News ニュース

杉咲花×成田凌「おちょやん」以来5年ぶりの共演にこっぱずかしい瞬間も!「冬のさ春のね」会見2026/01/13 05:00

U-NEXT
杉咲花×成田凌「おちょやん」以来5年ぶりの共演にこっぱずかしい瞬間も!「冬のさ春のね」会見

 杉咲花が主演を務め、今泉力哉が監督・脚本を手がける、1月14日スタートの日本テレビ系連続ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」(水曜午後10:00)の第1話の完成披露試写会が行われ、杉咲をはじめ、共演の成田凌、内堀太郎、今泉監督が登壇した。

 完成披露試写後のトークで、第1話の感想を求められた杉咲は、「ポケットに忍ばせて、誰にも見えないところで、そっとなでていたくなるようなドラマになっている気がしました」と作品の印象を表現。「このドラマは、とても個人的で、ある意味では勝手な恋愛の話でもあると思いますが、それぞれの登場人物が切実な悩みを抱えていて、その時間をじっくり、贅沢に描いている。手前みそですが、とても好きだと思いましたし、こんなドラマが見たかったなと思いました」と語り、穏やかな口調の中に確かな手応えをにじませた。

 本作は、杉咲演じる主人公・土田文菜が、これまで経験してきた別れや、かなわなかった恋を通して、「人を好きになること」そのものにどこか恐れを抱きながらも、自分なりの答えを探していく物語。小説家として2冊の作品を世に出し、3冊目の執筆に行き詰まる文菜は、古着屋でアルバイトをしながら、恋人や友人に囲まれた日常を送っている。しかし恋愛においては、“きちんと人を好きになること”を無意識のうちに避けてしまっている。冬と春のあいだを行き来するように迷い、悩みながら、“好き”という感情が少しずつ煮詰まっていく、正解のないラブストーリーだ。

 成田が演じる佐伯ゆきおは、文菜の現在の恋人で美容師。コインランドリーで文菜と出会い、好きな音楽やたわいのない会話を重ねる中で距離を縮めていく、優しく真っすぐな人物。一方、内堀が演じる山田線は、文菜の先輩にあたる小説家で、今は思うように小説が書けていない。文菜にとって、恋人のゆきおには話せないことも打ち明けられる、唯一の存在となっている。

 第1話を振り返り、成田は「こういうドラマが見たかったし、あっていいと思いました」と率直な思いを口にし、「ずっと見ていられる、ずっと見ていたいような時間を、毎週無料で見られるというのは、とてもぜいたくなこと」と作品の魅力を表現。「簡単に言うと“それぞれ”なんですけど、その“それぞれ過ぎる”感じを受け取れるドラマなのかな」と続けた。

 内堀も「BGMや説明的な情報が少ない分、見た人がどう感じるのかがすごく気になる作品」と話しつつ、今泉作品がゴールデン帯で放送されることについては「正直に言うと、“これをゴールデン帯でやるんだ”というのが最初の印象でした」と本音を明かした。

 今泉監督は、第1話の試写を会場後方で見守っていたといい、「とてもぜいたくな時間が流れているなと感じました。万人に強く共感される物語ではないかもしれませんが、この会場にいる誰か一人でも、“隣の人には分からないかもしれないけど、自分はこの感情をよく知っている”と感じてもらえたら、それはとても深い共感。誰か一人に届けばいい、そんな思いで見ていました」と語った。

 杉咲と成田は、連続テレビ小説「おちょやん」(2020年/NHK総合ほか)で夫婦役として共演しており、今回は恋人役での再共演となる。成田は「1年間、毎日1日中一緒に撮影していたので、何でも言えるし、言わなくても分かることもたくさんある関係性。でも久々に会って、最初のコインランドリーのシーンあたりでは、普通に照れてしまうような時間が結構あった。それが、ドラマ上の初対面に一番近い状況を生み出したのかもしれない」と撮影を振り返る。杉咲も「妙なこっぱずかしさはありました」と笑いつつ、「朝ドラが終わったあとに“次に共演できるのは5年後くらいじゃないか”みたいな話をしていて、本当に5年たってこういう機会をいただけたので、すごくうれしかった」と喜びをにじませた。

杉咲花×成田凌「おちょやん」以来5年ぶりの共演にこっぱずかしい瞬間も!「冬のさ春のね」会見

 撮影現場について、杉咲は「劇的なこととは対極にあるような、平凡な時間をこそ大切にして、一瞬も逃さず撮影しようという気概にあふれている現場です。今泉さんの繊細さは唯一無二で、0.1秒単位で、いろんな挑戦を重ねながら、呼吸や間を作っていく」と表現。

 今泉監督も「“飲み物の量がちょっと多いです”など、そういう細かいところまで一緒に調整していく」と補足。一方で表情の演技については「細かい指示をしているというよりは、委ねている部分が大きい」といい、文菜が「うん」と言い続けるシーンでは「一つ一つの“うん”で表情が本当に繊細に変化していて、カットバックで見せてしまうと、その移り変わりを見逃してしまう。あの場面は通して撮ることで成立したものです」と解説した。

 さらに、今泉監督は「正直、現場はどうですか?」とキャストに逆質問。膨大なセリフ量についても触れ、「毎日覚えるのは本当に大変だと思います」と気遣いを見せる。

 これに杉咲は「大変ですね」と即答。成田も「特に相づちを覚えるのが大変」とうなずき、「『うん』や『そうなんだ』といった言葉が多くて、会話自体は日常的なんですけど、10分くらい長く回している中で、どこかで入れ替わってしまったかも、と思うことがある」と苦労を明かした。「『そういえばさ』や『えっと』といった言葉もすべて脚本に書かれているので、余計に覚えにくい」とこの作品ならではの難しさを語った。

 杉咲は、今泉作品の現場を象徴するエピソードも披露。ある回で「相手の言葉を聞く前に察してニヤニヤする」というト書きがあり、その通りに演じていたところ、今泉監督から「なんでニヤニヤしてるの?」と指摘されたという。「『もう言うことが分かっちゃっている人みたいだから、ニヤニヤしないで』と言われて。でも『ト書きに書いてありましたよ』と伝えたら、『あ、そうか』となって」と振り返り、会場の笑いを誘った。

 今泉監督自身も「現場で台本を見ながら芝居を確認する監督もいると思いますが、僕はその日あまり台本を見ていないこともある」と苦笑。「芝居を見てから“なんで先に察しているの?”となることが結構あります」と明かし、「書いている時の勢いで書いている部分も正直あって、役者さんはその通りにやってくれる。でも、実際に相手の芝居を見て“これは違うな”と思うこともあるので、その場で考え直したり、変えたりすることもよくあります」と、柔軟な演出スタイルを語った。

 そんな現場について、杉咲は「入口も出口も決まっていない感覚がある」と表現。「現場で起きたことをすごく尊重してくださって、アイデアをどんどん取り入れてくださる。本当に楽しい現場です」と笑顔を見せる。

杉咲花×成田凌「おちょやん」以来5年ぶりの共演にこっぱずかしい瞬間も!「冬のさ春のね」会見

 成田も「回っている最中に“成田、これ言って”と指示が飛んでくることは、やっぱり変わらずあります」と明かすと、今泉監督は「本当は役名で“ゆきお”と言うところを、『成田、○○って言って』と本名で言ってしまって。カット後に“ごめん、成田って言っちゃった”ということもありました」と打ち明け、「相手の後ろで出ていた言葉を拾って、『そこ、言葉いじってください』とお願いすることもある。その場で起きたことを引き出す作り方」と説明。成田は「最初はワークショップだけでやるものだと思っていましたが、それをテレビドラマの現場でも、しかも今でもやり続けている。変わらないものを強く持っている方だと感じます」と信頼を寄せた。

 また、杉咲との共演シーンについて内堀は、「たくさん殴られたり、たたかれたりしました」と告白。「でも、ちゃんと痛くたたいてくれるんです。手加減されることがなくて、うれしいことではないですけど(笑)、芝居としてはすごくやりやすかった」と回顧。

 今泉監督は「(内堀が)あんなにほっぺたをつねられているとは、カメラ側からは全然分からなかった」と驚きを明かし、「あとで映像を見て“すごいことになっているな”と。暴力とは違う距離感の取り方を、2人でしっかり作ってくださっていたのも印象的でした」と振り返る。ベッドから落ちる場面や、追いかけ回すシーンについても「演出というより、やっている中で自然に起きた偶然が多かった」と話した。感想を求められた杉咲は、シンプルに「楽しかったです」と応じ、会場を和ませた。

 キャスティングについて、今泉監督は内堀の起用経緯にも触れた。内堀は、今泉が脚本・監督・編集を手がけた映画「退屈な日々にさようならを」(17年)で一人二役の主演を務めて注目を集め、以降も「窓辺にて」(22年)など、今泉作品には欠かせない存在となっている。

 「決まる前に、1話から10話までの脚本を一度すべて送って読んでもらったんです。正直、その時点ではお願いできるか分からなかった」と前置きした上で、「テレビドラマにはいろいろな事情がある中で、それでも“内堀さんにお願いできるか分からないけれど、とにかく一度読んでほしい”と思った。山田という役を、きっと深く理解してくれるだろうという感覚があったからです」と説明。

 実際に脚本を読んだ内堀が感情的に受け止め、泣きそうになっていたと聞いたといい、「それを知って、“この役は内堀さんが演じてくれたら、本当にいい作品になる。でも本当にお願いできるのだろうか”と、プロデューサーと相談していました。結果的に実現できたことは、この作品にとって本当に大きな出来事だったと今でも思っています」と感慨を込める。

 一方の内堀は今泉作品について、「同じことをやり続けている人。芯のようなものをしっかり持っていて、それを貫いてきた結果が、作品の積み重なりにつながっている」と言葉を添えた。

杉咲花×成田凌「おちょやん」以来5年ぶりの共演にこっぱずかしい瞬間も!「冬のさ春のね」会見

 この日は体調不良のため岡山天音が欠席。岡山が演じる早瀬小太郎は、文菜が学生時代にアルバイトをしていたラーメン店で出会った先輩で、成就しなかった恋を経て、腐れ縁のような関係を続けている人物だ。今泉監督は「2話以降も大活躍しますので、楽しみにしてほしい」とアピールし、杉咲も「天音くんの一挙手一投足が本当に面白くて、予想のつかない展開になっていく」と期待を寄せた。

 最後に今泉監督は作品づくりへの思いとして、「誰かを救うために作るというより、まずは自分のために作る。それが結果的に誰かの助けになればうれしい」と語り、「テレビという、いろんな人がそれぞれの場所で見るメディアで、一人一人の時間にそっと寄り添える作品になれば」と締めくくった。

 杉咲は「とても私的で、なかなか理解されにくい葛藤や苦しみ、ささやかな喜びが描かれているドラマ。そのどこかにいるかもしれない一人一人に向けた作品です」とメッセージを送り、成田も「このドラマを通して、一人でも自分を肯定できるような何かに出会ってもらえたら」と呼びかけた。

U-NEXT
U-NEXT

この記事をシェアする


U-NEXT

ドラマガイド(最新シーズン)Drama Guide Season

【2026年冬】TVドラマガイド

2026年の1月・2月・3月に放送がスタートする冬ドラマを曜日別でまとめて掲載!<br />
大河ドラマ「豊臣兄弟!」や日曜劇場「リブート」、松山ケンイチ主演「テミスの不確かな法廷」、K-POP業界が舞台の「DREAM STAGE」、竹内涼真&井上真央共演「再会~Silent Truth~」のほか、BS放送&WOWOW放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどを随時更新中!

2026年の1月・2月・3月に放送がスタートする冬ドラマを曜日別でまとめて掲載!
大河ドラマ「豊臣兄弟!」や日曜劇場「リブート」、松山ケンイチ主演「テミスの不確かな法廷」、K-POP業界が舞台の「DREAM STAGE」、竹内涼真&井上真央共演「再会~Silent Truth~」のほか、BS放送&WOWOW放送の新ドラマを含め、出演者、主題歌、あらすじ、記者会見リポートなどを随時更新中!

【2025年秋】TVドラマガイド

2025年の10月・11月・12月放送の秋ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!<br />
髙石あかり主演の朝ドラ「ばけばけ」や夜ドラ「ひらやすみ」、妻夫木聡主演の日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」、夏帆&竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」、土曜ドラマ「良いこと悪いこと」、スリ・リン&菅田将暉ら出演「火星の女王」のほか、深夜ドラマ、BS放送の作品などの出演キャスト、主題歌、あらすじ、記者会見リポートも掲載☆

2025年の10月・11月・12月放送の秋ドラマを曜日別の一覧で見やすく紹介!
髙石あかり主演の朝ドラ「ばけばけ」や夜ドラ「ひらやすみ」、妻夫木聡主演の日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」、夏帆&竹内涼真「じゃあ、あんたが作ってみろよ」、土曜ドラマ「良いこと悪いこと」、スリ・リン&菅田将暉ら出演「火星の女王」のほか、深夜ドラマ、BS放送の作品などの出演キャスト、主題歌、あらすじ、記者会見リポートも掲載☆

Copyright © TV Guide. All rights reserved.