「ラジオスター」大八木凱斗、幼なじみ役の甲斐翔真を分析「ボケたがりな方かも」2026/04/19 12:00

NHK総合で放送中の夜ドラ「ラジオスター」(月~木曜午後10:45)にて、多田豊役を演じている大八木凱斗。多田は海野リクト(甲斐翔真)の同級生。松本功介(甲本雅裕)からラジオに誘われた際には二つ返事で引き受ける、天然かつお調子者なキャラクターだ。
福地桃子が主演を務める本作は、小寺和久さんによるオリジナル脚本。地震と豪雨で傷ついた能登の町を舞台に、大阪からボランティアでやって来た柊カナデ(福地)が、恩人の頼みでラジオのパーソナリティーを担当することに。集まったのは、番組作りの経験がない町の住人たち。予算もない、スタジオもない、電波もない。あるのは気持ちだけ。地震と豪雨で傷ついた町を明るくしたいと、名もなき市民がスターになっていくノンストップエンターテインメントドラマとなっている。
多田の魅力を“ピュアさ”と語る大八木に、リクト役・甲斐との演技や印象に残っているシーンについて聞いた。

――大八木さんが演じる多田豊はどのような人物ですか?
「多田というキャラクターはすごく多面的ですね。『こういう人かな』と思って捉えていくと『あ、でもこういう人間でもあるのか』みたいなところがあって。その時々によってさまざまな性質が出てくる人です。周りの流れに合わせて右往左往したり、お調子者だったりするけれど、それはどこか、自分を守るためにやっているところもある気がします」
――多田というキャラクターの魅力を教えてください。
「ラジオパーソナリティーに自分から志願したり、リクト(甲斐)をラジオに引き入れようとしたりと、大胆なところがありますが、その『壁をひょいと飛び越える大胆さ』はひとえに“ピュアさ”から来ています。『ラジオスター』のメンバーも多田のピュアさを理解してくれていて、多田がちょっと天然なことを言っても温かく受け入れてくれる。『みんなから見守られる』というところも、多田の魅力だと思います」

――ラジオのオープニングあいさつ、「鈴野の笑わせ侍」が印象的です。
「台本でセリフを見た時、『これ、どういうテンションで言ったらいいんだろう?』と思いました。でも、多田自身が『どういうテンションで言うか』とかあまり考えていなさそうですよね(笑)。多田的には言った後『どや!』って感じなんだと思います。そしてさらに、やり続けるんですよね。そのメンタルの強さ、何も考えていなさが『笑わせ侍』というフレーズに凝縮されているなと思って。演じていて楽しいです」
――見ていてとても多田らしいキャッチフレーズだなと感じました。
「最初は『ラジオスター』のメンバーも『え、今なんて?』みたいな反応だったのに、だんだん受け入れて、しまいにはリアクションもしなくなるのも面白いです。たぶん多田は、こういったキラーフレーズみたいなものをノートに書きためていて、たくさんの候補の中から『笑わせ侍』と『つきつきハッピー』と『がんばリンゴジュース』に『これだな!』と丸を付けて、その三つを携えてラジオブースに向かったんだと思います」

――幼なじみの多田とリクトですが、大八木さんから見て2人はどのような関係性に見えますか?
「多田は小学生の頃、クラスでからかわれていた自分を『笑い』で救ってくれたリクトをヒーローのように感じていると思います。『ラジオスター』のみんなの前でリクトが芸人だったことを話して『ラジオの構成書けるんじゃないけ?』と言ったのは、多田のピュアな突っ走りにほかならないのですが、『本当はリクトはお笑いをやめたくなかったんじゃないか』と思っている部分もあったのではないかと。2人は幼なじみとしてずっと一緒に生きてきたし、お互いのことをよく分かっている。だからこそ多田は、リクトが本当にやりたいことをやってほしいと願っていると思います」

――リクト役の甲斐さんと共演してみていかがですか?
「本当に『リクトだな』という感じがするし、とても頼りにしています。僕がパッと投げたボールをしっかり投げ返してくれるので、安心感があります。多田がちょけて、お調子者なところを出しても、リクトがしっかり制止してくれるから、ものすごくやりやすいです」
――大八木さんから見た甲斐さんの印象を教えてください。
「普段の甲斐さんは結構ボケたがりな方かもしれない。僕もそれに乗っかったりして、いつも笑っています。放送でどこまで使われているか分からないけれど、他の誰かが中心のシーンで、多田とリクトが端っこのほうで何かゴニョゴニョ言っていることが多いです。そんなところにも、幼なじみの空気感が出ていたんじゃないかと思います」

――大八木さんが好きなシーンはありますか?
「第9回で、多田がラジオで失敗して引きこもってしまったあと、リクトが仮設住宅を訪ねてくるシーンがすごく好きです。このシーンで多田はもう一度リクトをラジオに誘いますが、リクトはそれをきっぱりと断ります。ラジオと『笑い』に対して後ろめたさを感じている部分と、多田の誘いだからこそ中途半端に安請け合いはしないという、リクトの意思表示であり、誠意だと思いました」
――多田とリクトの思いが伝わるとても印象的な場面でした。
「そのあと、2人で卒業アルバムを見て思い出話に花を咲かせるところも、とてもいいなと思います。普通、真剣な誘いをきっぱり断られたりしたら気まずくなってしまいそうなところ、すぐにいつもの空気に戻って笑い合えるって、本当に特別な関係性の2人なんだと思います。お互いの信頼感と安心感と、2人だからこその空気感が出ていて、グッときてしまいました」

【番組情報】
夜ドラ「ラジオスター」
NHK総合
月〜木曜 午後10:45〜11:00
文/TVガイドWeb編集部
関連リンク
この記事をシェアする














