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「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!2026/03/23 12:00

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!

 笑福亭鶴瓶さんと八木亜希子さんがゲストと語らい、名曲に隠された秘話やプライベートまで“歌”と“人生”を深掘りする大人のトーク&歌謡番組「鶴瓶のええ歌やなぁ」(BS11 毎週木曜午後8:00)の3月26日放送の中村美律子さんがゲストの回の見どころ、聴きどころをたっぷりご紹介します。

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!

 大阪市平野区出身の鶴瓶さんと同郷・同世代ともいえる、東大阪市出身の中村美律子さんが来店。少女時代から河内音頭の音頭取りとしてやぐらに上がり、浪曲師の二代目春野百合子さんにも師事しただけあって、演歌・歌謡曲にとどまらない邦楽の多様な節回しを操り、豊かな表現力で聴く者をぐいぐい歌の世界に引き込んでいきます。今回、通常のテレビ番組では、ほとんど歌われることのない「瞼の母」を、鶴瓶さんの鶴の一声でフル歌唱。ファンならずとも必見の回となりました。

トークここが見どころ1 なぜかアルゼンチンで「河内おとこ節」が大人気!?

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!

 今や関西を中心に各地の盆踊りでも踊られるようになったという「河内おとこ節」。音頭曲ではありませんが、ノリのよい大阪のおばちゃんたちは、“ソーラーヨイトコサッ サノヨイヤサッサ”と自然に河内音頭のおはやしを入れてくれるそう。

 また、その人気は国内にとどまらずワールドワイドに。アルゼンチンの盆踊り大会でこの曲がかかると大盛り上がりになることを、つい最近のNHKのニュース番組で知って驚いたという中村さんは、「呼んでくれたら、いつでも行くのに」と笑顔。

 ほかにも、「音頭は聴いているだけで気持ちいい」という鶴瓶さんと八木さんに、「日本人みんなの心に染み付いているから」という中村さんが中学からやぐらに上がった話など、音頭談議へと話の花が咲きました。

トークここが見どころ2 デビューは30代になってからと遅咲きの歌手人生

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!

 デビュー40周年の中村さんの歌手としての足跡もたどります。父親が大衆浴場のボイラーマンだったという中村さん。銭湯の広々とした風呂場でいつも歌っていたこと、街を歩けば近所の大人たちから歌をリクエストされたこと、お祭りの「のど自慢」大会に出場したことがきっかけで、伴奏のアコーディオンの先生の歌謡教室に歌を習いに行ったことなど、歌が深く根づいていった幼少期からの生い立ちが語られます。

 成人してからはフリーの歌手として収入もきちんとあったなか、中村さんはそこに安住しないために一大決心。30代になって浪曲師・春野百合子さんに師事するなど、新たな挑戦を続け、30代半ばでメジャーデビュー。くしくも鶴瓶さんが1999年から多彩なゲストを招き、長きにわたり開催しているイベント「無学の会」の第1回ゲストが春野さん。鶴瓶さんの師・六代目笑福亭松鶴師匠の葬儀にも中村さんは春野さんと参列しており、縁がつながっていることにお互いしみじみ。

トークここが見どころ3 歌謡界の大御所や文学界を代表する女流作家から作品提供

 中村さんのパワフルな歌唱は、作家の創造力を喚起すると思わせるようなエピソードも。中村さんは北島三郎さんとのデュエット曲「あづま男と浪花のおんな」(作詞・作曲:原譲二)を2002年に発表していますが、そもそもこの曲が生まれたのは、「みっちゃんにぴったりな曲を考えてあるから。詞も曲も俺が書く」と北島さんから直接提案があったからなのだとか。

 そして、瀬戸内寂聴さんはテレビで「大きな口を開けて」歌っている中村さんを見て、ご本人が事務所に電話をかけてきて、旅番組出演という仕事の誘いからお付き合いが始まったそう。演歌には興味がなかった寂聴さんが、中村さんのために初めて歌謡曲の詞を書き下ろしたのが2005年の「風まかせ」(詞:瀬戸内寂聴 曲:弦哲也)です。

SET LIST

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!

「河内おとこ節」1989年
作詞:石本美由起 作曲:岡千秋
 3枚目のシングル。河内音頭のリズムを取り入れた楽曲に乗せて、音頭取りとしての経験を存分に生かしたノリのいい歌唱でロングランヒット。1992年にはこの曲で紅白初出場。聴いているうちに鶴瓶さん、八木さんも思わず体が動き出して。
○「初出場した紅白では、全国の人たちに名刺を配った気持ちに。それから15回の紅白出場のうち、この歌で8回出ています」(中村さん)
○「力強さを感じます。歌いながらしゃがんで立つところもすごい!」(八木さん)

「晩酌」2023年
作詞:日野浦かなで 作曲:弦哲也
 長年連れ添った女性と酒を酌み交わす夜をしっとりと歌う男歌。曲名でもある「晩酌」は1~3番のサビの最後にくるフレーズで、音余り、字足らずになっている理由も明かされます。
○「私、お酒飲めへんので、最初はどないしようと。ミュージックビデオの撮影では、お酌するシーンがあって、スタッフから『もっと自然体に』とか『色っぽくやって』とか言われて、『どっちやねん!』と思いました(笑)」(中村さん)

「大阪しぐれ」1980年
作詞:吉岡治 作曲:市川昭介
 中村さん憧れの都はるみさんの大ヒット曲をカバー。フリーで歌手活動をしている頃、自作の歌い手を探していた事務所の社長の前で「大阪しぐれ」を歌い、即採用されたという思い出もある曲。
○「若い頃、はるみさんに声が似ていると言われたこともあるんです」(中村さん)
○「似てるわ、やっぱり。好きという気持ちが大事やね」(鶴瓶さん)

「瞼の母」2005年
作詞:坂口ふみ緒 作曲:沢しげと
 鶴瓶さんのリクエスト曲。中村さん版「瞼の母」は、歌唱はもちろん、長セリフが圧巻。曲全体を締めくくる3番の最後に主人公・番場の忠太郎が叫ぶ「おっ母さん」まで入らないと、この物語の世界観を描ききれないため、放送時間が限られるテレビ番組では中村さんは歌ってきませんでした。今回、鶴瓶さんの「3番までやってもらおうやないけ」という英断で、フル歌唱が実現。歌唱中、鶴瓶さんも目をつむりながら曲の世界に没入。歌い終わりには、八木さんの目に涙が光っていました。
○「まさかフルで歌わせてもらうとは、夢にも思わんかった」(中村さん)
○「ひとつの舞台みたい。これは3番まで歌わんと意味ない」(鶴瓶さん)

「夜もすがら踊る石松」2006年
作詞:阿久悠 作曲:杉本眞人
 珍しい阿久悠さん作詞の股旅物で、森の石松をフィーチャーした現代男性への応援歌。ジャケット写真は、中村さんが和装ではなく、サロペット姿でこれまた珍しい作品に。中村さんも歌い終わって「楽しい!」。
○「阿久さん作詞、杉本さん作曲で演歌じゃない。当時大化けするか、思い切りすべるかとチャレンジした曲」(中村さん)
○「面白いし、ええ歌。でも、サロペットはあかん(笑)。俺も髪のある時、着ていましたけど」(鶴瓶さん)

After Talk 中村美律子

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!


――今日はいろいろなお話をされていましたが、番組への率直な感想は?

「しゃべりましたね。鶴瓶さんも大阪弁で気さくにしゃべってはりますから、もう何の気負いもなくやらせていただけて楽しかったですね」

――「瞼の母」をフル歌唱されました。

「あの歌を座って歌ったのは、生まれて初めて。鶴瓶さんとお話する中で、セリフをやってもいいですかと言うたら『どうぞ、どうぞ。全部聴きたい』と言ってくれはったんで」

――「河内おとこ節」も披露されましたが、何度聴いても気持ちよさは変わりません。

「太鼓の音が日本人みんなの心の中にあるんでしょうね。だから躍動するんだと思いますよ」

――司会のお二人の印象を改めてお聞かせください。

「あれだけ多くの番組で活躍されている鶴瓶さんが、演歌・歌謡番組の司会をされるようになって、かっこよさを感じるとともに、うれしい気持ちが大きいです。演歌を歌う人間にとって、自分の思いをストレートに言ってくださる方が番組にいらっしゃることに安心感があるというか。のびのびとやらせていただける――そんな感じがしました。八木さんもナチュラルで面白い方ですよね」

――デビュー40周年ですが、今後の活動をお教えください。

「6月16日に大阪のフェスティバルホールで記念コンサートをやらせていただきます。歌謡浪曲をいっぺんに『瞼の母』『桂春団治』『無法松の恋』とやります。自分の年齢を考えるとハードです。でも、人のやっていないことをやる、今回は3席に挑戦すると決めました。できる限りのことはやり続けたいと思います」

――視聴者へのメッセージを。

「ゲスト1人で1時間の番組って、とても長いように感じますが、実際にスタジオで歌ってしゃべっているとあっという間に過ぎてしまいます。これって見ている方にも通じると思うんです。なんてすてきな番組だろうと思いました」

After Talk 笑福亭鶴瓶&八木亜希子

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!


――生歌をそばで聴かれて、特に印象的だった歌は?

鶴瓶 「『夜もすがら踊る石松』は好きやったなあ。あんなええ歌あんねんと思って。阿久悠さんで、任侠ものっていうのも、ほかにあれへんしね」

八木 「やっぱり最初に歌われた『河内おとこ節』。元気をたくさんいただいた感じで、『紅白』で8回という記録も、望まれる理由が分かりました」

鶴瓶 「『紅白』って、なんで毎回同じ歌、歌うんやろって、あるやんか。でもええ歌は何度も聴きたいもん」

――『瞼の母』もすごかったですね。

鶴瓶 「最後のセリフ『おっ母さん』と言うところまで、お芝居が入るといいよね」

――鶴瓶さんが後押しされて、中村さんが3番まで急きょ歌えることになりました。

鶴瓶 「それが一番いいんですよ。歌いたいと思っていることがどう見ても分かりますから。最後まで歌っていただいて、やっぱりよかったですからね」

八木 「ここぞという時の、鶴瓶さんの目の圧は隣で感じますからね」

鶴瓶 「決められた段取りだけでなく、本当に乗ってはる時は、好きなように歌ってほしいって思うから」

「鶴瓶のええ歌やなぁ」で、デビュー40周年の中村美律子が「瞼の母」をフル歌唱!

――お話しされて、改めて中村さんをどのようにお感じになったのでしょう。

鶴瓶 「同郷ですから、余計に力が入りますよね。それに年齢もあまり変わらないですし。(中村さんの)音頭や浪曲の魅力も伝わり、今日はよかったと思います」

八木 「お二人が同郷だとうかがって、柔らかい雰囲気がとても似ていると感じました。また、曲中にお芝居に入られた時のギャップもすごくて、お芝居のある歌をもっとお聴きしたいと思いました」

【番組情報】
鶴瓶のええ歌やなぁ
BS11 毎週木曜 午後8:00~8:57
※中村美律子ゲスト回は、3月26日放送
※放送後、TVerで見逃し配信中
※番組放送後、YouTube限定でスタジオトークのディレクターズカット版を公開中!

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