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藤井流星×七五三掛龍也「ぜんぶ、あなたのためだから」でドラマ初共演!「考察好きにはたまらない」2025/12/19 18:00

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藤井流星×七五三掛龍也「ぜんぶ、あなたのためだから」でドラマ初共演!「考察好きにはたまらない」

 夏原エヰジさんによるエゴイスティック・ミステリー小説「ぜんぶ、あなたのためだから」が藤井流星WEST.)主演でドラマ化。テレビ朝日系「オシドラサタデー」枠で1月10日(土曜午後11:00)から放送されることが決定した藤井が演じるのは、結婚披露宴の最中に何者かによって新婦に毒を盛られた“悲劇の新郎”林田和臣。そして、和臣とともに犯人捜しに乗り出すカメラマン・桜庭蒼玉を演じるのは七五三掛龍也Travis Japan)。

 クランクイン前の藤井と七五三掛を直撃し、本作への期待や互いの印象などを聞いた。「サスペンスが大好き!」と口をそろえる2人からは、どんな演技プランや現場への展望が飛び出すか…!?

──原作や台本を読んだ時の感想は?

藤井 「僕はミステリーが好きなので、自然と読み進められました。次々と展開する物語のスピード感がすごく楽しくて」

七五三掛 「僕もあっという間に読みました。桜庭は今まで演じたことがないタイプの役だし、作品としても未経験のジャンルですごくワクワクしました。流星くん演じる和臣と僕の役・桜庭蒼玉がバディになって事件を追っていく物語ですが、台本を読むと、伏線がたくさんあって。見てくださる皆さんも一緒に事件を追っていける作品になるだろうなと感じました」

藤井 「僕はサスペンスが大好きなんですが、何が好きかと言ったら“考察”なんですよ。この作品を見てくださる皆さんにも、考察を楽しんでもらえるように演じたいなと思っています」

七五三掛 「僕もミステリー大好きです! 海外の“イヤミス”系映画もよく見ますし、考察がある作品は何度でも見たくなるんですよね。考察があるだけで、その日眠れなくなっちゃう」

藤井 「そんなに好きなの?」

七五三掛 「考察をしている皆さんの意見を見るのも好きで、SNSでめっちゃ調べるんですよ。そうすると、『こういうパターンもあるんだ』とか、いろいろな視点が見えてくる。それからもう1回その作品を見ると楽しくなったりしますからね。今までは考察を“見る側”だったんですけど、次は“演じる側”なので、頑張ります!」

──ドラマでの共演は初めてとのことですが、お互いの印象は?

藤井 「資料に年齢が書いてあるんですが、しめちゃん(七五三掛)の年齢を見てびっくりしました。もっと若いと思ってた(笑)」

七五三掛 「よく言われます(笑)」

藤井 「お互いのグループがデビューした年にちょっと開きがあるし、しめちゃんにはかわいいイメージがあったから。2歳しか変わらないのかっていう衝撃はあったけど、わりと同世代なんだと思ったら安心しました。でも、ドラマ上の設定では僕が5歳上なんだよね。どんな2人に見えるか楽しみでもあります」

七五三掛 「流星くんとは、メンバーの(川島)如恵留がドラマで共演させてもらっているんですよね」

藤井 「『キスでふさいで、バレないで。』(2025年/読売テレビ)だね。見たの?」

七五三掛 「見ました(笑)。僕は今まで、流星くんとお話しする機会がなかなかなかったので、今回はすごく貴重な機会になるなと思って楽しみにしていたんです」

藤井 「共演が決まったら、テレビで見かけた時に“あっ!”って注目しちゃいますからね。僕もしめちゃんをテレビで見て、“かわいい”というイメージがついて。そういう柔らかい印象があったから、現場ではきっといい雰囲気でやっていけそうだなって、直接話をする前から思っていました」

七五三掛 「お互いにハロルド(舞台『ハロルドとモード』)を演じているという共通点もありますしね」

藤井 「しめちゃんは今年(25年)やったんだよね。僕がその舞台を見に行く時にはこのドラマでの共演が決まっていたから。あいさつもできたし、いろいろとタイミングがよかったなと思います」

七五三掛 「よろしくね、って」

藤井 「お互いに楽しもうねっていう話もしたよね。まあ、楽しむっていうテイストの作品ではないけど(笑)」

藤井流星×七五三掛龍也「ぜんぶ、あなたのためだから」でドラマ初共演!「考察好きにはたまらない」

──現段階(インタビューは11月中旬)ではクランクイン前ですが、本読みなどでご一緒してみて、お互いの俳優としての印象は?

藤井 「したたかな感じが似合うなと思いました。特に意識しなくても、何かを含んでいるというか、裏がありそうに見える。見た目がキュートだからこそ、どんなしぐさも意味がありそうに見えたりしそうだなって」

七五三掛 「流星くんは声がめちゃくちゃいいですよね。この声だけで伝わる感情があるし、何より聞き心地がよくて」

藤井 「ありがとうございます。斎藤工さんにも褒められたことがあります」

七五三掛 「マジですか。斎藤工さんもいい声ですよね!」

藤井 「あのいい声で『流星、いい声しているね』って言ってくださったんです。『どの声が言っているんですか!』ってツッコんだけど(笑)、うれしかったです」

──今回演じる役柄の紹介と、その役をどう演じようと考えているか聞かせてください。

七五三掛 「桜庭は、俯瞰(ふかん)でものごとを見て、冷静に行動する人。普段、アイドルとして活動している時には出さない表情をすることになると思うので、僕自身とは正反対のタイプだとも言えますね」

藤井 「和臣はとにかく真っすぐで、熱量と愛情があるキャラクター。桜庭が論理的だとしたら、和臣は感情的だから、タイプとしては真逆ですよね。そんな2人の、ちょっとしたおかしさやホッとする感じのある“バディ感”はドラマのなかのちょっとしたエッセンスになると思うんですよ」

七五三掛 「クスッと笑えるシーンもあるので、そこは見どころの一つでもあると思います」

藤井 「サスペンスなので、一番の見どころは誰が犯人なのかという考察部分。でも、集中して見られる映画と違って、ドラマの場合、ずっと重苦しい空気のままだとしんどいですからね」

七五三掛 「だから、和臣と桜庭のかけ合いを演じるのが楽しみなんですよ。話が進むにつれ、2人の距離感もどんどん近くなっていくだろうし、どう打ち解けていくのかなって」

藤井 「第1話の、和臣が桜庭に協力を仰ぐシーンには、和臣の人間らしさがすごくよく出てるんです。妻の沙也香を助けたいと願う真っすぐさが和臣にはあって。対する桜庭は、あまり感情を表には出さないんですが、それでも少しずつ感情が出てくると思うし。そんな2人の空気感が“なんかいいな”って思ってもらえるように演じられたらいいなと思います」

──役作りにはどのように取り組んでいますか?

藤井 「僕、映画『ユージュアル・サスペクツ』(1995年公開、謎解き事件を描いたアメリカ映画)が好きなんですが、結末が分かった上で2回以上見られるサスペンスやミステリーってなかなかないんですよね。僕がこの映画を何度も見返した時のように、『えっ、ここはこうだったんだ』という発見がある演技ができたらいいなと思います。とはいえ、和臣は真っすぐで人間味のあるキャラクター。役を作り過ぎると人間らしさが消えてしまうとも思うし、僕自身が持っている要素の中から和臣に近いものをかき集めて役に入れていくのがいいのかなと。天然は入れないですけど(笑)、藤井流星と林田和臣の要素が合わさった、オリジナルの和臣が作れたらいいなと思ってます」

七五三掛 「僕は今、髪を伸ばしてます。原作には“無造作に伸びた黒髪”という描写があるので、それに近づきたいなと思って。それと、桜庭はカメラマンなので、自分のカメラを使って皆さんのオフショットをたくさん撮りたいと思います。いつも使ってるコンパクトカメラは封印して、ちょっと大きめのカメラを普段から持ち歩くようにして」

藤井 「一眼レフを使っているの?」

七五三掛 「はい。劇中では違うカメラを使うんですけど、自前の大きめのカメラを常にカバンに入れています。重さがあるから大変ですけど(笑)」

藤井流星×七五三掛龍也「ぜんぶ、あなたのためだから」でドラマ初共演!「考察好きにはたまらない」

──楽しみにしているシーンはありますか?

七五三掛 「やっぱり、和臣と桜庭のかけ合いですね。事件や考察とは違った意味での見どころが僕らのかけ合いにあるんですよ。話が進むにつれて、2人の距離感もどんどん近くなるので、その変化を演じるのが楽しみです」

藤井 「第1話に、和臣が桜庭に協力を仰ぐシーンがあるんですが、そこで、和臣の真っすぐな人間性が描かれるんです。桜庭は自分の気持ちをあまり表には出さないけど、彼の人間らしい面も少しは出てくるはずなので。そういう部分がお互い出せたら、いいシーンになるんじゃないのかなと思います」

七五三掛 「人間、誰しもが持つ感情が言葉になっている台本でもあるんですよね。今は自分の中からその言葉が出るように探っている最中です」

【プロフィール】
藤井流星(ふじい りゅうせい)
1993年8月18日生まれ。大阪府出身。2014年にWEST.のメンバーとして「ええじゃないか」でCDデビュー。俳優としても多くの作品に出演しており、25年は「キスでふさいで、バレないで。」(読売テレビ)、「スティンガース 警視庁おとり捜査検証室」(フジテレビ系)に出演。25年12月31日・26年1月1日には、京セラドーム大阪にて、「WEST.SPECIAL LIVE『WESTA!』2025-2026」を開催する。

七五三掛龍也(しめかけ りゅうや)
1995年6月23日生まれ。茨城県出身。Travis Japanのメンバーとして2022年に配信シングル「JUST DANCE!」で全世界配信デビューを果たす。ドラマ出演は、「私たちが恋する理由」(テレビ朝日系/24年)、「私の夫と結婚して」(Amazon Prime Video/25年)など。舞台への出演も多数。26年1月4日・横浜アリーナ公演より、Travis Japanのコンサートツアー「Travis Japan Concert Tour 2026’s travelers」がスタートする。

【番組情報】
オシドラサタデー「ぜんぶ、あなたのためだから」
テレビ朝日系
2026年1月10日スタート
土曜 午後11:00~11:30

取材・文/TVガイドWeb編集部

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