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「営業-1グランプリ」常連! サバンナ八木と鬼越トマホークが語る“営業”のウラ側2025/12/19 16:00

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「営業-1グランプリ」常連! サバンナ八木と鬼越トマホークが語る“営業”のウラ側

 BSよしもとで12月20日に放送される「営業-1グランプリ2025 総決算スペシャル~営業&学園祭 出演回数ランキングTOP10~」に出演する、サバンナ・八木真澄と鬼越トマホーク(金ちゃん、良ちゃん)の対談が実現。毎回、大きな反響を呼んでいる八木の「営業マニュアル」が、今回はどのようなテーマで繰り広げられるのか。営業の秘訣や番組の見どころなどを大いに語ってもらった。

「営業-1グランプリ」常連! サバンナ八木と鬼越トマホークが語る“営業”のウラ側

――5回目を迎える「営業-1グランプリ」。この番組が始まってから、皆さんに何か変化はありましたか?

金ちゃん 「芸人が前向きに取り組むようになった気がします。ウケなくても必死に盛り上げるなど、意識が変わりましたね」

良ちゃん 「『営業マニュアル」が発表されてから、八木さんと同じように自腹でグッズを作って配りまくる芸人も増えました』

金ちゃん 「ラグビー芸人のしんやなんて自分のユニフォームを作ってるんですけど、1枚500円するんです。10枚配ったら5000円なんで、元が取れているのかなって。しかも物をあげる時だけ盛り上がって、ネタは全然ウケていない(笑)。僕らもシールを作っていますが、みんなが物を渡しすぎて全然盛り上がらなくなっています」

良ちゃん 「吉本のイベントって、子どもが多い時は最後にじゃんけん大会をして勝った人にグッズを渡すこともあるんです。けど、それまでに芸人が物を渡しすぎてそこが盛り上がらないという弊害も出ているんで、ルールも必要なのかなと思っていますね」

八木 「確かに。ふるさと納税みたいにパーセンテージを決めるとか、営業部の皆さんに仕切ってもらって、原価率を整理したほうがいいかもしれないね」

「営業-1グランプリ」常連! サバンナ八木と鬼越トマホークが語る“営業”のウラ側

――今回披露する八木さんの新しい「営業マニュアル」はどんな内容になっているんですか?

八木 「営業についてはもちろん扱いますが、最終的に芸人として生きていくにはという話になっています」

金ちゃん 「それって、“芸人とは”みたいなお話なんですか?」

八木 「お客さん目線で考えると楽しんでもらうのが一番なんやけど、芸人目線としては生活していかなあかんし、収益を上げていかないといけないじゃないですか。じゃあ、どれくらいの収益があればいいのか。僕たちがこの仕事で死ぬまでに必要な金額を稼ぐにはどうすればいいのかを、今回のテーマにしています。例えばサラリーマンの場合、22歳から働いて60歳で退職する。となると、その期間で稼げる金額が税率含めて大体、算出できるけど、芸人ってそういうのが分かりにくい。じゃあ、営業に行きまくっている芸人が、例えば80歳まで生きるためにどれくらい稼いだらいいのか。そういうラインを明確に話そうと思っています」

金ちゃん 「ついにそこまで行くんですね!」

良ちゃん 「八木さんが素晴らしいのはボケでファニーな雰囲気を出しながら、10個に1個タメになることを入れてくれるところ。芸人はこういう保険に入っておいたほうがいいとかを教えてくれるので、ありがたいです。個人事業主は全員、八木さんにアドバイスしてもらったほうがいいと思います」

――鬼越さん、そういったマニュアル的なことで八木さんに聞きたいことはありますか?

「営業-1グランプリ」常連! サバンナ八木と鬼越トマホークが語る“営業”のウラ側

良ちゃん 「講演会って何をやっているんですか? 八木さんの影響もあって、芸人への講演会の依頼が増えていて、僕らもやりませんか? と声を掛けていただくことがあるんです。けど、持ち時間が60分とか90分あるとなると、ネタだけじゃもたないだろうし、何をやったらいいのかなと思っていて」

八木 「僕は90分の講演会をやっているんやけど、トークをつないだだけやとノペっとすんのよ」

――平坦になるんですね。

八木 「そうなんです。大事なのは、どれだけ起承転結をつけられるか。僕の場合、46歳でレギュラー番組がゼロになった。ヨシモト∞ホールで『ヒルナンデス!』のレギュラーが終わるのを聞いて、1時間動けなかったという底があるんよね」

金ちゃん 「しかも、八木さんはそこから這い上がって、営業を頑張って成功してるから。確かに、人ってずっとうまくいっている話より、そうじゃない話のほうが聞きたいですもんね」

良ちゃん 「人生を見せるということですね。ちなみに、八木さんって今おいくつですか?」

八木 「51歳」

金ちゃん 「5年前にレギュラー全部なくなったんですか。……すごいな。簡単そうに話してますけど、八木さんみたいに再ブレイクするのってめちゃくちゃ難しいですよ」

八木 「それで言うと、レギュラーが1本でも残ってたら、講演会はできていなかった。完全にゼロになって地獄を見た経験が、今生きているんですよね。営業も最初ピンで行ってる時は5分が限界で。それが10分できるようになって、20分、40分……今では90分できるようになったんです」

金ちゃん 「何か明確な理由はあるんですか?」

八木 「転機があった。1回、ピンで企業の営業に行った時、30分1人でやることになって。真面目な場所なんでタンクトップなし、お客さんイジリなしでやってほしいと急きょ言われたんです。タンクトップを着てお客さんをイジってギャグをやるのが僕の芸風なのに、全て(持ち駒が)ない状態になった時に、さっき話したような自分のエピソードを具体的に話したら、その企業のお偉いさんがグッと聞き入ってくれた瞬間があったんです。しかも、最後には社長さんが『うまくいかなかったらうちの会社に来い』とまで言ってくれて。あぁ、こういうことなんやって分かったんです」

金ちゃん 「自分の底を見せる、か……。テレビでは聞けない話っていうのも大きかったんでしょうね」

「営業-1グランプリ」常連! サバンナ八木と鬼越トマホークが語る“営業”のウラ側

――今回披露される「営業マニュアル」も、自分に置き換えながら見ると学びがあるかもしれないですね。では最後に放送に向けて、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

八木 「『営業-1』に出ている芸人は普段あまりテレビには出ていないかもしれませんが、日々、各地で営業を頑張っています。僕は1人の営業が多いので、みんなは何してるんやろっていう報告を聞けるのが楽しみな場になっています。皆さんにも楽しんで見ていただけたらうれしいですね」

金ちゃん 「そうですね。テレビとかだと芸人はガチガチに緊張していますが、『営業-1』ではほどよく力を抜いて、本気で笑って楽しんでいる芸人の姿が見られます」

良ちゃん 「あと、制作サイドも吉本を熟知している方ばかりなので、『営業-1』でしか見られないレアな師匠の登場もあります。で、普段、元気系でやっている師匠が、それよりも芸歴が上の元気系師匠が騒ぎ始めたら、ちょっと静かになる。その瞬間が面白いです」

八木 「だいぶツウな見どころやね(笑)」

金ちゃん 「見逃さないでほしいですし、過去の番組はYouTubeでも見られるので、確認していただければ。かつみ❤︎さん、あんなに元気だったのに……って思うはずです」

良ちゃん 「コラっ、名前を出すなよ(笑)! まぁ、かつみ❤︎さゆりさんは、❤︎さゆりさんのほうがぶっ込んでくるからなぁ。そういうところも楽しみにしてください!」

【プロフィール】
八木真澄(やぎ ますみ)

1974年8月4日生まれ。京都府出身。O型。1993年に高橋茂雄とお笑いコンビ・サバンナを結成。国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士1級を生かし、書籍の出版や講演会なども行っている。

鬼越トマホーク(おにごえとまほーく)
2010年に結成された、良ちゃん(1985年12月27日生まれ。長野県出身。O型)と金ちゃん(1985年11月6日生まれ。東京都出身。B型)からなるお笑いコンビ。「さんまのお笑い向上委員会」「坂上&指原のつぶれない店」などに準レギュラーとして出演中。

【番組情報】
「営業-1グランプリ2025 総決算スペシャル~営業&学園祭 出演回数ランキングTOP10~」
BSよしもと 
12月20日 土曜 後0:00~2:00
今回で5度目を迎える大人気コンテンツ「営業-1グランプリ」。八木独自の営業マニュアルをはじめ、営業芸人たちによる熱いトークは必見。

Photo=大槻志穂 Interview=高本亜紀

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