「そこに山があるから」座談会直後の本上まなみ、金子貴俊、南野陽子、南沢奈央を直撃2025/12/05 12:45

　BS朝日では、本上まなみ、金子貴俊、南野陽子、南沢奈央ら、山を愛する4人の中から、毎週1人が登りたい山の頂を目指して山を堪能する姿をつづる、「そこに山があるから」（水曜午後10：30）を放送中。12月17日は、2025年にそれぞれが見てきた絶景について振り返る特別版として、視聴者が参加して行われた公開収録の模様を放送する。

　それぞれの山に秘められた歴史を学びながら、いにしえの記憶をたどり、大自然が織り成す絶景をドローンを使って紹介する、知的好奇心をくすぐる「そこに山があるから」。キャスト4名による「そこ山座談会」には、観覧希望およそ700名の中から抽選で選ばれた視聴者100名が参加して、この1年で訪れた山の数々を振り返った。

　今年は、1人平均七つの山に登り、4人合わせて約30もの山を制覇した。座談会では、それぞれの登山スタイルについてや、訪れた場所の中で忘れられない絶景No1を発表するほか、ドローン撮影されたダイナミックな絶景を大画面で鑑賞。さらに、観客のほとんどが山登り経験者で、この番組を見て登る山を決めている人がいることも判明し、4人が喜ぶ場面もあった。

　そんな、楽しい公開収録を終えた本上、金子、南野、南沢を直撃！　収録後の心境などを聞いた。

──収録を終えていかがでしたか？

本上　「観覧にお越しいただいた皆さんの前でお話するというのは、こちら側もテンションが上がってとても楽しかったです。お話を聞いてくださっている方の反応が間近で見ることができてうれしかったですし、実際に山でロケをしている時にも『そこ山見ています！』とおっしゃってくださるのもうれしいんですよね。この番組を通じてつながることができますし、出会いがたくさん生まれていることが、今日も再確認できてとても良かったなと思いました。例えば自分が登った六甲山でいうと、いろいろな登山ルートがあるので日替わりで変えることができるんですよ。なので、初心者の方に向いているルートがあることとかもお伝えできたらよかったかな…」

金子　「たくさんの方に囲まれての公開収録ができて本当にうれしかったです。3年半続けてきて、多くの視聴者の方が応援してくださっているんだなと再認識できたのはよかったですね。皆さん山がお好きな方ばかりで、僕たちのトークを聞いて笑ってくださるポイントが一緒だったり、“山登りあるある”にうなずいてくださったり、気持ちは一緒なんだと実感しました。ほとんどの方が山登りの経験があるようで、共感できる部分が多かったのかも」

南野　「今日来ていただいた方たちは登山経験者が多かったので、ちょっと物足りないなと感じた方もいらっしゃるかもしれないですが…。山に興味があるとか、頑張った自分にご褒美とか、健康のために何か体にいいことがしたいと思っているような、まだ山に登ったことのない初心者の方にも、“南野陽子”が登っているなら私もいけるかもとか、あの山に行ってみたいなと感じてもらえたり、登山するきっかけになったりしたらいいなという思いで出演させていただいております。なので、街で『“そこ山”見ています！』と声を掛けられると、この人は登山に勧誘できるんじゃないかなとうれしくなりますね。ご年配の方でも、山を歩いているとすれ違う時に『こんにちは』とあいさつをしたり、コミュニケーションをとったりして楽しいですし、とてもいい趣味だと思うので、皆さんにおすすめしたいですね」

南沢　「このメンバーの中でも、それぞれ登山スタイルが少し違うんですけど、いろいろなスタイルがあっていいんだと知ることができて、見に来てくださった山好きの方にもそれを知っていただけたんじゃないかな。今日、いろいろな山を見て、登りたい山があふれて、『次はどこに行こう…』と考えるだけで楽しいですよね。そういう、次の楽しみも見つかった収録になりました。私は昨年から参加させていただいたので、皆さんとお会いできてうれしかったです！　いつもオンエアで皆さんが登っていらっしゃる姿を見ていたので、こうやってトークができてよかったです。今後もみんなで登山をしたり、イベントでご一緒できたりしたらいいなと思いました。雪山だったら金子さんが同行してくださるんですよね…」

金子　「はい！　大丈夫です。蔵王も大雪山も登ったので、雪山は任せてください！」

南沢　「よろしくお願いします。楽しみです。頼もしい先輩についていきたいです！」

──座談会で、ザックに必ず入ってるものを発表されていましたが、他に登山で必須、もしくはおすすめのアイテムがあれば教えてください。

南野　「私は、おにぎりをケースに入れて持っていくんですが、ほかにもいろいろなものを詰めていくので、おにぎりが潰れると悲しいし、ケースに入れておけば形がキープされるから便利。あと、ウエアとかバンダナ1枚にしても、自分の好きな色とか柄とかを選ぶとテンションが上がるし、自分好みの世界観に合う道具とか、次何を買おうかなと考えるのも楽しいですよね。そういえば、初めての山登りの時にネットで調べたら、あんドーナツがいいと言っている人が結構いて、カロリーも高くて甘くて疲れた時にいいみたいな。だから、最初の頃はあんドーナツを常備していましたね」

金子　「ビニール袋は必須かもしれない。ゴミ袋という意味でもそうなんですけど、雨降ったり止んだりした時にレインウエアを着たり脱いだりするじゃないですか。そんな時に、靴が汚れているとウエアも汚れるので、スーパーの袋とかでもあると重宝します。ゴミが出たり濡れたものをしまったり、いろいろな活用法があります」

本上　「夏に重宝したのは冷感おしぼり。あれはめっちゃ良かったですね。今年の夏は暑い時期が長かったので、それを首にこっそり巻いていました。MAMMUTのネックゲイターを、その上から被ると見えなくなるしロケでも使えると思って。ちょうどよかったです」

南沢　「私は、ナッツとかカリカリ梅とかのおやつを持っていってます。あまり長時間は休憩しないので、ちょこちょこ休憩する時に口に入れると、一気に体が元気になる感じがするので、サクッとつまめるおやつは必須ですね」

──最後に、山に向かう前日の過ごし方とか必ずやっておくルーティーンがあれば教えてください。

金子　「登山の前日は早寝をするので、寝る時間に合わせて逆算して行動しています。ご飯を食べる時間、お風呂に入る時間、湯船にゆっくり浸かる時間とか…。寝る時間を午後10時って決めているんですよ。それまでにいろいろなことを済ませるようにしています」

南野　「私は登る前は何もしないんですけど、登った後にせっかく行った山の写真を撮っていても、どこの山だったっけとなっちゃうのでメモしています。手帳に、行った山の名前と高さとか、気候や着て行ったウエア。持って行ったけどいらなかったものとか、次は用意していった方がいいかもとか。そういうのを書いておくと、同じ時期に近くの山に登る時の参考になるのでとても役立ちます」

本上　「食事は基本的にスタッフの方が用意してくださるんですけれども、朝ごはんだけは自分で作ったのを持っていくって決めていて、前の日にその段取りをしています。それはおにぎりだったりとか、サンドウィッチだったりとかその時によるんですけれども、『明日の朝は何を食べようかな』と考えるのが楽しいんですよね。1日の始まりに食べるものなので、自分が好きなものでテンションを上げたいなと思っていて、そういうのもあって、なるべく自分で準備するようにしています」

南沢　「前日の夕飯とかはあえて意識して“米＆肉”みたいな。翌日のエネルギーになりそうなものをしっかり食べて寝ています。当日もお米とかバナナとか、食べるものは意識しますね。あと、水筒に蜂蜜入りの甘い紅茶とかを朝に作って持参します。登っている時のエネルギー補給にもなりますし、この季節は特にこういうものを飲むと、体がほぐれる感じがするのでおすすめです！」

【プロフィール】
本上まなみ（ほんじょうまなみ）
1975年5月1日生まれ。俳優として映画、ドラマ、CMなどで数多く活動。エッセイストとしての評価も高く、最新刊「みんな大きくなったよ」（ミシマ社）が好評発売中。ナレーションを務めた映画「すみっコぐらし空の王国とふたりのコ」が大ヒット上映中。

金子貴俊（かねこたかとし）
1978年1月17日生まれ。東京都出身。97年「いちばん大切なひと」（TBS系）でドラマデビュー。2001年、映画「ウォーターボーイズ」の早乙女聖役で注目を浴びる。現在、「謎とき冒険バラエティー世界の果てまでイッテQ！」（日本テレビ系）の準レギュラー。

南野陽子（みなみのようこ）
1967年6月23日生まれ。兵庫県出身。84年、「名門私立女子高校」（日本テレビ系）でドラマデビュー。85年、「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」（フジテレビ系）で一躍有名に。アイドルとして「話しかけたかった」「吐息でネット。」などヒット曲も多数。

南沢奈央（みなみさわなお）
1990年6月15日生まれ。埼玉県出身。2006年、芸能界デビュー。代表作は「1ポンドの福音」（日本テレビ系）、「赤い糸」シリーズ（フジテレビ系、共に08年）など。さまざまなドラマ、映画、舞台などで女優として活動。

【番組情報】
「そこに山があるから」そこ山座談会
BS朝日
12/17水曜　午後10：30～10：54
毎週水曜　午後10：30～10：54放送中

取材・文/松下光恵