アニメ「神の雫」亀梨和也が声優初挑戦での苦悩を明かす「“KAT-TUN亀梨モード”が…」2025/11/20 19:40

TOKYO MX、関西テレビ、BS日テレにて、アニメ「神の雫」(詳細未定)が2026年にスタート。それに先駆け、11月20日に制作発表会が開催され、主演声優を務める亀梨和也、糸曽賢志監督が登壇した。
世界中で愛されるワイン漫画の金字塔「神の雫」。幻のワイン“神の雫”をめぐる心揺さぶる人間ドラマと、ワイン初心者にも分かりやすい表現から世界的ワインブームを引き起こすと同時に、ワインをめぐる多彩で正確な内容から、ワイン生産者などの業界関係者からも高い支持を得て、全世界シリーズ累計1500万部を突破している。
2009年に日本テレビ系にてドラマが放送、23年には日仏米共同製作の国際連続ドラマ「神の雫/Drops of God」シーズン1が配信され、2026年1月23日にHuluで国内独占配信予定のシーズン2にも期待が寄せられている中、新たなメディアミックス展開として初のアニメ化となる。TVドラマ「神の雫」の主演に続き、アニメでも亀梨が主演声優を担当する。

今回、亀梨にオファーした理由について、監督は「まず戦略面でお話すると、実写で演じた方がアニメでも演じるってユニークだし、あまりないなと思って。さらに僕、実写ドラマで勉強させてもらったので、もう亀梨さんのイメージがすごくついていたんです。亀梨さんは明るい役から、最近だとちょっと陰のある役まで幅広くやられているイメージがあったので、会議の場で声優を決める時に、“ぜひ亀梨さんでお願いできないか”とお話をさせていただいた」と告白。
ただ、会議の場は「受けていただけるか…とシーンとした」といい、「お忙しいのも分かっていますし、毎週収録するものなので、そういったことができるのか。あまり例もないし、ということで。ただ、何度も何度も申し上げたんですよ(笑)。そしたら、スタッフの方々も皆さん乗ってくださったというか、僕のわがままに付き合ってくださって。キャスティングの方がすごく頑張って走ってくださって、プロデュースの方も後押ししてくださって、亀梨さんもスケジュールが取れるかと最後の最後まで悩んでいただいて。最終的に『やりたい』と言って受けてくださったので、本当に感謝しています」と決定までの経緯を明かした。
対して、亀梨も「『神の雫』がアニメ化されることに喜びを感じつつ、自分がまた雫としてお話をいただけるとは思ってもいなかったです」と驚きを口に。「16年前にドラマで演じさせてもらったのですが、この段階では、どの角度で僕に何を求めていただけているのかが手探りの状況だったんです。また、話数が長く半年以上のスパンでやっていくというところ、初めてのことだらけで果たして本当に自分に務まるのかなという部分も含めて、非常に悩んで…。ただ、すごくご縁を感じましたし、自分の心も、物理的な技術も含めて、しっかりと向き合えたらいいなというところで、いろいろディスカッションさせてもらいました」と、オファーを受けた当時を振り返った。

雫をアニメで演じるにあたっては、「ビジュアルでいうと、ちょっとチャラっとした感じのかっこ良さもあるんですけど、育ちが良くて、すごく純粋な青年という印象で演じさせてもらっています」とコメント。「(物語の始まりは)父の死がきっかけではありますけれど、それまで自身が背いてきた父の存在に気付いていく旅にもなるんですよね。父が雫にどんな時間を与えていたのか、それを知っていく作業であり、何かに本気で向き合った時の人間のきらめき方、開き方というのを、演じながら感じています。今ちょうど収録している部分は、もうその次の段階のフェーズに入っていて、雫が覚悟を決め、その道を歩み始めている、そういう人間のたくましさも感じながら。先週も録音させてもらってきたんですけど、その辺りが雫の魅力的なところなのかな」と、あらためてその魅力を語った。

タレントや俳優などが声優を務める際、スケジュール確保の都合から1人だけ別で収録をする“抜き録り”のケースが多いそうだが、今回亀梨は他の声優陣と共に、同じスタイルでアフレコに挑んでいるという。クランクインからのこの半年間は「もう皆さんの見よう見まねです(笑)」といい、「台本をめくるのが間に合わない時は、ページを折っている方を見て、まねして隙間を作ってみたり、台本の持ち方も片手で持ってみたり両手で持ってみたり…。アドリブを入れる際のチェックマークの付け方などもいろいろやってみて、少しずつ自分のスタイルができています」と手応えを感じた様子だ。
続けて、「最初は初めてなので、特別ルールで1本のスタンドマイクを僕専用にしてもらったりしていたんです。加えて、マイクの前に“これ以上近づいちゃダメ”っていうテープを貼ってもらったりしていたんですけど(笑)、最近はそれも外れて、一緒に動きながらやるようになって。半年くらいかけて、徐々に仲間に入っていけているのかなと思います」とこれまでの奮闘ぶりも明かした。

現場の雰囲気は和気あいあいとしているそうで、監督いわく「座長の亀梨さんのおかげが大きいです。呼び方も『亀梨さんじゃなくていいよ』と言ってくださって、アットホームな空気感でみんなもう仲間としてやっている」とのこと。共演者の佐藤拓也からは「亀ちゃん」と呼ばれており、亀梨は「前室が学校みたいな感じなんです(笑)。わちゃわちゃしていて、みんなで一緒にお菓子を食べたり。でも、前室なのにアニメを見ている感じなんですよ。皆さん声が素晴らしいし、リアクションもすごいので、現実の世界にいるはずが僕だけ浮いているような。でも、これにもだんだんなじんできて、違和感もなくなってきたんですけど、最初は“すごいところに来た”と思いました(笑)。すごく楽しくやらせてもらっています」と笑みを浮かべた。


さらに、監督から亀梨の現場でのマル秘エピソードが。「亀梨さんといえば『Real Face』での舌打ちのイメージがあったのですが、『怒る演技をしてください』というと毎回舌打ちをされるんです(笑)。そこから“舌打ち禁止令”を出したものの、今でもたまに出てきて…」とのことで、亀梨は「怒る感情を出すとつい舌打ちが入っちゃう(笑)。癖ですね」とその理由を明かす。
続けて、「雫が女性キャラと対話するシーンの時に、めちゃくちゃ演技が色っぽい日があったんですよ。なので、『ちょっと色気を抑えてもらっていいですか?』みたいなお話をしたら、亀梨さんが『すみません。今KAT-TUNのライブのリハが続いていて、KAT-TUN、出ちゃってました(笑)』とおっしゃっていて。それを聞いて、“僕、いま亀梨さんとお仕事しているんだ…”と思いました」というほほ笑ましいエピソードも。これに対し、亀梨は「あの時期はリハが多くて、“KAT-TUN亀梨モード”が出ちゃっていました(笑)」と反省していた。

なお、1月23日にシーズン2が配信スタートするドラマ「神の雫/Drops of God」には一青役で亀梨の旧友・山下智久が出演。これを受け、亀梨は「少し前にはなるのですが、久しぶりに会おうか、一緒にご飯を食べようと言って彼と会ったんです。そこで、お互いの共通項として、これまで『修二と彰』などもやらせてもらってきましたが、この『神の雫』という作品にも不思議なつながりを感じていて。『やっぱり今日はワインだよね』と、2人でちょっとぜいたくなワインをいただきました。本当に、この作品がつなげてくれたご縁というのをあらためて感じています。(亜樹)先生からも『山下と一緒にまた飲もうよ』なんて声を掛けていただいて、すごい作品だなと思いました」と、本作との出会いに感謝を述べた。

最後は、本日がフランス本国のボージョレ・ヌーボーの解禁日であることから、ワインを片手にフォトセッションを。なんと亀梨が自身のソムリエナイフを持参し、それを使用して開栓する貴重な姿を披露した。最後は監督と共にワインをひと口味わい、そのおいしさに満足げに笑いながら場を締めくくった。

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