町田樹がミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート団体のオーダーを予想!2026/01/31 12:00

「ミラノ・コルティナ五輪 TV観戦BOOK」「デジタルTVガイド3月号」では、ソチ五輪で5位入賞を果たしたフィギュアスケート解説者の町田樹氏にインタビューを行い、ミラノ・コルティナ五輪の見どころをたっぷりと語ってもらった。前編に続き、後編でも誌面に収まりきらなかった話をお届けする。
【男子はSP鍵山、FS佐藤、女子はSP・FS坂本】
――団体における選手のプレッシャーは別物とのことですが、ではもし町田さんが監督だった場合どのようなオーダーを組みますか?
「まずは選手に出場自体の希望を取りますが、メダルが濃厚視されていますので、おそらく全員出たいと希望するでしょう。その前提で考えると、男子シングルは個人戦の日程が近いので、個人戦への体力的な影響を考慮する必要があります。私が出場したソチ五輪の時の団体の方針は、基本的に五輪代表選考会である全日本で、好成績を収めた方が身体への負担が少ないショートプログラム(SP)に、次点の選手が身体的負荷の高いフリースケーティング(FS)に出場するということでした。ですから、2013年の全日本で優勝した羽生結弦さんがショート、準優勝であった私がフリーに出場したのです。この原則で考えると、鍵山優真選手にショートを、佐藤駿選手にフリーをお願いすることになるでしょう。男子は、団体戦の2日後に個人のショートが行われますので、団体のショートとフリーで選手を変更して心身への負担を分散させるべきです。おそらくアメリカも、イリア・マリニン選手はショートとフリーのどちらかにしか出さないと思いますので、そうなると日本がどちらかで1位のポイントを獲得できる可能性が出ます」
「ただし、そうなるとショートとフリーで選手変更をできるのは2カテゴリまでなので、ペアと女子シングルはどちらかしか変更できません。ここが悩ましいところです。もし三浦璃来選手&木原龍一選手組のけがからの復調具合が万全でなさそうであれば、ペアを変更して長岡柚奈選手&森口澄士選手組にもショートかフリーに出てもらうことも考えなければならないでしょう。そうなった場合、もう選手変更ができませんので、団体戦から日程が最も離れている女子シングルは、ショート、フリーともに坂本花織選手で通す、ということにせざるを得なくなります。いずれにせよ、団体戦にとってはもちろんのこと、個人戦においてもこの選手変更の戦略が極めて重要になることは間違いないです」
――さて、今回の五輪は町田さんも現地に解説者として行かれます。
「解説する側にとっても五輪は大きな舞台ですので、最大限準備をして臨みます。例えば単に“表現力がある”ではなく、芸術批評理論を駆使してその“表現力”とは何なのか、ということをきちんと説明したいですし、今季の各選手の技の成功確率などの統計データも織り交ぜていきたいです。いろいろな切り口で解説し、皆さんに現場の臨場感や競技の魅力、選手の頑張りなどが伝わるよう努めたいと思っています」
――最後にテレビの前で応援する皆さんにメッセージをお願いします。
「どうしても日本選手に焦点が当たりがちですが、日本の選手を応援しながらも、ぜひ世界の選手のパフォーマンスを堪能してください。五輪の舞台に立てるのは、世界でも選ばれしアスリートばかりです。各競技で各国に1枠ずつ出場枠が必ずあるかというと、実は決してありません。予選を勝ち抜いた世界のトッププレイヤーがそろう舞台なので、競技の面白さや醍醐味(だいごみ)が五輪の舞台には凝縮しています。ですので、勝負の行方だけでなく、各国の才能あふれる選手の演技を通して、フィギュアスケートそのものの魅力を発見する機会となればうれしいです」
【放送情報】
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック
2月6日〜2月22日 地上波・BS 各局で生中継/NHK ONE・TVerでライブストリーミング配信
町田氏はフォギュアスケート男子シングル・アイスダンスの解説を担当
【掲載情報】
デジタルTVガイド3月号増刊 ミラノ・コルティナ五輪TV観戦BOOK 1,870円(東京ニュース通信社)

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