「高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ」初トークイベント! 独占リポート&インタビュー2026/03/24 06:00

BS朝日でレギュラー放送中の「高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ」(金曜午後10:30)。2月13日には、番組初となるトークイベント「高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ~Takamiyとゆかいな仲間たち~」が開催された。会場はキャパ約2000人を誇る昭和女子大学・人見記念講堂。満員の観客の前で、高見沢俊彦とゲストが“美しいメシ”を堪能しながら、大いに語り合うという企画だ。
当日は2部構成となっており、第1部は髙嶋政宏をゲストに招いての公開収録となった。番組のナレーターであり、この日はアシスタント役を務めたロジャー(大自然)に呼び込まれる形で高見沢が手を振りながらステージに登場すると、客席から大歓声が上がる。ライブさながらのボリュームに、高見沢も驚き顔。さらに「ギターを持たないでステージに上がるのは、なんだか緊張するなあ(苦笑)」といつもと勝手が違い、戸惑い気味の様子。
そんな高見沢の緊張を解きほぐしたのが髙嶋。以前、番組に出演した際には、愛してやまない駅弁の魅力をやけどしそうな熱量で語りまくったのだが、この日もとどまるところを知らなかった。笑顔でステージに登場すると「キング・クリムゾンが立った舞台に立ててうれしい!」と第一声。それをきっかけに、今回も大好きな駅弁を高見沢に熱くプレゼンし、さらには食のこだわりや今興味を持っているというトリビュートバンドの話までを一気にまくし立てていった。そのすさまじさに高見沢は「もう話だけでお腹いっぱい」と大笑い。観客も驚くやら楽しいやらといった雰囲気だったが、髙嶋の話術にどんどんと引き込まれて、最後はのめり込むように話に聞き入っている様子だった。なお、この日、髙嶋が紹介した駅弁は以下の4品。

■深山農園太鼓判 圧倒的、瀬戸内しいたけちらし寿司
山陽本線姫路駅ほかで販売されている駅弁。以前の番組で髙嶋は大ぶりなシイタケが入った「しいたけ弁当 素晴ら椎茸」を紹介した(ちなみに高見沢は以来ハマっているらしい)が、髙嶋いわく「今、駅弁界ではシイタケ戦争が起きているんですよ!」とのことで、これは「素晴ら椎茸」に匹敵する逸品なのだとか。ふたを開けてみると、肉厚のシイタケが。会場からはどよめきが巻き起こった。

■大ぶり!トロッと角煮めし
九州新幹線、肥薩おれんじ鉄道出水駅ほかで販売。「駅弁は重さ!」と主張する髙嶋がうならされた弁当だそうで、開封するとやはりどでかい角煮が。またもや会場がどよめき、高見沢も「えっ~!」と声を上げた。高見沢がさっそく食べようとすると「ちょっと待って!」と髙嶋が制止。「この弁当を最もおいしく食べる方法があるんです」と語ると、ステージに電子レンジが登場。しかし、髙嶋は以前「駅弁はチン厳禁!」と熱弁していたのだが……。果たして髙嶋は禁を解くのか?

■日本橋 幕の内
東京駅などで売られている駅弁。髙嶋いわく「これ、パッケージには正直あんまりそそられないんですけど、でも、ぜひ食べてほしい!」。開封すると大ぶりの焼鮭がドーン! 高見沢は「シャケ弁じゃん!」と驚きの声を上げた。ちなみに、ここでも髙嶋のうんちくが長く続き、なかなか食べさせてもらえない高見沢。思わず「面倒くさい……」とこぼしつつ、またもや大爆笑していた。

■鮎屋三代
熊本県八代駅ほかで販売。鮎のだしで作った炊き込みご飯に、球磨川でとれた鮎の甘露煮が乗る。4品のプレゼンを終えた髙嶋は「駅弁の話なんて、ほかじゃできないですからね、本当に楽しかった!」と満足げな表情を見せた。そんな彼に最後は盛大な拍手が送られた。

第2部は、このイベントだけの特別企画。増子直純(怒髪天)&綾小路翔(氣志團)を招いて、門外不出のトークショーである。ステージに並ぶ3人は言うまでもないが、日本を代表するミュージシャン。そんな彼らが楽器も持たず、歌も歌わずにステージに立っている。増子にいたっては「皆さんに見せびらかしたかった」とレアなフィギュアを持参。それはなんだか不思議な光景にも見えたが、しかし、3人は持ち前の話術で、コンサート並みの大歓声を引き出していった。
THE ALFEEが文化庁長官特別表彰を受けた話題になれば綾小路が「みうらじゅん賞しかもらったことがない」と笑わせ、ライブが3000本に近づいているという話になれば、「3000本って!? しごきですか!?」と増子がツッコミを入れて爆笑をかっさらう。そして高見沢は「この2人と一緒だとほんと楽!」と、満面の笑顔。「高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ」は料理を味わう番組でもあるのだが、このイベントでは食べるシーンはないのかなと思わせるほど、序盤から3人の話は尽きることがなかった。
10分以上にわたってトークで盛り上がった後、ようやく「バンドメシ」の紹介へ。今回は2品を試食した。

■東京・按田餃子「自家製コーラの素」
綾小路は今流行のクラフトコーラを紹介。「いろいろなスパイスが入っていて、その組み合わせでそれぞれの店の個性が出るんです」とのことで、気を利かせた増子が、ボトルのラベルに書かれたスパイス名を読み上げようとしたところ、「老眼で全然読めないや(笑)」とつぶやき、会場は爆笑の渦に。綾小路おすすめの炭酸割りで飲んでみた感想は「いろいろなスパイスを感じる」(高見沢)、「身体に良さそう」(増子)だった。

■熟成バスクチーズケーキ「熟成バスクチーズケーキ」
高見沢おすすめのグルテンフリーのバスクチーズケーキ。独自の二段熟成製法により、新食感を実現しているそうで、高見沢いわく「熟成させることでうま味成分が増すんですよ」。「すっげえうまい!」(綾小路)「これ、チーズですね! 飯が食える!」(増子)と2人にも大好評であった。
さて、デザートを堪能し、イベントもお開きかと思いきや、3人のトークはここからが本番。テレビ出演の思い出、それぞれとの出会い、初めてもらったギャラ、歌手ならではの喉のメンテナンスについてなどなど、さまざまな話題で盛り上がり続けた。最後は過去に経験したスリリングなエピソードという、少々センシティブな話へ発展。最後に綾小路から「だから今後は何があっても不良とは付き合わないと決めた」という名言が飛び出して、イベントは大団円となった。
トーク(と食べている姿)だけで観客を大いに沸かし、コンサートかと思わせるような大歓声を引き出した3人。音楽の世界では“演奏で会話する”という表現がしばしば使われるが、この夜の3人は演奏も歌うこともなかったが、トークで音楽を奏でていたのかもしれない。そんなことを思わせる熱狂のトークイベントであった。
<髙嶋政宏×増子直純(怒髪天)×綾小路翔(氣志團)AFTER INTERVIEW>
――イベントが終わりました。まずはお疲れさまでした。
増子 「もっと面白い話もあったんですけど、あんまりえぐいと皆さん笑えないかなと思って、あの程度にしておきました(笑)」
綾小路 「楽しかったですよね」
髙嶋 「楽しいイベントでした。駅弁の話なんて、家ではできないですよ。うちの奥さん、“また始まった……”って顔しますからね。それをあんなに大勢の方が聞いてくださって。最高でした」
――ちなみに増子さん、綾小路さんは好きな駅弁や弁当はありますか?
綾小路 「実はもともと弁当はそんなに好きではなかったんですよ。でも群馬の登利平『鳥めし弁当』にびっくりして」
増子 「あれはうまいよね!」
綾小路 「子どもの頃は冷たい弁当を食べるという行為があまり好きではなかったんですけど、あの弁当と出会って、食わず嫌いだったんだなって気付きました。それに、時間がたってもおいしいなんて、すごい技術ですよね。それにも感動したんです。それから弁当という新しい世界が開けた気がします(笑)」
増子 「『鳥めし弁当』は『竹』の方がうまいよね」
綾小路 「そう言われていますよね。『松』と『竹』で入っている肉の部位が違うんですよね」
増子 「怒髪天は高崎でライブをやると、いつも『竹』が出ていたんですよ。ソールドアウトした時に『松』になって、すごく喜んだんだけど、『あれ、竹の方がうまくない?』って(笑)」
――部位が違うということは、好みにもよるんでしょうけどね(笑)。増子さんの好きな駅弁は?
増子 「JR東海の『深川めし』! 世の中にパーフェクトなものってほとんどないと思うんですけど、あれと崎陽軒の『シウマイ弁当』はパーフェクト。バランスがすごくいいんですよ。それに、あの弁当でしか食べられないものが入っていて。すごくいい!」
髙嶋 「駅弁って基本的にご飯は冷えているじゃないですか。ご飯って冷や飯の方が体脂肪になりにくいんですよ。究極は冷凍ご飯らしいです」
増子・綾小路 「へえ~(感嘆)」
髙嶋 「だから最近は家でおにぎりを食べる時、温めないようにしています」
増子 「そういえば、電子レンジって“UFOから発見された”っていう説がありますよね。なぜ温まるのか、科学的に完全には解明されていないらしくて。だから地球上で考えられたものではないんじゃないかと」
綾小路・髙嶋 「へえ~(感嘆)」
――食事で気を遣っていることはありますか?
綾小路 「特にはないなあ。好きなものを食べていますね」
髙嶋 「しっかり食べないとやっていられないですよね」
増子 「病気とかで身体が悪くなってくると、人間は食が細くなるんですよ。で、生命力が落ちていってしまう。だからちゃんと食べないとダメですよね。うまいものを食う! それが気を遣っていることですかね。ベジタリアンとか自分の周りにも多いですけど、自分には絶対無理。食いたいものを食いたい(笑)」
髙嶋 「無理はよくないですよね。以前、ミュージカルに出演した時、酒を控えて節制していたら、風邪をひきまくりました(笑)。ストレスで病気になってしまうんですよ。だからおいしいものを食べて、楽しく過ごすことが健康の秘訣(ひけつ)じゃないですかね」
増子 「そうですよね。まあ、同じものばかりを食べないようにはしていますかね」
髙嶋 「それも大事! 納豆だって、食べ過ぎると痛風になっちゃいますよ」
増子 「日本人は大豆を取り過ぎだって言いますよね。しょうゆもみそも大豆だし。やっぱり取り過ぎは良くないってことですよ」
――好きなものをしっかり食べることが大事ということですが、「最後の晩さん」で食べたいものは何ですか?
増子 「俺ね、最近干し海老が異様に好きだということに気付いて。よくカップラーメンに入ってるヤツ。だから最後はあれだけをカップいっぱいにして食いたいかな(笑)」
綾小路 「僕はもう手巻きずしって決めてます。うちは3人兄弟で、両親が共働きだったので、手巻きずしセットみたいなのを買ってきて、『これで適当に食べて』みたいなことが多かったんです。それを囲んでみんなで食べていたんですよ。でも上京してからはそういうことがなくなって、思い返すとあの手巻きずしは、幸せな家族の象徴だったなと思うんですよね。だから最後は、友達なのか家族なのかは分からないですけど、みんなで手巻きずしをやりたいです」
髙嶋 「僕は焼き鮭とご飯になっちゃうかな」
増子 「それも最高ですよね。結局それが一番うまいもんね。あとみそ汁もつければ大満足」
髙嶋 「そうそう。日本に生まれて育って、結局、ごく普通の和食が一番なんですよね」
――最後にイベントで共演した高見沢さんの印象を教えていただけますか?
増子 「元気ですよね。3000回もライブをやるなんて、ほんとすごいと思う。4000回、5000回と記録を伸ばしていただいて、われわれはその背中を追いかけていきたいですね」
綾小路 「自分たちは今年デビュー25周年、来年結成30周年なんですけど、その先には怒髪天がいて、THE ALFEEがいる。やっぱり目指す場所ですよね。先輩たちがこれだけ元気なんだから、俺たちも泣き言なんて言っていられないよなって思います。高見沢さんが70歳を迎えられた時に、THE ALFEEで組体操みたいなことしている写真がスポーツ新聞にどーんと載っていたんですよ。それを見て“これは、かなわねえぞ”って思ったんですよね。でも、うちらもリーゼントがネーゼントになるまで頑張って、70歳になったら学ラン着てみんなで組体操したいと思います。そんな後輩たちの目標となるべく、高見沢さんにはさらなる記録を打ち立ててほしいです」
髙嶋 「僕ももともとバンドをやっていたんですけど、古希になっても続けているって本当にすごい。まずはそれに感動します。しかも、今日のイベントみたいにしっかりと聞き手に徹してくれて、相対している人の話を引き出してくれて。ちょっと天然な返しが出るところも含めて、素晴らしいと思います。あと、声がすごく通るんですよね。増子さん、翔さんとのトークをモニターで聞いていたんですけど、改めてそう思いました。2本目なのにまだあんなに声が出るなんて! 本当に素晴らしいです。番組にもぜひまた呼んでください!」
<高見沢俊彦・AFTER INTERVIEW>
トークイベントは自分のラジオ番組でも経験があるんですが、あれだけしゃべれる人たちがゲストだとやっぱりすごく楽でした。自分もいち観客として楽しんでしまいました(笑)。ほんと、皆さん話が面白くて、もっと話したかったですね。
髙嶋さんの“駅弁トーク”は今回もすごかった! 以前番組に出演していただいた時は、「駅弁は絶対チンしちゃダメ!」って言っていたのに、今回は電子レンジが出てきて(笑)。この番組にレンジが出てきたのは初めてですよ。紹介していただいた駅弁は、どれもすごくおいしかったです。髙嶋さんが厳選してくれただけありました!
増子さんと翔さんは話題が豊富過ぎ(笑)。“3人でバンドをやったら?”とか、まだまだ話したいことがたくさんあったんですけど、盛り上がり過ぎて時間が足りなくなってしまいました。2人ともいろいろな“伝説”を話してくれましたけど、THE ALFEEには、まったくないなあ。僕らはごく普通のボンボンなんで、武勇伝はないんですよ(笑)。
(番組で話した)初めてのギャラの話? あれは本当です。坂崎が「初めてのギャラ、5万円だったよな」って言うんだけど、「えっ、俺たち、もらっていない……」って。坂崎がくすねたのかな(笑)。しかも、それが判明したのが去年の夏だったんですよ。坂崎は50年も隠していた(笑)。もうよく覚えていないから、実際はちゃんと分けたのかもしれませんけどね(笑)。
番組イベントはまたやりたいですね。今日みたいにお客さんの反応があるとやっぱり楽しいです。あれだけたくさんの人の前で食事をするのは、少し変な感覚でしたけど(笑)。
【番組情報】
「高見沢俊彦の美味しい音楽 美しいメシ」
BS朝日
4月3日 午後10:30~11:00(高嶋政宏ゲスト回)
4月17日 午後10:30~11:00(祝72歳 ライブ3000回達成 高見沢 春のメシ祭内でトークを一部放送)
取材・文/竹内伸一
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