「M-1の次は二刀流」ドンデコルテも名乗り! コットン、ななまがりら「ダブルインパクト」第2回参戦2025/12/24 12:00

2025年にスタートした、日本テレビ・読売テレビ系で生放送される漫才とコントの“二刀流芸人”No.1を決める賞レース「アサヒビール スマドリ ダブルインパクト~漫才&コント二刀流No.1決定戦~」の第2回開催(2026年夏放送予定)が決定し、記者会見が行われた。予選は2026年3月にスタートし、決勝は夏に予定されている。
会見には、コットン(西村真二、きょん)、スタミナパン(麻婆、トシダタカヒデ)、セルライトスパ(肥後裕之、大須賀健剛)、ダンビラムーチョ(大原優一、原田フニャオ)、ななまがり(森下直人、初瀬悠太)に加え、12月21日に行われた「M-1グランプリ2025」で準優勝を果たしたドンデコルテ(小橋共作、渡辺銀次)が出席し、早くも参戦を表明した。
この日は、初代王者のニッポンの社長がMCとして登壇。会見冒頭、辻は「きょうで合っていますか? まだ世間はM-1の空気ですよね。昨年の開催発表はもっと後でしたよね」と切り出し、相方のケツが「それだけテレビ局が本気ということですよ」とフォロー。辻はなおも不安げな表情を浮かべ、そのやりとりが会場の空気を一気に和ませた。

大会を経験した立場として、辻は「漫才とコント、両方やるのは本当に大変」と率直に語ると、ケツも「正直つらかった。2本やる競争に勝てたから、今があると思っている」とうなずいた。優勝後の変化について辻は、「“初代チャンピオン”って呼んでほしくてSNSに書いたら、大阪で本当におばちゃんに『初代!』って呼ばれた」と実感を込めて回想。一方で、「『ぐるナイ』の『ゴチになります!』に出られると聞いて喜んだら、プレイヤーじゃなくてお土産を持っていく役だった」と苦笑し、「2回目、3回目と続いていくことで、道筋も変わってくると思う」と大会の成長に期待を寄せた。
ケツは、優勝直後の出来事として「会見が始まるまでの短い時間に、生き別れた父から15年ぶりに電話がかかってきた」と明かし、「『番組出てたね』が第一声で。空気読めへんな……と思いました」と笑いを交えて振り返り、「それだけ注目されている大会なんだと感じた」と語った。
大会の狙いについて、日本テレビの合田伊知郎プロデューサーは「漫才とコント、両方できる“真のオールラウンドプレーヤー”を輩出したい」と説明。「M-1やキングオブコントがあるなら、両方の日本一を決める大会があってもいいと、日テレと読売テレビで思い切りました」と開催の背景を明かした。一方で課題として挙げたのは認知度で、「M-1が80%に対して、ダブルインパクトは20%。来年は倍返しで広げていきたい」と意気込んだ。
ななまがりの初瀬は第1回大会を振り返り、「森下の落研時代の高座名が“二刀流・むさし”で、出番順が7番。しかも僕は子どもが生まれたばかりで、“これは優勝できる”と思った」と当時を回想。しかし「結果は惨劇でした」と苦笑し、今回は「欲を出し尽くさない」と心に決めたという。

一方の森下は、M-1王者・たくろうの赤木裕をモチーフに「パラレルワールドから来ました、たくろう・赤木です」とモノマネであいさつ。大会キャッチコピー「芸人、出し尽くせ。」にちなみ、「牛乳を絞り尽くせ」と宣言すると、「1本目は下ネタ、2本目は歌舞伎でいきたい」と独自すぎる構想を明かした。さらに、柔らかいボールを投げるパフォーマンスで記者席のカメラに当ててしまうハプニングも起こり、これにMCの辻が「バッティング練習の落合以来やな」と即座にツッコミを入れ、会場を沸かせた。
優勝賞金1000万円の使い道についても話題が及ぶと、初瀬は「今年、右下の歯を抜いて今ない状態なので、インプラントを入れたい。“歯、入れ尽くせ”。ダブルインプラントです!」と力説。続けて森下も「原宿にお赤飯をはやらせたい。茶碗ごと持ち歩いて食べる“お赤飯の食べ歩き”をやりたい」と構想を明かしたが、会場の反応はやや控えめで、初瀬は思わず「なんじゃい、おい!」と声を上げていた。

昨年は大原の活動自粛の影響で出場できなかったダンビラムーチョ。大原は「前回は“サードインパクト”のせいで出られなかった。今回はとにかく出ることが目標」と語り、原田も「相方が休んでいる間、ピンでけん玉と皿回しをやっていた。M-1もキングオブコントも決勝に行った自分たちにとって、この大会はぴったり」と前を向いた。
続いて、意気込みを問われたコットンの西村は、「いま、ちょっといろいろ問題を抱えていまして……」と浮かない表情を見せながらも、「この大会では、誰かがボケた時に、ちゃんとツッコミたい」とコメント。「女芸人No.1決定戦 THE W」での出来事を匂わせつつ、「“スカした”と言われて以来、『最低な人間だ』みたいなDMが届くようになった」と明かし、「今回は“スカさず”にいきたい」と宣言。さらに「審査員が誰になるのかもドキドキしています」と付け加え、空気を和らげた。
きょんは、「日本テレビで言えば、僕らは『ヒルナンデス!』をやらせてもらっているので、すべてはナンチャンのために頑張りたい」と笑顔で意気込みを語り、南原清隆への強いリスペクトをにじませていた。
セルライトスパの大須賀は、前回3位だったことを踏まえ「この大会が後押しになって、2026年4月から東京進出を決めました」と報告。「1本目はリサイタル漫才、2本目は先輩の靴を踏むコントで勝負します」と早くも具体策を提示し、肥後は「帰りは大江戸線で帰ります。乗り尽くせ、ですね」と続けた。

スタミナパンのトシダは、「前回は最下位だったんですけど、大会の認知度が低くて世間にバレなかった」と自嘲気味に振り返りつつ、吉本勢が多く名を連ねる中で「唯一のSMA所属として、吉本以外の意地を見せたい」と力を込めた。さらに優勝賞金1000万円については、「養成所を作りたい。SMAの養成所で、自分が講師をやりたい」と具体的な構想を明かした。一方の麻婆は、「そんな大金を見たことがないので、まずは一度見てから使い道を決めたい」と現実的なコメントで締め、会場の笑いを誘った。
そして第2回大会には、M-1準優勝のドンデコルテも参加表明。小橋は「気付いたらここに立っていたので、出場は今決めました」と笑いながら、「M-1という偉大な大会で2位になれたおかげで、ここに立てている。だからM-1を盛り上げていきたい」と熱弁し、周囲から「M-1言い過ぎ!」とツッコミを受けた。
渡辺は、「M-1の認知度が80%に対して、この大会は20%なら、倍にしても40%にしかならないので、4倍返しを狙いたい」と独自の理屈を展開。賞金の使い道については「長期・積立・分散を大事にしたい。まずは光熱費を引き落としにするところからですね」と現実的な優先順位を明かした。
また、その落ち着いた話しぶりに、MCの辻から「出馬しそう」とちゃかされると、「出馬はしません!」と即座に否定。さらに、左右両陣営からDMが届くという近況にも触れ、「どちらにも映る“真ん中”を意識した結果、両方に刺さってしまった」と苦笑しつつ、「次は社会性のないネタをやりたい」と今後の方向性を語っていた。
「コントへの意気込み」を問われると、渡辺は「漫才と何も変わりません。普段からコントの劇場にも立っていますし、コントを軽んじているつもりはありません」ときっぱり回答。その真面目さゆえにやや強く聞こえた言い回しに、MCの辻が「ちょっと“別に……”の沢尻エリカっぽかったな」とツッコミを入れると、渡辺は間髪入れずに「失礼しました。真面目に答えただけです」と頭を下げ、会場の笑いを誘っていた。
大会の参加資格はプロ・アマ、芸歴不問で、優勝賞金は1000万円。審査は「とにかく面白い漫才とコント」を基準とし、予選から2ネタで競われる。予選は2026年3月スタート予定。1回戦では漫才またはコントのいずれか1ネタを披露し、2回戦以降は漫才→コントの順で2ネタを披露する。前年度準決勝進出者は1回戦免除となる。
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