中田秀夫監督、伊藤健太郎の変貌を絶賛&GACKTのアイデアも明かす「コンサルタント」舞台裏2026/05/23 11:30

伊藤健太郎がWOWOWドラマ初主演を務める「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」(日曜午後10:00、全6話、第1話無料放送)が6月7日より放送・配信をスタートする。人の死さえも商品となる禁断のテーマを描く本作は、韓国発のダーク・サスペンス。放送開始に先駆け、5月21日に第1話先行上映会が開催され、中田秀夫監督、脚本家の戸田山雅司氏、廣瀬眞子プロデューサーが登壇し、制作秘話やキャストの魅力を語った。
原作はイム・ソンスン氏の小説「コンサルタント」。英国推理作家協会(CWA)主催のミステリー文学賞「ダガー賞」翻訳部門で最終候補作にノミネートされた作品だ。WOWOWでは初のK-文学(韓国文学)作品の映像化となる。

「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」は、ミステリー小説家志望のさえない男・伊崎耀(伊藤)が、謎の組織“カンパニー”に引きずり込まれ、誰にも気づかれない“完璧な暗殺シナリオ”を執筆する「暗殺」専門のコンサルタントへと転身する物語。
伊藤は、次第に圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失っていく伊崎を演じる。そして、伊崎の小説家としての才能を見いだすも、その才能を“カンパニー”のために利用し、伊崎を翻弄(ほんろう)し続ける謎の男・黒川秋峰をGACKTが、“カンパニー”から派遣され、伊崎を監視する美人マネジャー・水畑早紀を木村文乃が務める。

監督は映画「リング」シリーズなどで知られる中田氏と、数多くの作品を手がける小林義則氏が手がけ、脚本は社会構造や人間心理を鋭い筆致で掘り下げる戸田氏が担当する。主題歌には本作のために書き下ろされたGACKT9年ぶりの新曲「FALL AGAIN」が決定している。
第1話先行上映会に登場した中田監督、戸田山氏、廣瀬プロデューサーは、韓国の原作小説を日本のドラマへと昇華させた制作過程や、伊藤健太郎ら豪華キャスト陣と共に臨んだ撮影の裏側について、盛りだくさんの内容で作品の魅力を語った。
WOWOWとして韓国の原作小説を映像化するのは初めての試みだといい、廣瀬氏は「痛烈なリアリティーであり、だけれど地上から数センチ浮いたようなフィクションも感じられる。一つのジャンルに定まっていない部分にも魅力を感じた」と原作にほれ込んだことを明かす。

中田監督は「現代社会を冷めた視線で射るような内容で面白いと思ったけれど、主人公の一人称で進む物語なので映像化の難易度は高い原作だとも思った」と監督視点で評した。そして、戸田山氏は「犯人が捕まらなくても良いという小説は初めて読みました。ミステリー、社会派でもあって、さらに巻き込まれ型サスペンスでもあり、最後は寓話的側面があって面白い。これは一度書いてみたいと思った」と、ベテラン脚本家をもうならせる画期的な小説であると絶賛した。
第1話では、伊藤演じる伊崎によるモノローグで物語が進んでいく。これについて戸田山氏は「台本を開くと伊崎のモノローグだらけ。でも原作が『僕』という主人公がひたすら頭の中でいろいろなことを考え続ける小説なので、それをドラマにするんだったらその部分を書かないわけにはいかない」と脚色の際のポイントを挙げる。さらに「ここだけの話、他局だったらダメだと言われます。でも廣瀬Pも中田監督もOKを出してくれて、その形で走りきりました。すごく面白い作品になったので、その辺も楽しんでいただければ」と語り、独特な演出への自信をのぞかせた。

中田監督は、他殺に見えない暗殺トリック方法に頭を悩ませた様子で、「ターゲットを暗殺されたとバレない病死、事故死、自然死に仕立てるわけですが、そこは視聴者にとっても納得いくレベルにならないといけない。その辺もリアルに感じさせたいと思いました」と述べた。
初タッグとなる主演・伊藤について、中田監督は「背も高いし華がある。映画でもドラマでも見栄えがする。そして真面目に演技に取り組む人」と、その印象を述べる。続けて、「第1話と第6話では内面の芝居が全然違う。細かく打ち合わせしたわけではないので、その姿を見た時に『この人は本能的に役が分かっている人だ』と思いました」と絶賛した。

一方、戸田山氏は「当初はカッコ良過ぎるのではないか? と思った」としながらも、「第1話を見ても分かるようにリアルにダメな男を演じている。うまいと思ったし、第2話からシュッとしたカッコいい暗殺コンサルタントになる。幅のある芝居を見せてもらったことで、伊崎を伊藤くんにやってもらって良かったと思った」と、伊藤のカメレオンぶりに舌を巻いた。
ドラマオリジナルのキャラともいえる謎の男・黒川を演じたGACKTについて、中田監督は「格付け番組の話をどうしても聞きたくて、でも最初から聞くとミーハーだと思われそうなので最後の打ち上げの時に聞きました」と笑わせた。加えて、「男気があって、長いセリフも完璧にやって涼しい顔で帰られたときはカッコ良いなと思った。ちなみに黒い手袋や杖のアイデアはGACKTさんからのもの。そこから逆算する形でキャラクターを膨らませていくことが出来た」と舞台裏を紹介した。

そして、戸田山氏も「GACKTさんに決まったことで、黒川=この世の人ではない、というイメージが浮かんだ。この物語の寓話部分をGACKTさんが補完してくれたというか、GACKTさんが出ることによって不思議な世界の物語にしてくれた」と、GACKTの唯一無二の存在感に手応えを得ていた。廣瀬氏も「GACKTさんをキャスティングできた時には『勝った!』と思いました」とベストキャスティングだと胸を張る。
観客とのQ&Aでは、原作では名前のない主人公が“伊崎”という名前になった命名理由に対する質問が寄せられた。これに戸田山氏は「原作では、小説家志望で暗殺コンサルタントになる主人公の表記は『僕』だけで最後まで名前がない。そこが一番困った」と苦笑いしつつ、「アナグラムになるような名前、そして原作者イム・ソンスンさんから『イ』をいただいて『伊崎』という名前になりました」と打ち明けた。
また、第1話冒頭で伊崎は「これは僕が勤めるカンパニーについての物語だ」と視聴者に語りかける。その独特な演出について戸田山氏は「その言葉は原作にもあるもので、そのフレーズがカッコイイと思った。そのセリフは実は最後の方にも効いてくるので、ぜひ、最終話の6話まで見てください!」と意味深に予告。

廣瀬氏は「第四の壁を破ることで、視聴者を物語の世界に引き込みたいと思った」と狙いを明かし、中田監督は「カメラ目線の演出は監督としてはすごく怖いことで、実は別パターンも撮りました。ただそれを比べた時にカメラ目線でも行けると思った。お楽しみに」と期待をあおった。
最後に中田監督は「日本の場合は質問の手が挙がらなくて、こっちがずっとしゃべっているケースが多いですが、今日は観客の皆さんからもたくさん質問していただいて非常にうれしく思いました」と大盛り上がりのイベントについて、うれしそうに語った。戸田山氏も「この先、第2話以降も仕掛けたものがありますので、最後まで楽しんで見てください」とアピール。廣瀬氏は「第2話は伊崎の決断、そして第3話から伊崎の暗殺コンサルタントとしての苦悩が始まっていきます。最終話6話まで一緒に追いかけていただけたらうれしいです」と放送スタートに向けて呼びかけた。
【あらすじ】
小説家を夢見て、古本屋でアルバイトをする日々が続くミステリーオタクの伊崎耀(伊藤)。ある日、伊崎の元に、とある出版社の代理人を名乗る謎の男・黒川秋峰(GACKT)から犯罪小説の執筆オファーが舞い込む。それは主人公という名のターゲットを誰にも気づかれない“完璧な暗殺”によって死に至らしめる物語を書いてくれというものだった。
黒川の言葉に乗せられ、疑いもなく小説を書き上げた伊崎だったが、後日、自分が書いた小説どおりに人が死んでいくという衝撃的な事実を知ることになる。殺害の実行という特殊な任務を完璧に遂行する、姿の見えないミステリアスな会社の存在。そこから派遣されて彼を監視する謎の女性マネジャー・水畑早紀(木村)。「死」をも商品化してしまう圧倒的な巨悪に巻き込まれ、逃げ場を失ってしまった伊崎。果たして彼の運命の行先は?
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