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「西田二郎のたし算」第24回マッコイ斉藤「1行企画論」東西演出バトルの果てに見えた本物の熱量2026/09/18 17:00

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「西田二郎のたし算」第24回マッコイ斉藤「1行企画論」東西演出バトルの果てに見えた本物の熱量

 数々のヒット番組を世に送り出してきた“伝説のテレビマン”西田二郎。現在はテレビ局の枠を越え、地方発のコンテンツ作りやYouTubeのデータ分析など、多岐にわたるエンタメの最前線で「新たなたくらみ」を仕掛け続けている。そんな西田が、業界の裏側や自身のキャリア、そしてこれからのメディアの面白さを熱く語る不定期連載「西田二郎のたし算」! 今回は、先日行われたマッコイ斉藤氏とのトークイベントの熱狂を振り返る。

 どうも、西田二郎です。

 先日ですね、僕がやっているトークイベント「熱量!Passion SHOW」の第2回を開催したんです。今回のゲストは、あのマッコイ斉藤さんでした。

 テーマを「東西バトル!? マッコイ演出VS西田演出」と銘打って、僕が関西の局員ディレクター、マッコイさんが関東のフリーのディレクターという立場で、がっぷり四つで語り合おうやないかと。

 いやあ、もうね、最初からフルスロットルでしたわ。僕がオープニングで「パッション! 熱量ですね!」なんてちょっと長めに気持ちよくしゃべってたら、登場するなり「話が長いんですよ!」って(笑)。「おっさんの悪い癖ですよ、上手に回しています感いらないんですよ俺に!」って、開始1分で大説教ですわ。

 でも、このテンポ感、そして一切の遠慮がない鋭い言葉こそが、マッコイさんの「パッション」そのものなんですよね。

 トークの中で一番面白かったのは、僕たち2人のバックボーンの違いを「私立高校」と「公立高校」に例えた話です。マッコイさんから見たら、読売テレビという局にいて、恵まれた環境で番組を作ってきた僕は「私立高校の演出」なんやと。

「僕らは野良の『公立高校』スタイルだから、道もないところをけがしながらでも切り開いていくんだ」と。私立のやつらがベンツに乗るなら、こっちはキャデラックやハーレーに乗ってやるって、そういう反骨心でやってきたと言うてはりました。

 そして、テレビ局の社員に媚(こ)びて「枠くれ、枠くれ」って言っているディレクターを「妖怪ワークマン(妖怪枠くれ)」って呼んでるって言っててね。もう、会場は大爆笑ですよ。その根底にある「ぶれない、群れない、逃げない」というマッコイさんの姿勢には、同じテレビマンとして本当にしびれましたね。

 それから、「関西と関東の違い」についての話も深かった。僕ら関西の人間は、やっぱり「芸人(タレント)」の面白さで勝負する癖があるんです。でも、関東は「企画」で勝負する。どんな無名なやつでも、企画の力で面白くしていくのが関東の演出なんやと。

 マッコイさんの言う「当たる企画」の条件、それは「1行で分かること」なんやそうです。

 例えば「全落」は「落とし穴に落とすだけ」。「男気ジャンケン」は「ジャンケンして勝った人が買うだけ」。企画書が何十枚あっても見ない、表紙の1行だけで伝わらないと絶対に当たらないって断言してはりました。逆に、いろんなものを詰め込んだ「幕の内弁当」みたいな企画は絶対に外す、と。これ、僕自身もめちゃくちゃハッとさせられましたね。

 後半戦は、僕がこのイベントの音源を、僕のラジオ番組(「Nj on the Radio!」)で勝手に使おうとしていることをバラして、また「一言も聞いてねえぞ! 恐ろしい関西スタイル!」って大激怒されましたけどね(笑)。

 でも、マッコイさんのその毒舌の裏には、エンタメに対する異常なまでの愛と、ADたち若手への確かな愛情があるんです。「感情で怒るな、愛情を持って叱れ」という言葉には、彼が現場で戦い抜いてきたからこその重みがありました。予定調和なんか一切ない、本物の熱量と熱量がぶつかり合った2時間。マッコイさん、本当にありがとうございました。次は誰と熱量をぶつけ合おうか、今からワクワクしています!

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【プロフィール】
西田二郎(にしだ じろう)

1965年生まれ。1989年に読売テレビ入社。「11PM」のディレクターを経て、「ダウンタウンDX」のプロデューサーに。2015年に営業局へ異動し、新規事業などを担当。現在は静岡放送(SBS)のCCIO(チーフコンテンツイノベーションオフィサー)、一般社団法人未来のテレビを考える会の代表理事を務めるほか、2026年6月、株式会社エビリーの最高クリエイティブ責任者(CCO)に就任。

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