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桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載2026/08/11 08:00

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桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載

 桜井ユキが主演を務めたドラマ10「しあわせは食べて寝て待て」は、水凪トリさんの同名コミック「しあわせは食べて寝て待て」(秋田書店)を原作に、2025年4月からNHK総合で放送された。

 築45年の団地を舞台に、薬膳ごはんを通じて心身を整えながら、小さな幸せを見つけていく物語だ。主人公の麦巻さとこ(桜井)は、週4日のパートで質素に暮らす38歳の独身女性。突然の病をきっかけに仕事を辞め、たどり着いた団地で、隣人で大家の美山鈴(加賀まりこ)、訳ありの“料理番”羽白司(宮沢氷魚)らと出会い、薬膳の世界を知っていく。

 8月18日放送の特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~」(午後10:00)では、連続ドラマの第6話の後に何があったのか、劇中では語られなかったエピソードが描かれる。ある冬の日、パート先の唐社長(福士誠治)から地方移住について聞いたさとこ。療養のため、地方での生活を夢見るが、移住を断念することに。「団地での暮らしも好きだけれど、何かに挑戦できる自分でありたかった」と気持ちが沈み、弱気になっているさとこを見かねて、鈴は自宅に招く。さとこは仲間たちとの薬膳ごはんに囲まれた日常の中で、小さな幸せを見つけていく。

 久々の“復活”を記念し、桜井・宮沢・加賀の3ショットインタビューを実施。3人の掛け合いは、作品同様の“やすらぎ”を感じさせてくれる雰囲気と場を作っていた。

――特別編の放送おめでとうございます。決まった時の心境をお聞かせください。

桜井 「すごくうれしかったです。前作を撮り終わった時に、また皆さんと集まれる気がなんとなくしておりまして……。願望も含めてですが、決まってから撮影はいつになるんだろうと楽しみで。そう思えるくらい、前作の撮影時間が楽しかったんです」

宮沢 「僕もうれしかったです。昨年、クランクアップの最後のあいさつで『続編、もしくはスペシャルで皆さまにお会いするのを楽しみにしています』と言ったので、自分の中では絶対あると思っていたのですが……それが翌年に特別編という形で再集結できたことが、自分の思いがかなったという気持ちです」

加賀 「私はね、『もう1回鈴さんに会いたい』という手紙をいただいて、この役をやってよかったと思っていて……。なので、(制作統括の)小松(昌代)さんからお電話いただいた時に、『やるやる!』と前のめりに返事しました」

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――今回は本編では描かれなかった第6話後のエピソードが描かれます。約1年ぶりに同じ役を演じるにあたり、役の感覚を取り戻すのは大変でしたか?

桜井 「さとこを再び演じるにあたり、1年しか空いてないのに歩き方やテンポ感をなかなか取り戻せなくて……不安要素が残ったまま撮影が始まってしまいました。でも、司と会った時に“パチン”と役がハマって、氷魚くんにセンタリングを上げてもらったような感覚があって、さとこってこの温度感だったなっていうのをそこで取り戻せたんですよね。その後も鈴さんと再会して、さらにさとこが完成したような気がして、キャストの方々に会う度に、どんどん慣れてきたので皆さんに助けられました」

――桜井さんと宮沢さんは、直前まで別の作品でご一緒だったんですよね?

宮沢 「それぞれ役が全然違って、敵対する役柄だったので大変でしたね」

桜井 「本作で会って視覚のバグが起こりました(笑)。でもやっぱり氷魚くんに会うとほっとするところもあり、不思議な感覚でした」

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――宮沢さんはいかがですか?

宮沢 「僕はクランクイン前の本読みが楽しくて。1年ぶりの再会にも関わらず、桜井さんの第一声から、作品の世界が再開したといいますか……声だけなのに、シーンの想像ができて、その瞬間から、作品の中に引き戻されました。今まで経験した多くの作品の本読みの中で一番楽しかったです」

加賀 「確かに本読みは楽しかったですね。“帰ってきた”って感じがしました」

桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載

――加賀さんは鈴を演じると元気になると伺いました。

加賀 「鈴はビタミン剤みたいな存在です。現場でも歩くのが早くなって、よりアクティブになるんですよね。ただ、(撮影時期の)4月は暖かくて、厚着をして冬のシーンを撮影したというのが、ちょっとつらかったかな(笑)」

――再び舞台である団地に戻ってこられた感想をお聞かせください。

加賀 「団地にお住まいの皆さんは温かい人ばかりで。小泉今日子さんが出演された団地のドラマ(『団地のふたり』2024年/NHK総合・現在、再放送中)があったでしょ? 通りかかったおじいさんが『あれ、キョンキョンなの?』と聞くので、「ちょっと、キョンキョンが年取っちゃったのよ」って冗談を言って(笑)。そんなふうに迎え入れてくれるあの団地は、住みたいぐらいです」

――実は団地では宮沢さんのファンクラブができていたんですよね?

宮沢 「そうなんです、うれしかったですね。(撮影でお世話になっている)団地内の撮影に限って、お住まいの方が見学されたのですが、とても応援してくださって。皆さんとにかくマナーが素晴らしく、撮影に写り込まないようにスムーズに移動してくださったり、プロフェッショナルな皆さんと一緒に作り上げている気持ちになりました」

――宮沢さん演じる司の魅力を皆さんも感じられているんですね。桜井さんから見て司はどんな人ですか?

桜井 「司は原作から飛び出してきたような、そのままの魅力もありつつ、そこに氷魚くんの繊細さがプラスされて、一緒にいるだけでその場の空気が柔らかくなるような安心感があります。沈黙さえも心地がいいと思える空気感を醸し出せるのは司の魅力でもあり、氷魚くんが演じるからこそだと思います」

――桜井さんが演じるさとこは、司にとってどんな存在だと宮沢さんは考えていますか?

宮沢 「自分の殻を破りたいっていう強い思いはあるけど、乗り越えられないさとこを桜井さんが見事に表現されていて。だからこそ、司も自然とさとこが気になり、放っておけない存在になっていると思います」

――お二人を見守っているのが加賀さん演じる鈴ですよね。

加賀 「2人ともほおっておけないです。でも私のポリシーとして、ある程度の距離感を持つことを大事にしています。それは私自身も若い俳優さんと一緒に仕事する時に、ずかずかとプライベートの話などを聞かないように心がけていて……。余計な話はしないですけど、心では2人を愛しています。そう表現できるすてきな2人に出会えて最高ですし、この3人を超えるキャスティングはありえませんね」

――相性ばっちりの3人なんですね。桜井さんと宮沢さんは鈴をどう捉えていますか?

桜井 「最初、加賀さんの演じる鈴さんが想像と違って衝撃的でした。気を使われてしまうと逆に委縮してしまうことがありますが、空気を読んで優しく手を差し伸べてくれる時もあれば、気が付かないふりをして接してくれるそのあんばいが絶妙でした。こんな人がそばにいてくれたら救われるだろうなと……。なので、加賀さんが演じる鈴さんが大好きです」

宮沢 「鈴さんは、心を癒やしてくれる一番の存在で、桜井さんがおっしゃったように距離感が絶妙です。ストレスにならない距離感で司が司でいられるような空間を作ってくれているのが、加賀さんが演じる鈴さんなのかなと」

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――そんな3人がそろう印象的なシーンといえば、一緒に食事をする場面ですよね。

加賀 「やっぱり3人であーだこーだ言いながら、一緒にご飯を食べているシーンは一番好きですね。『皆さん、お待たせしました』というような待望のシーンですし、撮り終えた映像を見て、『この作品はこれだよな』と改めて感じました」

桜井 「私もこの温かな幸せ、ささいな幸せを感じられるこのシーンは『しあわせは食べて寝て待て』を象徴していて心に残っています」

宮沢 「僕も印象に残っていますね」

加賀 「最後に食べたのは何でしたっけ?」

桜井 「とっちゃなげ汁(群馬・藤岡市に伝わる料理)です」

加賀 「そうそう。おいしくいただきました」

桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載

――加賀さんは今回、入浴シーンにも挑戦されたそうですね。注目ポイントを教えてください。

加賀 「60年以上この仕事をしていますが、あまり経験がないんですよね。吉岡秀隆さんがまだ子役の頃に母親役で一緒に入浴したシーンがあったくらいで……。今回ウキウキしていました。80代の艶やかな肌を見せてやろうと(笑)」

――貴重な経験だったのですね。桜井さんは本作で心に残っているシーンがありますか?

桜井 「司と早朝に近所の公園を散歩するシーンがあって、そこで見た景色がとても美しくて……映像としても美しいんですが、生で見た景色が格別で。『司は、これをさとこに見せたかったんだな』と感じました」

桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載

――司の優しさを実感した瞬間だったのですね。

桜井 「司もそうですし、鈴さんも身近にある気付かない幸せをさとこに届けてくれる存在なんです。司が『さとこと共有したい』と連れて行ってくれたあの景色が忘れられないですね。その後になんてことのない塩むすびを静かに一緒に食べるシーンがあって、ここまでの一連のシーンが“これぞ『しあわせは食べて寝て待て』だな”と実感しました」

――その塩むすびは作中でも料理を作っているフードコーディネーターの飯島奈美さんが作ってきてくださったと聞きました。

桜井 「そうなんです、早朝の撮影だったのにも関わらず、温かい状態で届けてくださって……ありがたいですね」

宮沢 「眠すぎて最初は夢なのかなと。飯島さんが握っている姿を見て、いるはずがないよなと思って(笑)」

加賀 「私は次の作品で飯島さんがいらっしゃると聞いて、すぐ承諾しました。キャスティングにも影響するっていう素晴らしい方なんですよね」

桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載

――「しあわせは食べて寝て待て」には欠かせない存在なんですね。飯島さんが作られる薬膳料理を食べられて、私生活でもチャレンジしたことはありますか?

桜井 「以前は薬膳料理のハードルが高く、高級食材のイメージだったんですが『これも薬膳なのか!』と作品を通じて発見しました。中でも、さとこが老化を気にしている時に食べた『ニラと黒ゴマの炒め物』がおいしくて。ニラに黒ゴマをかけておけばなんとかなると思って、忙しい時は作って体に気を使っています」

宮沢 「僕は旬に疎くて、食べたいものを食べていたんですが……本作に出合って、旬の食材はその時期に食べるのが一番適していると理解して、センサーが働くようになりました。あとは、梅肉エキスを寝る前にスプーン1杯分食べています。実は、注文先が梅肉エキスと一緒に畑で採れた野菜を梱包(こんぽう)の隙間に詰めて送ってくれるんです! 今はこの野菜が旬なんだと楽しみができましたね」

桜井・加賀 「うらやましい! 後で教えてもらいましょう(笑)」

宮沢 「ぜひぜひ!」

――加賀さんも何か学びがあれば教えてください。

加賀 「私は、ジャンクフードばかり食べているんですよね。なので、昨年の撮影の合間に『ナスって旬な時にこうして食べるとおいしいんだ』っていうのを、この年になって気付きました。だから今は勉強中です」

――ありがとうございました。息の合った3人のやりとりは、作品と地続きの雰囲気でした。放送を楽しみにしております。

【編集後記】
主演の桜井ユキさんを中心に息ぴったりの3人。すてきなお着物姿で登場された加賀まりこさんは、桜井さんと宮沢氷魚さんと一緒のシーンが最後の食事のシーンまでなく、残念そうな様子でした。居候する司役の宮沢さんとのシーンも少なかったようで、「(宮沢さんが)忙しかったのね……」とつぶやく様子が、年上の方に失礼かもしれませんがキュートでした。また、記者にのみ配られた資料に掲載されたシーン写真を紹介された際には、桜井さんと宮沢さんが興味津々といった感じで記者の資料を一緒にのぞき込む一幕も。作品同様、3人のすてきなお人柄が垣間見えた取材でした。

【番組情報】

桜井ユキ&宮沢氷魚&加賀まりこ復活! これぞ「しあわせは食べて寝て待て」なシーンが満載

特集ドラマ「しあわせは食べて寝て待て~早春の養生編~」
NHK総合
8月18日
火曜 午後10:00~11:12

取材・文/S.Kirinuki

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