚本をいただくたびにワクワクしながら読んでいます」
津田 「インターネットもAIも、今や不可逆ですからね。昔の世の中に戻ることは絶対にないだろうという中で、どうやってそういったツールと共存していくか。そんな大きなテーマの中で、人間模様が繰り広げられているドラマです。僕が演じる神戸は、“昭和のおじさん”代表ですし、人間ドラマとしての面白さも随所にちりばめられていると思います。基本的にはシリアスですが、コメディーパートも楽しんでいただけると思いますよ」
──灯と神戸の間には、まるで漫才のような掛け合いが見られるそうですね。
松下 「台本を読んで、神戸先生と灯は似た者同士だと思う部分もあったんです。『デジタルに頼らなくても、自分たちならできる』という自信が、灯にも神戸先生にもあるんですよね。本人たちはその共通点に気付いていないかもしれませんが、共通点があるからこその信頼関係を目指していけたらいいですね」
津田 「序盤では反目し合っている灯と神戸ですけど、松下さんがおっしゃったように、似ているからこそ面白くないのかもしれない。クールな灯は気持ちを表情に出さないのですが、神戸はイヤな部分もいっぱい持っている人物のような気がするので。なので、デコボコした関係だからこそのコメディーが生まれそうだなと思いました」
──物語が進むにつれて、灯と神戸がどんな関係性になっていくのかも見どころですね。
津田 「2人とも、ものすごいプロフェッショナルですからね。命を救うことに対してのエネルギーがとても強いんです。めちゃくちゃ優秀なドクターと看護師のタッグが見せられることへの期待も大きかったですね」
“似た者同士”の灯と神戸、それぞれが抱える不器用さ

──演じる役について、あらためてご紹介をお願いします。
津田 「神戸は、診療科を超えられる高いスキルを持ったスーパー外科医です。でも、演じる僕は不器用なんです。手術シーンはどうなるだろうという不安もありますが……。神戸も人間的には不器用なんですよね。AIへの対応に戸惑ったりとか、口が悪い部分があったりとか。僕自身の不器用さが神戸のそういった面に重なっていけばいいかなと思います。先ほども言いましたが、神戸は“昭和のおじさん”代表なので、AIに戸惑っている年配の皆さんにある種の勇気を与える存在に、そして、AIなんてチョチョイノチョイという感覚の若い世代に面白がってもらえる存在になるような人物造形ができたらいいですね」
松下 「私は、灯を再び演じられると思っていなかったです。ただ、『ドクターX』に出演した当時から、スタッフの皆さんの灯に対する熱量がすごかったことは覚えていて。人間的にはなかなか異質感があるキャラクターですが、人の命を預かることに関しては誰よりも思いが深い。そういった面を灯の魅力として、5年前と同じ気持ちでやらせていただければと思いました」
反目し合う2人の呼吸が合った時、本作ならではの面白さが生まれる

──撮影が始まってから今までの間で、印象に残った場面はありますか?
松下 「初めて手術シーンを撮影した時です。スタッフの皆さんや医療監修の先生方がいろいろ準備をして現場を作ってくださって。私たちが安心してお芝居できる環境がそこにあったので、とても感激しました。そのシーンは、オペ看(手術室看護師)と外科医という関係で神戸先生と一緒に手術をする場面だったんです。スピード感を重視して、待ち時間にもずっと練習をしたうえでの撮影だったし、皆さんの力を感じた瞬間でもありました」
津田 「どのシーンも面白いですが、やっぱり、灯とのやりとりですね。灯は本当に、無表情でズバズバ意見を言ってくるので。いわゆる普通の芝居のやりとりではないので、戸惑いがあったんです。でも、そういった戸惑いは神戸にとっては当然の気持ちなので、ここが面白みになるのだろうなと思って演じていました」
──「アナログナース」ならではの医療シーンを挙げるとすると?
松下 「第1話では、デジタル機器が機能しない中で手術をしなければならない場面が出てきます。そこで、デジタルに勝るものってやっぱり人の力なんだなと思いました。劇中のセリフに『昔の人はこうやって人を救っていた』という言葉もありましたが、灯が大事にしていることが分かるんです。ここは、アナログ感のある場面ですね」
津田 「優秀な外科医の神戸以上に、灯はスーパーナース。器械出しも神戸のスピードを超えてくるので、スピード感のある呼吸が、普通の医療ドラマとは違いますね。でも、その呼吸が最初はすごく難しかったんです。本当に繊細な部分ではあるんですが、息が合ってくる面白さが、『アナログナース』ならではのテンポになっていくのではないでしょうか」
松下奈緒&津田健次郎が明かす“アナログ”な素顔

──松下さんと津田さんは、アナログ派かデジタル派かといえばどちらでしょうか?
松下 「アナログです! 私、かなり“書く”んですよ。筆やペンを持つことが多いし、楽譜を書くときは、いまだに鉛筆を使います。もちろん、デジタルに頼ることもありますが、人にしかできないことをアナログでやるのが好きなんです」
──手放せないアイテムはありますか?
松下 「鉛筆ホルダーという、鉛筆の芯をノックして出す製図用の筆記具ですね。楽譜を書く時は、ホルダーに4Bや6Bといった濃い芯を入れて使っています。また、その芯に合った消しゴムも重要。いろいろ試して、ベストなものを使うようにしています」
津田 「僕は、気持ち的には超アナログだと思うんですけど、とはいえ、デジタルツールは山ほど使いますよ。スマホやタブレット、AIも使います。でも、そういったツールは道具という位置づけなので、依存することはないですね。やっぱり、心が動くものはアナログばかり。特に、人に何かを伝える時は、やっぱりアナログがいいなと思います」
──15年間ノートを使い続けている灯のように、長年続けていることはありますか?
松下 「俳優のお仕事です。考えてみると、一番長く続けていることかもしれない。それだけ大好きな仕事ですね」
津田 「僕も、松下さんと同じくお芝居ですかね? あ、趣味のカメラは続いているかも。写真の撮影はずっとやっていますね」
──そんなお二人が臨む「アナログナース」。あらためて、この作品ならではの見どころをお伝えください。
松下 「医療現場でのデジタルとアナログ、相反するものがどう重なり合っていくのか。どちらが勝つのか。そして、どう人の命を救っていくのか。新しい医療ドラマとしても面白く見ていただけるでしょうし、登場するキャラクターたちの面白さにも注目していただきたいです」
【プロフィール】
松下奈緒(まつした なお)
1985年2月8日生まれ。兵庫県出身の俳優、シンガー、作曲家、ピアニスト。2026年には「夫に間違いありません」(フジテレビ系)、「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2」などに出演。ABC「朝だ!生です 旅サラダ」ではMCを担当し、ラジオ「KENEDIX CROSSROADS」(J-WAVE)ではパーソナリティーも務める。10月20日にリリースされた高橋克典のデュエットカバーアルバム「with」にも参加。
津田健次郎(つだ けんじろう)
1971年6月11日生まれ。大阪府出身の声優、俳優。アニメ「H2」(1995年)で声優デビュー、以降、「テニスの王子様」乾貞治役や「呪術廻戦」七海建人役など、人気作品に多数出演。実写作品にも多く出演しており、2027年夏にプライムビデオで世界独占配信される「沈黙の艦隊 目覚めよ、ニューヨーク」への出演が決まっている。
【番組情報】
「アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~」
10月22日スタート
テレビ朝日系
木曜 午後9:00〜9:54
※初回は午後9:00〜10:00
取材・文/新井音羽
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