阿部寛&永野芽衣&道枝駿佑「キャスター」が1位に!「年間ドラマランキング2025」結果発表2026/02/13 10:00

今回は完全保存版。前回の予告通り、2025年の年間ドラマランキングをお送りする。関東170万台を超えるレグザの視聴データをもとに、25年に放送されたすべてのドラマのポイントを集計し、放送回ランキング、平均視聴ランキング、継続視聴率ランキングを発表する。
まず紹介するのは、「リアルタイム視聴」とタイムシフトを利用した見逃し視聴や後日再生視聴を含む「録画視聴」の合算による「放送回ランキング」の年間ベスト20。ポイントは1位を100とした場合の割合である(以下同)。
特定のドラマが上位を独占することが多い放送回ランキングだが、多くのドラマが入り乱れてランクインしており、25年は他を圧倒的に制するような“スーパー覇権ドラマ”は生まれなかったといえる。にもかかわらず一番の注目は、ベスト20のうち19本をTBSのドラマが占めているという事実である。特定の強いドラマがなかったのにTBSドラマに人気が集中しているというところに、25年のドラマ事情が端的に表れている。
放送回ランキングトップは、4月クールにTBS日曜劇場枠で放送された阿部寛、永野芽郁、道枝駿佑出演の「キャスター」第1回。2位には、10月クールで大きな人気となった夏帆と竹内涼真主演のTBS火曜10時枠「じゃあ、あんたが作ってみろよ」の最終回が入った。そして、1位と2位こそ下位に差をつけているが、3位以降はほとんどポイントの差がなく、ほぼ横一線の大激戦になっている。

TBSは上記の2作品のほかにも、1月クールの松坂桃李主演「御上先生」、7月クールの松本潤主演「19番目のカルテ」、10月クールの妻夫木聡主演「ザ・ロイヤルファミリー」と、日曜劇場枠のドラマすべてをベスト20入りさせている。主演陣だけ見ても日本を代表する俳優がズラリと並んでいる上、共演者にも毎作豪華なキャスト陣をそろえ、まさに自他ともに認める民放の王者枠というべきトップドラマ枠だ。
日曜劇場枠の四つのドラマすべてに共通する点として、どれも第1回が最高ポイントを獲得していることが挙げられる。これはもちろん常に放送前から視聴者の期待が高まっていることの証しだが、同時にどのドラマも初回以上に視聴者を増やしていくことができなかったという一面もある。「じゃあ、あんたが作ってみろよ」のような、話題が話題を呼び、社会現象を巻き起こすようなドラマが日曜劇場からは生まれなかったといえる。
そしてTBSの完全制覇を阻み、唯一13位にランクインを果たしたのがフジテレビの「続・続・最後から二番目の恋の初回であった。岡田惠和脚本、小泉今日子と中井貴一主演の人気シリーズが11年ぶりに復活。往年からのファンの期待を裏切らないオリジナルキャストが勢ぞろいしての第3弾は、大きな話題を呼んだ。
平均視聴ランキングのTOP3は2025年もTBSが独占
続いて「平均視聴ランキング」の年間ベスト20を見てみよう。こちらもリアルタイム視聴と録画視聴の合算したポイントの全話平均を集計し、高い順に並べたランキングである。
「キャスター」が年間首位、2位に「ザ・ロイヤルファミリー」がつけて、3位に「じゃあ、あんたが作ってみろよ」というベスト3。まさにTBSの圧勝である。さらにベスト10中6作をTBSドラマが占めているが、他局もそれぞれベスト10に食い込み気を吐いている。TBS勢に割って入る形でフジテレビの「続・続・最後から二番目の恋」が4位に食い込んだのは快挙と言っていいだろう。
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そして、これまたTBSの「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」が堂々の年間6位。主演の多部未華子はじめ、江口のりこやディーン・フジオカが家事や子育てに奮闘する姿に共感の声が集まった作品で、等身大の女性の頑張りにエールを送る“TBS火曜10時枠”を象徴するドラマだった。
テレビ朝日からも2本がベスト10にランクインした。大石静脚本の「しあわせな結婚」(8位)と井上由美子脚本の「緊急取調室」(10位)。どちらもサスペンス要素が強く、先の読めない展開が視聴者を取り込むタイプの作品だ。また、映画へと続いてファイナルを飾った「緊急取調室」は「相棒」シリーズと並ぶ重厚なテイストの刑事ドラマで、テレビ朝日らしさが窺える作品だった。
これら、確かな手腕で知られるベテラン女性脚本家の2作が堂々年間ベスト10入りしているのは、やはり作品のクオリティーが支持されてのことだろう。4位の「続・続・最後から二番目の恋」を含め、作家性を押し出した諸作品がTBSの戦略的なラインアップに対抗しているという構図は、25年の特徴の一つだったといえるかもしれない。
9位の日本テレビ「良いこと悪いこと」はまだ記憶に新しい10月クールのサスペンスミステリー。考察ものとしては、25年随一のヒット作となった。また12位「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)は、漫画原作で昭和初期を舞台にピュアな恋愛を描いて、ラブコメドラマの新境地を開いた。この作品でブレークした本田響矢演じる“瀧昌さま”は、まさに25年のベスト“うぶキュン”キャラだった。
視聴数の伸びでは月9&深ドラBL作品が上位を獲得!
最後に「最終回継続視聴率ランキング」のベスト20を。最終回のポイントを初回ポイントで割った数値によるランキングで、継続視聴率が高い(=初回に比べて最終回の視聴数が高い)ということは作品内容に対する満足度が高い傾向があるのでは、という仮説に基づいた検証である。
20作すべてが100%を超えているが、なんといっても上位の2作品の数値が突出して高い。1位「119エマージェンシーコール」(フジテレビ系)は1月クールの月9ドラマ。初回のころはフジテレビが揺れに揺れていた時期だったが、最後まできちんと走り通して安定した数字を残したことが継続率の高さとなって表れた。ここは素直に現場の頑張りをたたえたい。そして2位の「セラピーゲーム」(日本テレビ)も170%以上の高ポイントを獲得。深夜ドラマながら、近年のBLドラマブームのすごさを数字で証明した形となった。

最後に、NHKドラマから継続視聴率6位に入った「しあわせは食べて寝て待て」。ささやかながらもそれなりにハードでリアルな日常にそっと寄り添うハートウォーミングなドラマ。団地、薬膳といったキーワードも話題となり、今夏にスペシャルドラマ制作が決定したことからも分かる、まさしく内容で支持されたドラマである。そして、映画「国宝」の演技も評価されている横浜流星が主演を務めた大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」も、継続視聴率14位に入り、見事継続率100%をクリア。1年間おつかれさまでした。
既に2026年も1か月半が過ぎて数多くの冬ドラマが放送されている。26年はどんなドラマがわたしたちを楽しませてくれるのか。「VIVANT」の続編など期待作もめじろ押しで、今から楽しみがとまらない。
文/武内朗
提供/TVS REGZA株式会社
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